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8/8【NOAH】賛否渦巻くW王座戦へ潮崎と拳王が調印式 ともに統一否定も“2冠王者像"語る

 8・10横浜文体大会のGHCヘビー&GHCナショナルダブル選手権試合「(GHCヘビー級王者)潮崎豪vs拳王(GHCナショナル王者)」に向けた調印式が8日開かれ、ともに王座の“統一"は否定。賛否両論を超えた闘いを互いの言葉で見据えた。

 ノア旗揚げ20周年記念日となった8・5後楽園大会。丸藤正道を破って防衛を果たした潮崎のもとに、赤いベルトをたずさえた拳王が現れてまさかのWタイトル戦を提案し、潮崎も受けて立った。

 とはいえ拳王は8・4後楽園大会でナショナル王座戴冠を果たしたばかり。昨年11月に誕生したばかりのナショナル王座自体も歴史が浅いだけに、Wタイトル戦には賛否の声が渦巻く状況だ。

 会見で拳王は行動に出た理由を力のこもった“拳王節"で熱弁。ノアはコロナ自粛期間中も“攻めの姿勢"でTVマッチを続けてきたが、「この時代の流れとともに歩んでいても、各駅停車ぐらいのスピードでしか行かねえから。それ以上を求めてんだよ。俺がな、その時代を! 時代の流れを! ぶち壊してやるからな! ノアはこのまま各駅停車のスピードでいいのか? ちげーだろ! 俺が超特急列車に変えてやるよ。俺がノアの歩みを変えてやるよ!」と、さらなる加速と刺激を求めて動いたことを明かした。

 拳王の“覚悟"を表情で感じ取って即諾したという潮崎も「GHCとしては初めての試み“挑戦"になると思います」と位置づけたうえで、「その闘いを、ノアの歴史を、そしてGHCの歴史をさらに前に進めていく。さらに大きなものに変えていく。そういう闘いを横浜文体で見せます。このGHCを持つということが、どれだけ高い位置にあることか見せつけたいと思います」と、団体のフラッグシップタイトル保持者としてのプライドをあらわにした。

 賛否ある状況については、「賛も否もあるのは当然分かってるよ。でもな、横浜文体が終わった時に、その否定的な意見も肯定的な意見にすべて塗り替えるつもりで、俺はリングに立つつもりでいる」(拳王)、「賛否あって当然だと思います。その意見を超えるような闘い…いや、超える闘いを文体で見せるだけなんで。試合が終わった時にすべてをひっくり返す、そんな闘いをみせたい」(潮崎) ともに試合で“答え"を出す覚悟ではからずも一致した。

 一方で拳王は「俺はこの二つのベルトを“統一"するつもりはまったくない」と明言。「俺が二つのベルトを持てば、様々な選択肢が出てくるだろ? この隣にいるGHCヘビー級チャンピオンが二つ持ってても、面白い選択肢が浮かぶか? 浮かばねえだろ!? 俺が持つことに意味があるんだよ」と潮崎を切り捨てながら、二本のベルトを駆使しての様々な“刺激投入"を思い描いた。

 潮崎も「統一するつもりはない。俺はこのGHCヘビーの歴史、GHCナショナルの良さというものを、それぞれで見せていきたい」とGHC王者あらため“GHC二冠王者"として旗揚げ20周年イヤーに君臨する構えを示した。

 ノアが幾多のビッグマッチを開催してきた横浜文化体育館は9月に閉館。今回がノアとしての“文体ラストマッチ"となる。「GHCも育ってきた場所。その歴史に、2本のベルトを持つことで華を添えたい」と潮崎が見据えれば、拳王も「横浜文体、俺がGHCヘビー級のベルトを失った場所だ。杉浦貴に敗れて、このGHCヘビー級のベルトを失った。(2018年3月11日) 失った場所で、失ったベルトを取り戻す。こんないいシチュエーションはねえだろ!? 横浜文体で失ったものを取り戻すラストチャンスだ」とキッパリ。過去と未来が交錯するノア真夏のビッグマッチ。あらゆる思いと賛否が渦巻くなかで、“黒vs赤"のゴングがまもなく鳴る。



