【NOAH】「どの口が言ってんだ!?」 N-1前に憎悪再燃、あえて清宮を決勝指名 拳王インタビュー 2020/9/5 16:00
ノアの反骨集団『金剛』の勢力拡大が目立っている。ここに来てジュニアのタダスケ、そして中嶋勝彦が次々に加入。昨春の結成から約1年強で4人から8人に倍増した。 その金剛を率いる拳王は、8月初頭にGHCナショナル王座を獲得。金剛に念願の初ベルトをもたらした。 赤ベルトに勢力拡大。真夏に得た追い風を背に、連覇のかかる年間最大リーグ戦『N-1 VICTORY』に臨む。N-1を前に拳王の口を突いたのは、“あの男"への再燃した憎悪だった――。 【拳王インタビュー】 ――ここに来てタダスケ、そして中嶋勝彦が加入。金剛の勢力拡大が目立っている ▼拳王「それだけ会社の敷いたレールの上を行くことを嫌う人間が増えてきたってことだよな。今のまま動かななかったらラクな道を歩けるかもしれない。でも、それだとノアに刺激は生まれない。だから、そのラクな道を捨てて、本当にノアのことを思って動いた人間が、今、俺と行動をともにしている人間たちだと思ってる」 ――タダスケが入ったことで金剛ジュニアも3人となった ▼拳王「『RATEL'Sの4番手』という見方に、ずっと自分のなかで引っかかるところがあったんじゃないか。確かに元RATEL'Sの連中と一緒にやってたら、ラクにポジションはキープできたかもしれない。でも、ヤツには向上心と反骨心があった。そういうことだろ」 ――そして中嶋勝彦の加入には驚いた。つい1ヶ月ほど前には「自己満野郎」と潮崎ともども人間性すら否定していただけに違和感もある ▼拳王「その違和感こそがひとつの刺激だろ。誰も予想してなかったはずだし、そこは“してやったり"だ」 ――改めて中嶋勝彦をどう見る? ▼拳王「中嶋勝彦は“ザ・ナチュラル"だな。自然のままに生きてる。ファイトスタイルもナチュラルだし、金剛に来たのも自然のままに来たんだろ」 ――感性の赴(おもむ)くままに ▼拳王「そうだな。あれがヤツの自然な姿なんだろ」 ――金剛内で拳王選手を食う存在になるかもしれない。今後の展望が混沌としてきた ▼拳王「その展望ってヤツを今聞かれて、ここで言っちゃうような残念なことをするワケがねえだろ。むしろ、この後どうなるのかってことを、あれこれ考えさせてやりたい。“考える楽しみ"を与えてやってんだよ」 ――勢力拡大のタイミングでナショナル王者としてN-1を迎える。連覇へ追い風が吹いているように思えるが? ▼拳王「プロレスをよく見てるクソヤローどもなら分かると思うけど『(潮崎豪とのGHCヘビー&ナショナル)ダブルタイトルマッチで引き分けた。だから、すぐには挑戦しないだろうな』…って思ってるヤツが大半だと思う。そこを連覇してまんまとひっくり返してやろう、っていうのが今のモチベーションだな。それに金剛が拡大した今、この吹いてる風を生かさなかったら、もったいなさすぎるだろ」 ――自身の入ったBブロック… ▼拳王「いや、Bブロックの人間より、Aブロックに入ったヤツの中に特にひとこと言いたいヤツがいるんだが」 ――そのレスラーとは? ▼拳王「清宮海斗だ。去年出なかったのに、今年は何事もなかったかのように出てるだろ? 今年はGHCヘビーのチャンピオン(潮崎)も、もうひとりのチャンピオン(ナショナル王者の自分自身)も出てる。去年の出場辞退が“なかったこと"になってるじゃねえか。清宮は手を胸に当てて考えてみろ。これで確実に去年は“逃げてた"ってことが証明されたな。新しい景色を見せるって、そんな腰が引けた新しい景色見せてどうすんだって。去年、お前がN-1の価値を落としたのに、今年はどういう意気込みで出場するのか、聞いてみたいよな。これは清宮だけじゃない。会社にも言いたいし、それに異論を唱えない他の選手にも言いたい。このN-1って何なのか…っていうことを」 ――清宮は『初出場、初優勝する』と言っている ▼拳王「どの口が言ってんだ!? しかも、クソつまらないこと言ってんじゃねえよ。当たり前だろ。リーグ戦を前にして、全勝したくないヤツ、優勝したくないヤツがどこにいるんだ!? そういうナメ腐ったことを言うヤツ、それを許してる会社、ほかのレスラー、このリーグ戦ですべてを破壊してやりたいなって心の底から思ってる」 ――清宮は武藤敬司の背中を追うことで成長できたと自信を得たようだが? ▼拳王「相変わらず、あいつは何も分かってないな。