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8/10【大日本】アストロノーツが歓喜のBJWタッグ初戴冠、最侠タッグ制覇宣言

『ジュニアトーナメント準決勝』東京・後楽園ホール(2020年8月10日)
BJW認定タッグ選手権試合 ○野村卓矢&阿部史典vs佐藤耕平&関本大介×

 野村&阿部のアストロノーツが熱戦の末に関本&耕平を攻略し、歓喜のBJWタッグ王座初戴冠。歴史に名を残すタッグチームとなることを誓い、王者として出場することになった9月の最侠タッグトーナメント制覇を宣言した。

 関本&耕平が7・12後楽園大会で火野裕士&クワイエット・ストームを返り討ちにし、3度目の防衛に成功。同日の昼興行で大神撃破の実績を作っていた野村&阿部が挑戦を表明し、この日のV4戦が決まった。

 アストロノーツはこれが念願のBJWタッグ初挑戦。だが、苦闘が待っていた。野村が関本のグラウンドヘッドロックや耕平のスリーパー、フロントネックロックで絞め上げられて消耗。関本の逆水平を食らい、耕平のエルボー連打にねじ伏せられてしまう。関本はショルダーバスターからコブラクラッチ式キャメルクラッチでひねり上げた。

 何とか野村がしのぐと、阿部が躍動。ドラゴンスクリューからの足4の字固めで耕平を捕らえ、ナックルパンチを連打していく。エルボー合戦で真っ向から渡り合い、強烈な一撃を食らってヒザをついても立ち上がり、掌底連打、ソバットで立ち向かう。顔面が鮮血に染まりながらも頭突きで鈍い音を響かせ、頭突きで逆襲されても、伊良部パンチで応戦した。

 ならばと関本がアトミックドロップからのアルゼンチンバックブリーカーで担ぎ上げたが、野村がカット。ミドルキック連打、ハーフハッチで関本を攻め立てる。さらに腕ひしぎ逆十字で絞め上げたが、耐えた関本はブレーンバスターで二人まとめて投げて逆襲。耕平の援護射撃を受けて野村にラリアットを叩き込むと逆エビ固めで絞め上げた。

 ここで王者組が耕平のパイルドライバーと関本のジャーマンの連続攻撃による仕上げを狙ったが、阿部がファインプレーをみせた。野村のバックを取った関本を踏み台にして耕平にジャンピングハイキックを発射。関本に伊良部パンチをぶち込んだ。耕平がヘッドバットで鎮圧にかかっても、頭突きで返り討ちにして野村に託した。

 応えたい野村はエルボー、張り手の打ち合いで関本と真っ向からせめぎ合う。左右の張り手連打で競り勝ってみせると、ジャーマンで投げる。関本がラリアットで反撃しても、阿部が回転浄土宗を放って援護射撃。野村がハイキック、阿部が伊良部パンチを立て続けに見舞うと、野村がジャーマンで追い討ち。耕平がカットに入っても阿部がお卍固めでセーブすると、野村はドラゴンスープレックスを爆発させて関本から3カウントを奪った。

 アストロノーツが関本&耕平撃破をやってのけ、BJWタッグ初挑戦・初戴冠を果たした。タッグ結成から約3年でやっと手にした勲章で、試合後、ベルトを掲げた二人は歓喜。「よっしゃ! やったぞ!!」と叫んだ野村が「タッグ組んでなかなか結果が出ませんでしたが、今日ようやく結果が出ました。これもみなさんの応援のおかげです」と感慨とともに感謝すると、阿部も「ホントにいつも応援ありがとうございました」と謝意を示しつつ、「プロレス界に入って最高と呼べる友達と出会えて、その最高の友達と最高のタッグのベルトを巻けたことを本当にうれしく思います」と喜びを表現。「喜ぶのは今日までにして、俺たち散々やられてばかりだから、このベルトをもって、逆に俺ら、今までやられてきた二丁拳銃もそうだね。飛艶もそうだし。一人一人を俺らがこのベルトをもって逆に挑戦表明してやろうと思います」と決意表明した。

 これで9・6仙台大会から開幕する「最侠タッグトーナメント」にタッグ王者として出場することになった。「次、最侠タッグ、今年はトーナメントですか。我々チャンピオンとして出ますので、必ず優勝します」と豪語した野村は、「そして大日本の、いや日本の、いや世界に誇るタッグチームになるんで、皆さん応援よろしくお願いいたします。今日はありがとうございました!」と志高く誓って締めた。

