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8/18【JUST TAP OUT/ZERO1】田村が世界ヘビー挑戦へ護摩業で精神鍛錬 プロレス大賞新人賞を視野にキャリア1年未満でのベルト獲り誓う

 田村ハヤトが18日、ZERO1の8・27新木場大会での世界ヘビー級王座挑戦へ向けて神奈川・横浜市の高野山真言宗・禅馬山真照寺(水谷栄寛住職)で護摩業による精神鍛錬を行った。キャリア1年未満によるベルト奪取を誓った田村は、プロレス大賞新人賞受賞を見据えた。

 田村は高校野球の名門校である群馬・前橋育英出身で、甲子園優勝の輝かしい経歴を持つ。同校のレギュラー左翼手として活躍し、2013年夏の「第95回全国高等学校野球選手権大会」に出場。2本塁打を放つなど甲子園制覇に大きく貢献した。卒業後、国際武道大に進学したが、ケガのため野球の道を断念。プロレスラーを目指して肉体改造に着手し、昨年7月にJUST TAP OUT(JTO)に入門。同年9・24後楽園大会で師匠・TAKAみちのくを相手にデビューした。

 もうすぐデビュー1周年を迎える田村にビッグチャンスが訪れた。ZERO1の8・27新木場大会でクリス・ヴァイスが保持する世界ヘビー級王座に挑むことが決まったのだ。ZERO1の8・2後楽園大会に来場した田村は、火野裕士を退けた直後の王者ヴァイスに挑戦を表明し、デビュー1年未満にして他団体ベルト挑戦の機会を得た。

 大一番を前に田村はこの日、同門の稲葉ともかを帯同し、神奈川・横浜市の高野山真言宗・禅馬山真照寺を訪ね、護摩業に臨んだ。35度近い猛暑のなか、燃え盛る炎の前で約30分間、精神鍛錬を行った田村は「体力や技術的なことは練習で鍛えることができますが、メンタル面の強化はなかなかそうもいかないので修行に来ました。熱かったけど、いい鍛錬ができました」と汗だくで語った。

 そして、田村は「キャリア11ヵ月でベルトを獲れば、一気にボクの名も広まると思って、挑戦表明しました。チャンスをいただいたZERO1さんには感謝していますが、リングに上がったら別。ベルトを獲ったら、歴代王者のなかで、デビューから最短で王座に就くことになりますから、歴史に名を刻みたい」と自信をみなぎらせるばかり。「その先には、田中(将斗)選手とぜひタイトル戦で闘いたい。そして、『プロレス大賞』の新人賞を獲りたい」と今から戴冠後のプランも披露した。

 王者のヴァイスについては映像などで研究済みだという田村は「ジャックハマーなど、使う技がボクとかぶる部分が多いのですが、正面からぶつかっていきます。キャリアや体格では劣るかもしれないけど、スピードで翻ろうして、勝機を見いだしたい」と分析。「新しい技も開発中だし、正面から突っ込んでいくだけがプロレスじゃない。アッと驚く技を出して、勝ちたい」と新技投入もほのめかした。

 世界ヘビー級王座の歴代王者には田中、大谷晋二郎をはじめ、永田裕志、川田利明、曙、船木誠勝、鈴木秀樹といったそうそうたる選手が名を連ねる。デビュー1年未満の田村がベルト奪取を果たせば、間違いなく快挙となる。タイトル戦の直後には、ホームリングのJTO9・2後楽園大会で元同王者でもある関本大介との一騎打ちを控えている。大勝負が続く田村は「まずはタイトル戦に集中したい、ベルトを獲って、勢いをつけて、関本選手との対戦に臨めたら」と先を見据えた。

 同行した稲葉は7・20新木場大会でライバルだった舞華(8月1日付でスターダムに移籍)に勝利し、女子ながら「JTOトーナメント」でベスト4に進出した。9・2後楽園大会ではSareeeとのシングル初対決を控え、「去年の12月に6人タッグで対戦したことがありましたが、エルボーとドロップキックがすごい印象だった。でも、私には『一撃必殺のともか蹴り』があるんで、それで勝ちたい。いずれは、代表(TAKA)を女子で初めて超える選手になりたい」と目をぎらつかせた。

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