あれは武藤敬司と会社の力だ。いいか? 武藤敬司はここ数年、シングルマッチをほとんどやって来なかった。それを清宮のために会社が用意したんだ。“武藤敬司が久々にシングルマッチをやる"。もうその時点で面白くなるのは、ほとんど確定してんだよ。答えはもう出てるんだ。だから、一連の武藤敬司と清宮の流れを見ての感想は『どんだけ清宮を甘やかしてんだ、凄えな会社』しか無い」 ――清宮自身に“学び"は感じない? ▼拳王「プロレスの技術を学んだと思うより、『これだけの舞台を用意してくれた会社が凄い』と自分自身で思えるようになったほうが、よほど“学び"があったと思う。『プロレスリング・ノア改めCyber Fightありがとう!』って全力で感謝しとけ。レスラーとしての前に、人間として成長しろ」 ――一方で中嶋と同じBブロックに入ったが、今回は“同門対決"という今までとは全く違ったシチュエーションになる ▼拳王「まぁ8月4日にナショナルを懸けてやりあって、『同じ考えを持ってるな』ってことが分かった。だからこそ、試合後のマイクでヤツを認めるようなことを言ったんだ。だから、今回のリーグ戦を通じても『同じ思い』を持ってるヤツを探しながら闘う。それも面白いかな、とは思ってる。シングルで肌を合わせると分かりあえる。それもプロレスのいいとこだと思ってるからな」 ――Aブロックの潮崎からは、決勝で横浜文体W王座戦での60分フルタイムの決着を…とも呼びかけられている ▼拳王「やっぱり潮崎豪だな。まったく刺激のない意見だ。分かりきってることを言う。さすがプロレスラーにあるまじき姿勢を持つ男だ」 ――では自身は誰を決勝の相手に望む? ▼拳王「だから、あえて清宮に上がってこいと言いたい。決勝の舞台で今年こそ、その底の浅さを満天下に晒してやる。まぁ、そんなナメた考えじゃ上がってこれねえとは思うけどな」
ノアの反骨集団『金剛』の勢力拡大が目立っている。ここに来てジュニアのタダスケ、そして中嶋勝彦が次々に加入。昨春の結成から約1年強で4人から8人に倍増した。
その金剛を率いる拳王は、8月初頭にGHCナショナル王座を獲得。金剛に念願の初ベルトをもたらした。
赤ベルトに勢力拡大。真夏に得た追い風を背に、連覇のかかる年間最大リーグ戦『N-1 VICTORY』に臨む。N-1を前に拳王の口を突いたのは、“あの男"への再燃した憎悪だった――。
【拳王インタビュー】
――ここに来てタダスケ、そして中嶋勝彦が加入。金剛の勢力拡大が目立っている
▼拳王「それだけ会社の敷いたレールの上を行くことを嫌う人間が増えてきたってことだよな。今のまま動かななかったらラクな道を歩けるかもしれない。でも、それだとノアに刺激は生まれない。だから、そのラクな道を捨てて、本当にノアのことを思って動いた人間が、今、俺と行動をともにしている人間たちだと思ってる」
――タダスケが入ったことで金剛ジュニアも3人となった
▼拳王「『RATEL'Sの4番手』という見方に、ずっと自分のなかで引っかかるところがあったんじゃないか。確かに元RATEL'Sの連中と一緒にやってたら、ラクにポジションはキープできたかもしれない。でも、ヤツには向上心と反骨心があった。そういうことだろ」
――そして中嶋勝彦の加入には驚いた。つい1ヶ月ほど前には「自己満野郎」と潮崎ともども人間性すら否定していただけに違和感もある
▼拳王「その違和感こそがひとつの刺激だろ。誰も予想してなかったはずだし、そこは“してやったり"だ」
――改めて中嶋勝彦をどう見る?
▼拳王「中嶋勝彦は“ザ・ナチュラル"だな。自然のままに生きてる。ファイトスタイルもナチュラルだし、金剛に来たのも自然のままに来たんだろ」
――感性の赴(おもむ)くままに
▼拳王「そうだな。あれがヤツの自然な姿なんだろ」
――金剛内で拳王選手を食う存在になるかもしれない。今後の展望が混沌としてきた
▼拳王「その展望ってヤツを今聞かれて、ここで言っちゃうような残念なことをするワケがねえだろ。むしろ、この後どうなるのかってことを、あれこれ考えさせてやりたい。“考える楽しみ"を与えてやってんだよ」
――勢力拡大のタイミングでナショナル王者としてN-1を迎える。連覇へ追い風が吹いているように思えるが?
