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9/9【NOAH】存在感低下に危機感、“あの男”への「特別な感情」も N-1へマサ北宮インタビュー

 ノア年間最大のリーグ戦『N-1 VICTORY』(9月18日、名古屋国際会議場から開幕)ではAブロックにエントリーしたマサ北宮。

 前身のグローバル・リーグ戦から数えて6年連続6度目の出場で、4年前には決勝進出を果たした。キャリア5年で鈴木みのると激闘を繰り広げ、明るい未来を予感させたものの、その後は足踏み。いまだにシングルタイトルとも無縁のままだ。

 今は『金剛』の一員として、常に高いレベルで安定しながらも、その反骨心をくすぶらせるばかりの日々。来年でキャリア10年。節目を前に、師・マサ斎藤さんから受け継ぐ『Go for broke』の精神は今年こそ成就するのか――。


【マサ北宮インタビュー】

――まず今年のN-1に向けた率直な思いは?

▼北宮「毎年言ってるが、結果を出さねば意味がない。つまり優勝しなければ何の意味もない」

――金剛の一員となってからは“個"としての主張が減った感もある

▼北宮「金剛でベルトが一個あるけども、やっぱり『金剛は拳王か』となってる現状は否めない。頼もしいリーダーではあるけれども、これからは控えている俺らも結果を残していかないと、金剛にいる存在意義がそのものが無くなっていくと思う。自分自身、年明けナショナルに挑戦して以降、自分からは動かない時間が続いていた。それもこのN-1で結果やインパクトを残すための“溜め"でもあった。今こそ、それを存分に解放する時が来た」

――2016年のリーグ戦、キャリア5年で準優勝となって移行、約4年間、シングルタイトルに手が届かない状況が続いている

▼北宮「敗者に語る言葉なし…を自らに課してきたけれども、それも続きすぎて、マサ北宮という存在自体の影がだいぶ薄くなってきている自覚はある。俺自身がこの結果が出ない状況にウンザリだし、危機感が強い。そこを打ち破るにはタイトル戦線に絡んで結果を出すしかないし、ましてや同じブロックにチャンピオンがいるワケだから」

――現GHC王者の潮崎戦は特に力が入る?

▼北宮「うん。チャンピオンである前に、あの男には“特別な感情"があるから。(潮崎が)ノアに舞い戻ってきた一発目の相手をしたのも俺だった。その後もあのチャンピオンに叩き潰されてきたことが、(反骨心の)一番の原動力になってるのかもしれない」

――同じAブロックにはほかにも清宮海斗、桜庭和志、望月成晃、征矢学がいる

▼北宮「なかなかクセの強い面々が揃ってるなと。桜庭、望月はほぼ未知数。6人(タッグ戦)とかでちょこちょこっと触って終わりな程度だから。とはいえ、未知数な相手に自分のプロレスをいかに貫き通せるか。それがこういったリーグ戦での一番の課題になってくると思うし、ああいうノアにはいないスタイルのレスラーとやる時にこそ、真価が問われる」

――清宮については?

▼北宮「逆に清宮はイヤほど手を合わせてる。アレも正統派に見えていろんなことを考えて何でもやってくる。何考えてるか分からないからな…。ただ、アレにも潮崎豪と同じくらいの対抗心というか、思いはある」

――同門の征矢も同じブロックに入った

▼北宮「少し前にやったナショナル挑戦者トーメント、一日4試合の果てに決勝で、お互いボロボロになりながらやり合った。だから互いに万全な状況で一回やってみないとな…というのはあったんで、楽しみ。ああいうタイプは一番やってて楽しいし、お互いの持ち味を出し合えると思うんで。何より力が凄い。パワーはもしかしたらノア一かもしれない。あの時の決勝では負けてるから借りを返したいし、組んでのタッグ王座挑戦も表明したばかり。そういった面では(現タッグ王者の)桜庭戦も重要になってくるし、征矢学とはタッグ戦に向けて高める意味でも真っ向勝負でやり合いたい」

――そのうえで決勝は誰とやりたい?

▼北宮「誰でもいい。ヨソのブロックのことなんて考える余裕はない。とにかく自分自身が結果を出す。そこにフォーカスしていくだけだ」

――N-1を前に金剛は勢力拡大中で、『入門当時からずっと嫌いだった』と言っていた中嶋勝彦も入った

▼北宮「今は個人戦でもあるN-1に集中してる。そのことについては、まだ…。これからのリングを見ていけば分かると思う」

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