【試合後の野村&阿部】
▼阿部「勝った」

▼野村「記憶飛びながら…」

▼阿部「勝ったよ」

▼野村「気力だけで勝った」

▼阿部「ジュニアとヘビーっていう大きな体格差があって、やっぱりこういうタッグで通用するのかなって正直3年前からずっと思ってましたし、結果も出ないし、自分が足引っ張ってんじゃないのかなと思ったりすることもあったし。でもやっぱり…」

▼野村「泣くな、泣くな(笑)」

▼阿部「気心許せる人と、やりたいプロレスが同じな人とやりたいプロレスを貫き通して、今こうやって結果が出たというのはホントにうれしいです。やってきてよかったなというか、いろいろ言われた時もあったし、ホントいろいろあったんですよね」

▼野村「あったよね。でも阿部君の頑張りのおかげで、耕平さんの攻撃も耐えてくれて、いいところで助けてくれて、本当に体も小さい中であんな大きい人の攻撃をよく耐えられたと思います。本当に感謝しかありません」

▼阿部「それはお互い様ですね」

▼野村「今日で気を抜くんじゃなく、これからまた最侠タッグも始まるんで、今年はトーナメントなんで、チャンピオンで出るからにはもう優勝あるのみってことで」

▼阿部「大日本だけじゃないし。日本だけじゃないよ。世界だから。アジアタッグだってそうだし、大日本だけで収まらないから俺たちは。まだまだやりたいこといっぱいある。第一歩目。俺たちはシングルプレイヤーとしてもタッグプレイヤーとしてもプロレス界の歴史に必ず名を残す選手に必ずなります。いいかな? こんなんで」

▼野村「世界でアストロノーツって聞いたら俺らの名前が出るぐらい有名になってやりましょう」

▼阿部「そうだね。名を残します。関本大介&佐藤耕平を破った今日がその第一歩です」

――今年の最侠タッグはトーナメントで、決勝戦はデスマッチのタッグチームと対決するが?

▼阿部「最高だね。僕はバチバチとデスマッチは似て非なるもの、表裏一体だと思ってるんで。僕は別に違うことをやってるとは思ってないというか、命をかけて生きて帰るまでがバチバチだと思ってるから、そういうことに対しての恐れとかはないです。デスマッチレスラーに尊敬があるから、自分から蛍光灯を使います、そういうことは言わないけど、それを使ってくることに対しては表裏一体のものだと思ってるので、そこに対して嫌だなとかは全くないです。いいかな?」

▼野村「いいこと全部言ってくれた」

▼阿部「1周まわってこういう時代がまた来るから。俺たちがその時代をもう一回手繰り寄せますから」


【試合後の関本&耕平】
▼耕平「ごめん。うまくサポートできなかった」

▼関本「すいません、ありがとうございました。きつかった」

▼耕平「あのチームを甘く見てたわけじゃないですけど、俺の想像を超える速さでチームとして成長してきたなって思います。前はね、ああいう何だろう、バチバチしたような展開に持ち込むとね、カーっと血が上ってる連中だったんだけど、そこも踏まえながら冷静にチームとして動いてたなって感じました。それがね、だからって俺らが別に油断したわけじゃないし。しょうがない、今日は」

▼関本「すいません」

▼耕平「いやいや。お互いがお互いの力を信じてるんで、信じた結果、チームとしての動きはあっちの方が上だったのかなと。でも最侠タッグ、また大介と組んで出られるみたいなんで、ここでもう一回、結果出して、もう一丁。あのチームに持っていてもらいたい。リーグ戦で結果出してもう一回アイツらとやりたい」

▼関本「リーグ戦何とか耕平さんと俺でぶっちぎりで優勝して、もう一回アストロノーツに今度は挑戦したいと思います」

▼耕平「アイツらも出るんだよね。チャンピオンとして出るんだったら当然、上がってくるだろうし、どこで当たるかわからないけど、当たった時にはね、使うと流行りかと言われるから使いたくないけど、倍返しにしてやろうかなと」

▼関本「いやぁ勢いが凄かったですね。キックが見えなかった。凄いキックだ」

▼耕平「若さと勢いをオジサンたちのしつこさで上回ってやろう次は」

▼関本「若い力をオッサンパワーで叩き潰しましょう」

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