【調印式の模様】
※両者調印書にサイン

――王座戦に向けたコメントを

▼拳王「時を止めない。プロレスリング・ノアは、コロナ禍、緊急事態宣言中も時を止めずにプロレスを提供し続けてきた。時は流れて、時代は流れて。だが! この時代の流れとともに歩んでいても、通常通りにしかいかねえからな。各駅停車ぐらいのスピードでしか行かねえから。俺は、そして俺たちはそれ以上を求めてんだよ。俺がな、その時代を! 時代の流れを! ぶち壊してやるからな! ノアはこのまま各駅停車のスピードでいいのか? ちげーだろ! 俺が超特急列車に変えてやるよ。俺がノアの歩みを変えてやるよ! さらに高い位置へと持っていってやるよ! そのためにもな、8月10日、横浜文体。勝つのは誰だかテメーら分かるか? ……分かってるようだな。横浜文体、GHCヘビー、GHCナショナルチャンピオン、二冠王になるのはなこの俺、拳……王だ!」

▼潮崎「GHCヘビー、GHCナショナル、この二つのベルト、ダブルタイトルマッチ。GHCとしては初めての試み、挑戦になると思います。その闘いを、ノアの歴史を、そしてGHCの歴史をさらに前に進めていく。さらに大きなものに変えていく。そういう闘いを横浜文体で見せます。このGHCを持つということが、どれだけ高い位置にあることか見せつけたいと思います」

――GHCナショナルを獲ったばかりで時期尚早ではないか、との意見もあるが、あえてW王座戦に踏み込んだ意図や、批判への反論などあれば

▼拳王「テメーが言ったように、俺の行動、賛否があるのは当然だと思う。だが、先ほども言ったように、これくらいの行動をしないと、さらに速い歩みにすることはできねえだろ? 賛も否もあるのは当然分かってるよ。でもな、横浜文体が終わった時に、その否定的な意見も肯定的な意見にすべて塗り替えるつもりで、俺はリングに立つつもりでいるんだ。俺は…やってやるからな!」

――潮崎選手は賛否ある状況については?

▼潮崎「この間の後楽園でナショナルのベルトを持ってきた拳王の顔を見て、相当の覚悟を感じましたし、どちらが強いかという発言に対して、俺もそれを見せつけたい!と思ったから受けました。さっき拳王が言った通り、賛否あって当然だと思います。その意見を超えるような闘い…いや、超える闘いを文体で見せるだけなんで。試合が終わった時にすべてをひっくり返す、そんな闘いをみせたいと思います」

――拳王選手は『この団体で一番強いヤツは一人でいい』と言っていたが、2本のベルトを獲った場合は、二冠戦という形で防衛戦を行っていく? それとも別々に行っていく?

▼拳王「後楽園では『一番強いヤツを決めよう』と隣にいるチャンピオンに提案した。俺はこの二つのベルトを“統一"するつもりはまったくない。俺が二つのベルトを持てば、様々な選択肢が出てくるだろ? この隣にいるGHCヘビー級チャンピオンが二つ持ってても、面白い選択肢が浮かぶか? 浮かばねえだろ!? 俺が持つことに意味があるんだよ。俺が持って様々な選択肢を、今の時の歩みを超えた超特急列車、めちゃくちゃ速い歩みに変えるために、2つのベルトが必要だと思ってるんだよ」

――潮崎選手は2本のベルトを獲った暁にはどんな王者像がある?

▼潮崎「同じ意見になるっていうのは面白くないけど、統一するつもりはない。俺はこのGHCヘビーの歴史、GHCナショナルの良さというものを、それぞれで見せていく。そういう闘いを見せていきますよ」

――隣から公然と『潮崎豪が2本のベルトを持っても面白くはならないだろう』と言われたが?

▼潮崎「2本のベルトを持つ意味、それをこれからノアの歴史に刻んでいきたいと思います」

――横浜文体での最後の試合となるが?

▼潮崎「自分がノアでデビューして横浜文化体育館というのは、様々な闘いをしてきた場所でもあるんで。その歴史とともにGHCも育ってきたと思います。その歴史に、2本のベルトを持つことで横浜文体に華を添えたいと思います」

▼拳王「横浜文体、俺がGHCヘビー級のベルトを失った場所だ。杉浦貴に敗れて、このGHCヘビー級のベルトを失った。(2018年3月11日) 失った場所で、失ったベルトを取り戻す。こんないいシチュエーションはねえだろ!? 今回、GHCヘビー級ベルトを横浜文化体育館で取り戻せなかったら、もうそのシチュエーションは無いってことだろ? ラストチャンスだ! 横浜文体で失ったものを取り戻すラストチャンス! 俺はそのつもりでこの二冠戦、行くからな。テメーら楽しみにしといてくれよ」

――そもそも横浜文体を決戦の舞台に指定した意図は?

▼潮崎「拳王選手がリングに上ってきて『どちらが強いか決めよう』と。それはもう早いうちにやったほうが良いし、横浜文体という舞台があった。しかも横浜文体は最後を飾るにふさわしい試合だと思ったんで指定しました」

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