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8/28【ZERO1】タナカ岩石改め太嘉文がZERO1入団、岩崎が9・4浅草で世界ヘビー新王者・田村に挑戦

 ZERO1は28日、東京・茅場町の事務所で会見し、タナカ岩石改め太嘉文(たかふみ)の入団を発表。9・4浅草大会で岩崎永遠が新王者・田村ハヤトに挑戦する世界ヘビー級選手権試合も決まった。

 元WRESTLE-1の岩石はこの夏、「天下一ジュニアトーナメント2020」に出場し、1回戦でエル・リンダマンに敗退。その後もZERO1に参戦してきたが、8・27新木場大会のリング上で工藤めぐみGMから「一緒にやっていきませんか?」と誘いを受け、「僕の気持ちというものを存分に表せる、なにも隠すことなく堂々と表現できる場はこのリング」との思いもあってZERO1入団を決めた。

 再出発に際し、「ZERO1に入ることで新たな自分をまた今後作り上げていきたい」とリングネームを本名の太嘉文に改名した。太嘉文にとって初のプロレス観戦が両国国技館で、「そのとき他団体ではありましたけど大谷さんが出られていて、試合には負けたにも関わらず大オオタニコールが起こったんですよ。それがずっと僕の頭の中に残っていて、『この人のようになりたい』という気持ちがありましたね」と大谷晋二郎の姿に感銘を受けた。「来年の両国で僕もそうなりたい」と2021年の3・14両国大会を見据えた太嘉文は、ZERO1所属としての初陣となる9・4浅草大会で、その大谷との一騎打ちが決まった。

 前夜の8・27新木場大会でJUST TAP OUTの田村がクリス・ヴァイスを破って世界ヘビー級王座を戴冠。試合後、脱水症状によって救急車で搬送されたものの、脳へのダメージもなく無事に退院したという。さっそく初防衛戦の舞台が9・4浅草大会に決まった。

 挑戦者は現NWAインターコンチネンタルタッグ王者の岩崎(パートナーは佐藤嗣崇)だ。自身が果たせていない世界ヘビー獲りを自分よりもキャリアの浅い他団体の田村に先越されたのを目の当たりにして黙っていられず。「試合が終わった瞬間は、自分の中でもすごく驚きというものがありましたが、すぐに悔しい思いや怒りに近い思いも湧いてきた」と感情の赴くままに挑戦を表明。昨年8・12新木場大会で第24代王者・関本大介に挑んで以来となる世界ヘビー挑戦のチャンスをつかんだ岩崎は「他の団体の選手が自分のほしい自分の団体のベルトを持っていて、しかも自分よりキャリアも浅いので。ここはしっかりZERO1の所属として、ZERO1の選手であれば誰もがほしい世界ヘビーのベルトを必ず取り返します」と至宝ベルト奪還を誓った。

 天下一ジュニア覇者・北村彰基はジュニア2冠王者・HUBへの挑戦が決まっている。「僕が今年の天下一ジュニアチャンピオンとして、ジュニア2冠を獲って、ZERO1ジュニアのトップを獲って、さらにZERO1を面白くしていきたい」と誓う北村は、「ヘビーは絶対、岩崎が取り返してくれるということを信じて、僕もジュニア2冠を取り返したい」と岩崎とのダブル奪還を描いた。

☆9/4(金)東京・浅草・花劇場『青春プレイバック!全てはここから始まった!大谷晋二郎、浅草に還る!!』18:30開場、19:00開始

▼シングルマッチ
太嘉文
vs
大谷晋二郎

▼世界ヘビー級選手権試合
[挑戦者]
岩崎永遠
vs
田村ハヤト
[第28代王者]
※田村初防衛戦

▼ジュニア2冠選手権試合
[挑戦者/天下一ジュニアトーナメント2020優勝者]
北村彰基
vs
HUB
[王者]
※HUB2度目の防衛戦


【会見の模様】
▼工藤GM「昨日リングの上でタナカ岩石選手に『一緒にやっていきませんか?』という問いかけに対して良い返事をいただきました。以前からタナカ選手の試合を見ていて、とてもプロレスに飢えた感じというか、ギラギラしたものを感じていました。これからZERO1の一員としてみなさまの前で素晴らしいファイトを見せてくれると期待しております」

▼太嘉文「昨日、工藤さんの方から『ZERO1に入っていただけないか』というありがたい言葉をいただきまして、このたびZERO1所属となりました。僕自身、過去を否定するわけじゃないんですけど、今までの自分、タナカ岩石という名前を払拭したいというか。ZERO1に入ることで新たな自分をまた今後作り上げていきたいという意味で、リングネームを変えようと思っています。本名の太嘉文(たかふみ)、これでいこうと思います。太嘉文としてこの熱いリングで闘っていきますので、よろしくお願いします。僕の気持ちというものを存分に表せる、なにも隠すことなく堂々と表現できる場はこのリングなんじゃないかと少しずつ感じ始めていて。それで昨日の北村彰基との試合の途中もそうだったんですけど、やってる最中にどんどん僕自身が熱くなっていったんですよね。そのときに、このリングは僕に本当に合ってる場所なんじゃないかなって思いました。そして来年の両国ですね。僕が初めてプロレスを生で見た場所が両国で、そのとき他団体ではありましたけど大谷さんが出られていて、試合には負けたにも関わらず大オオタニコールが起こったんですよ。それがずっと僕の頭の中に残っていて、『この人のようになりたい』という気持ちがありましたね。来年の両国で僕もそうなりたいです」

――世界ヘビーのベルトを獲った田村に真っ先に向かっていったが?