▼拳王「プロレスをよく見てるクソヤローどもなら分かると思うけど『(潮崎豪とのGHCヘビー&ナショナル)ダブルタイトルマッチで引き分けた。だから、すぐには挑戦しないだろうな』…って思ってるヤツが大半だと思う。そこを連覇してまんまとひっくり返してやろう、っていうのが今のモチベーションだな。それに金剛が拡大した今、この吹いてる風を生かさなかったら、もったいなさすぎるだろ」
――自身の入ったBブロック…
▼拳王「いや、Bブロックの人間より、Aブロックに入ったヤツの中に特にひとこと言いたいヤツがいるんだが」
――そのレスラーとは?
▼拳王「清宮海斗だ。去年出なかったのに、今年は何事もなかったかのように出てるだろ? 今年はGHCヘビーのチャンピオン(潮崎)も、もうひとりのチャンピオン(ナショナル王者の自分自身)も出てる。去年の出場辞退が“なかったこと"になってるじゃねえか。清宮は手を胸に当てて考えてみろ。これで確実に去年は“逃げてた"ってことが証明されたな。新しい景色を見せるって、そんな腰が引けた新しい景色見せてどうすんだって。去年、お前がN-1の価値を落としたのに、今年はどういう意気込みで出場するのか、聞いてみたいよな。これは清宮だけじゃない。会社にも言いたいし、それに異論を唱えない他の選手にも言いたい。このN-1って何なのか…っていうことを」
――清宮は『初出場、初優勝する』と言っている
▼拳王「どの口が言ってんだ!? しかも、クソつまらないこと言ってんじゃねえよ。当たり前だろ。リーグ戦を前にして、全勝したくないヤツ、優勝したくないヤツがどこにいるんだ!? そういうナメ腐ったことを言うヤツ、それを許してる会社、ほかのレスラー、このリーグ戦ですべてを破壊してやりたいなって心の底から思ってる」
――清宮は武藤敬司の背中を追うことで成長できたと自信を得たようだが?
▼拳王「相変わらず、あいつは何も分かってないな。あれは武藤敬司と会社の力だ。いいか? 武藤敬司はここ数年、シングルマッチをほとんどやって来なかった。それを清宮のために会社が用意したんだ。“武藤敬司が久々にシングルマッチをやる"。もうその時点で面白くなるのは、ほとんど確定してんだよ。答えはもう出てるんだ。だから、一連の武藤敬司と清宮の流れを見ての感想は『どんだけ清宮を甘やかしてんだ、凄えな会社』しか無い」
――清宮自身に“学び"は感じない?
▼拳王「プロレスの技術を学んだと思うより、『これだけの舞台を用意してくれた会社が凄い』と自分自身で思えるようになったほうが、よほど“学び"があったと思う。『プロレスリング・ノア改めCyber Fightありがとう!』って全力で感謝しとけ。レスラーとしての前に、人間として成長しろ」
――一方で中嶋と同じBブロックに入ったが、今回は“同門対決"という今までとは全く違ったシチュエーションになる
▼拳王「まぁ8月4日にナショナルを懸けてやりあって、『同じ考えを持ってるな』ってことが分かった。だからこそ、試合後のマイクでヤツを認めるようなことを言ったんだ。だから、今回のリーグ戦を通じても『同じ思い』を持ってるヤツを探しながら闘う。それも面白いかな、とは思ってる。シングルで肌を合わせると分かりあえる。それもプロレスのいいとこだと思ってるからな」
――Aブロックの潮崎からは、決勝で横浜文体W王座戦での60分フルタイムの決着を…とも呼びかけられている
▼拳王「やっぱり潮崎豪だな。まったく刺激のない意見だ。分かりきってることを言う。さすがプロレスラーにあるまじき姿勢を持つ男だ」
――では自身は誰を決勝の相手に望む?
▼拳王「だから、あえて清宮に上がってこいと言いたい。決勝の舞台で今年こそ、その底の浅さを満天下に晒してやる。まぁ、そんなナメた考えじゃ上がってこれねえとは思うけどな」
【フォトギャラリー・試合経過など完全詳報版はコチラ※会員用】 桜庭初ベルト!中嶋金剛入りでAXIZ電撃解散/船木誠勝M's加入/鼓太郎V3、覇王が蹴撃表明/大原届かず…小川組盤石V2…ノア8・30川崎大会詳報