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8/2【ZERO1】岩崎&佐藤が歓喜のインターコンチタッグ初戴冠、「歴代王者越え」予告 大谷&今成迎撃へ

『第17回天下一ジュニアトーナメント2020』(2020年8月2日)
インターコンチネンタルタッグ新王者決定戦 ○岩崎永遠&佐藤嗣崇vs佐々木貴&宮本裕向×

 新王者決定戦を制して岩崎&佐藤が歓喜のインターコンチネンタルタッグ王座初戴冠。これまでのZERO1の歴史を意識する2人は、歴代王者の存在感を超えると予告し、挑戦表明をぶつけてきた大谷&今成を迎撃する構えを見せた。

 当初はインターコンチタッグ王者の宮本&竹田組がNEW SPIRITSの岩崎&佐藤を迎え撃つタイトル戦が予定されていたが、竹田が葛西純プロデュース興行7・28後楽園大会で脇腹を負傷し、今大会を欠場することに。そこで、宮本&竹田組はタイトル返上となり、宮本がFREEDOMSの貴と組み、岩崎&佐藤組と王者決定戦を行った。

 血気盛んに前に出るNEW SPIRITSの2人。岩崎も宮本を真っ向から攻め立てたものの、貴が場外から足を引っ張って介入すると、流れは宮本組に傾く。ベテランらしい盤石な試合運びで岩崎に猛攻。ダブルショルダータックルもさく裂した。

 反撃のチャンスをことごとく潰された岩崎だったが、宮本をブレーンバスターでぶん投げると、佐藤が猛追に出る。ショルダータックルやボディスラムで相手チームをナデ斬りにすると、宮本には得意のオクラホマスタンピートを繰り出した。宮本がフロントスープレックスで反攻すると、貴は「ZERO1のタッグ王座もらった!」と雪崩式ブレーンバスターでぶん投げ、トラースキックを叩き込んだが、佐藤もランニングエルボーで譲らず。チャンスに岩崎がタッチをもらって飛び込んだ。

 串刺しニーやファルコンアローで貴を攻め立てると、佐藤と合体ジャンピングニー&フェイスバスターをお見舞いする。負けじと貴は延髄斬りで挽回。介入した佐藤をハイキック、ラリアットで排除すると、宮本にスイッチし、合体フェイスバスターで岩崎をマットに叩きつけた。さらに、連続串刺し攻撃から貴のジャーマン、宮本の蒼魔刀が連続してさく裂。宮本はムーンサルトプレスで勝負に。

 しかし、岩崎はギリギリでキックアウト。場内の拍手を受けると、ファイヤーサンダーを間一髪で回避し、ジャンピングニーをぶち込む。佐藤もラリアット、ライガーボムで好アシスト。絶叫した岩崎がバックドロップホールドで一気に3カウントをもぎ取った。

 前王者の宮本を沈め、完璧な形でNEW SPIRITSがタッグ王座を初戴冠。佐藤にとってはキャリア初のタイトル獲得となった。そんな新王者の前に登場したのが第3試合後にタッグ結成を果たした大谷&今成だ。

 大谷が「おい、新チャンピオン!」とマイクで投げかけると、今成も「おい、新チャンピオン!」と追随。「オメエら、若くて若くていいなあ。でもよ、若いのに、熱さが足りねえな! なにクールぶってんだよ! オメエらみたいなクールジャパンじゃな、この混沌とした日本に元気を与えられねえんだよ! 俺と大谷さんで、ホットジャパンで、俺たちがこの時代を切り開いていくんじゃ!」と暑苦しさ全開で新王者を糾弾した。

 その激情は燃えさかるばかりで、団体の創始者・橋本真也さんの言葉を借りて、「破壊なくして創造なし。悪しき古きが滅せねば誕生もなし、時代を開く勇者たれ! 俺たちがお前らのベルトに挑戦するっ!!」とタイトル挑戦を迫った。「ですよね、大谷さん?」と同意を求められた大谷は、その勢いに押された様子で「う、う、うん。引き揚げよう」とリングを降りる。

 猛烈なアピールを受けた岩崎は「よし、やってやりましょう。いつでも挑戦受けてやるよ」と受諾。「せっかくZERO1のこの俺が取り戻したベルトだ。また外にこのベルトを出すわけにはいかないんでね。俺たちでこのZERO1、そしてプロレス界を引っ張っていきます。そのためにも次、大谷晋二郎、今成夢人。飲み込んだ上で叩き潰します」とベルト死守を誓った。

 「大谷晋二郎、田中将斗、佐藤耕平。そして、なにより橋本さん、小川さんが巻いてたベルトをこの歳で俺たちが獲れたっていうのは凄くデカいことだし、自信にもなります」(岩崎)、「OH砲を越えましょう! TT砲になりましょう」(佐藤)とベルトが紡いできた歴史に強いリスペクトを示した新王者コンビ。そのうえで岩崎は「歴代のチャンピオンより遥かに強くて、そして知名度のあるチャンピオンチームになります」と自らに高いハードルを課した。

 “歴代王者越え"を成し遂げるためにも、大谷&今成が大事な一歩目となる。歴史に挑む岩崎&佐藤の戦いが今日から始まった。

【試合後の岩崎&佐藤】
▼岩崎「まずこの凄くZERO1の歴史のあるベルト。挑戦してきた大谷晋二郎、田中将斗、佐藤耕平。そして、なにより橋本さん、小川さんが巻いてたベルトをこの歳で俺たちが獲れたっていうのは凄くデカいことだし、自信にもなります」

▼佐藤「OH砲を越えましょう! TT砲になりましょう」

▼岩崎「まあ、そこは」

▼佐藤「Tが入っているんで」

▼岩崎「まあ、歴代のチャンピオンより遥かに強くて、そして知名度のあるチャンピオンチームになります。次は大谷&今成組。熱いのはいいけど、熱すぎて空回りしないように。迎え撃つ立場として叩き潰したいと思います」

▼佐藤「僕は初めてのベルトがこのZERO1のタッグのベルト。橋本さんを見て育った小さい頃の自分に言いたいですね。橋本さんが持っていたベルトを僕は今、巻いているんで。そして、このNEW SPIRITS。メインでは北村君がやってくれると思うんで。このNEW SPIRITSでZERO1を輝かせましょう」

――急きょという形で宮本&貴のベテランタッグと対戦したが、相手の印象は?

▼岩崎「宮本さんは何度も。シングルマッチもやりましたし、タッグのタイトルマッチもやった仲だったんで。手の内は知っているところではあったんですけど、やっぱり強かったです。佐々木貴さんは初めて。話したこともないぐらいの相手だったんで。まだでも、それでもどんどんこれからもやりたいですね」

▼佐藤「急きょ、竹田さんが欠場して交代したけど、僕たちにとって相手は全然関係なく、まずこのベルトを獲るっていうことが大事だったんで。竹田さんが復帰するまで僕たちはそれまで防衛を続けて、次は宮本&竹田を迎え撃つ形で」

▼岩崎「迎え撃ちましょう」

プロ格 情報局