▼太嘉文「工藤さんからTシャツを渡された瞬間から、ZERO1の一員だと僕は勝手に思っているので。田村ハヤトがベルトを獲った瞬間はジェラシーしかなかったですけど、彼はデビューして1年目で、他団体の人間。居ても立っても居られないっていう気持ちですよね」


【HUBのコメント】「対戦相手の若造は星川さんと同じ入場曲で学ラン着て、技もマネてるみたいだけど、何で? 団体20周年に向けての単なるキャラ付けか? デビュー前から星川さんの熱いプロレスを叩き込まれてきたオレが、化けの皮を剥がしてやるよ」

▼北村「まず9月4日、HUB選手が持つジュニア2冠に挑戦します。今聞いたコメントですが、僕は真っ向から返すつもりはありません。別にキャラをつけるために星川さんから学ランを継承したわけでもないですし、二代目流星番長としてやってるわけでもございません。そして『化けの皮をはがしてやる』と言ってますけど、別に化けてもねえし。その外に出たベルト、まずはジュニア2冠をこの北村彰基が取り返して、ZERO1ジュニアをもっと盛り上げていきます。その熱さに置いていかれないよう、僕がもっとこのZERO1ジュニアからZERO1を盛り上げて、若い層をもっともっと厚くしていきたいと思います。僕はジュニアなので。ジュニアの2冠も今HUB選手が持っていて外に流出してるわけですから、まず僕がジュニアのベルトを取り戻さなければいけないなということを強く感じます。ヘビーは絶対、岩崎が取り返してくれるということを信じて、僕もジュニア2冠を取り返したいと思います。

――天下一ジュニア覇者としては?

▼北村「若手のチャンピオン、若い人間が今すごくギラギラ熱くなってるZERO1の状況の中で、唯一シングルトーナメントを制してるのは僕だけなので。その中で、僕が今年の天下一ジュニアチャンピオンとして、ジュニア2冠を獲って、ZERO1ジュニアのトップを獲って、さらにZERO1を面白くしていきたい。そして、僕自身成長していきたいと思います」


▼岩崎「昨日のメインイベント、クリス・ヴァイスvs田村ハヤト。試合の途中からだったんですけど、ずっとリングの近くで見てました。実際、試合が終わった瞬間は、自分の中でもすごく驚きというものがありましたが、すぐに悔しい思いや怒りに近い思いも湧いてきたので、これをすぐに行動を移そうと思い、試合後すぐに挑戦表明をさせていただきました」

――田村の闘いぶりは?

▼岩崎「クリスにやられてる場面もすごく多かったですけど、やられても何度でも立ち上がるというのがZERO1のモットーでもあるので、急に来てベルトに挑戦して、タイトルを手にしただけのものはあるんじゃないかと思いました」

――上の世代に向かっていた中で、下の世代に挑戦する形になったが?

▼岩崎「ずっとこの1年くらいは、とにかく若い力で盛り上げようということで立ち上がってたんですけど、こういう結果になってしまったので。そして、ベルト流出という形で気持ちのいいものではないので。他の団体の選手が自分のほしい自分の団体のベルトを持っていて、しかも自分よりキャリアも浅いので。ここはしっかりZERO1の所属として、ZERO1の選手であれば誰もがほしい世界ヘビーのベルトを必ず取り返します」

――ホットジャパンからのタッグ王座防衛となったが?

▼岩崎「セミでタッグのベルトを、熱い熱いオジサン2人を相手にして、試合前から『熱量ポイント対決』みたいなものもあったんですけど、今成さんが自分とパートナーの佐藤(嗣崇)に、『若いのに熱さが足りない』と言っていたので。そこは自分らもしっかり見習って成長していかなければいけない部分なので、昨日闘えて本当に良かったですし、またいつでもやりたい相手だなと思いました」

▼沖田リングアナ「昨日の大会におきまして、ただいま新型コロナウイルス対策をおこなわせていただいておりますが、一部のご来場のお客様が会場での声援を上げてしまったという行為に対し、非常にたくさんのご注意を頂戴致しました。大会中とはいえ、そちらに指示を出して止めることができなかったことを含めまして、みなさんにお詫びを申し上げます。同じく、ただ今おこなっております新型コロナウイルス対策に対しまして、一部のお客様の方でルールを逸脱した行為がおこなわれていたことへの確認が取れました。私どもとしましても、先日の2AWさん、WAVEさん、スターダムさん、新日本さん、いろんな団体様の動きを見させていただきまして、よりいっそう自分たちの中でも気を引き締めて大会をおこなっていこうと、協議をおこなわさせていただきたいと思います。今後ともZERO1の方で安全に大会を見れることを、皆様にお約束させていただきながら、邁進してきたいと思いますので、ぜひ応援のほどよろしくお願いいたします」

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