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9/9【DRAGON GATE】伏兵・清水が大田区金網の“1番入場"死守 盟友・Eitaを最終入場に強制変更

『STORM GATE 2020』東京・後楽園ホール(2020年9月9日)
Road to DANGEROUS GATE-ナンバーチェンジ6人タッグマッチ- ○ビッグR清水&Eita&YAMATOvsKAI&B×Bハルク&吉野正人×

 清水が9・21大田区大会で行われる金網6WAY戦で最も有利な“1番入場"を死守。入場順のナンバーチェンジ権を手にした清水は、R・E・Dの同門で3番入場だったEitaと最終入場の吉野を交代させ、「どうせやるんだったら、これぐらいメチャクチャにしたほうが面白いでしょ」と言い放った。

 大田区の金網6WAY戦ではそれぞれ固有のリスクを背負わされており、絶対に負けられない戦いとなるが、大事なのは入場順。時間差入場で、金網の上部に設置された旗を取った者から勝ち抜けとなる形式だけに、先にリングに入ったほうが圧倒的に有利となる。8・12後楽園でいったんは入場順が決まったが、今宵の6人タッグ戦はその順番の入れ替えが可能となる唯一のチャンスとなった。2番目に入場となるKAI、4番目のハルク、6番目の吉野と、1番目の清水、3番目のEita、5番目のYAMATOがそれぞれトリオを結成。Eita&清水を除いて普段は敵対する者同士による合体だけに、波乱含みの一戦となった。

 金網戦での敗北は今後のキャリアにも関わるだけに、普段は敵対していても分裂せずに両チームともキッチリと共闘する。それどころか、勝利を得るためにそれぞれ仲間を出し抜こうと画策する場面も。ことあるごとに「1番!」とアピールする清水を、KAI&ハルク&吉野は意外なチームワークで攻め立てた。

 その後も両チームは一瞬のスキを突こうとして試合は二転三転。なりふり構っていられないとばかりに、清水&EitaもR・E・Dの同門ハルクに集中攻撃を浴びせる。しかし、YAMATOが裏切って清水に串刺しドロップキックを浴びせると、試合は大きく動き出した。そのYAMATOを排除したKAIと吉野が清水に猛攻。吉野がトルベジーノを決めると、その吉野を場外に投げ捨てたKAIが「もらった!」とサンダーファイヤーパワーボムを繰り出した。

 Eitaがカットに入ると、両軍入り乱れての大混戦となるが、金網戦に即引退のリスクがかかっている吉野が奮戦。得意技を連発すると、清水に再びトルベジーノを狙った。これが空転しても、清水の砲丸投げスラムをフランケンで切り返すなど必死に勝利を目指したが、その裏をかいた清水はまさかのラ・マヒストラルで吉野から完璧な3カウントをもぎ取った。

 伏兵・清水がナンバーチェンジ戦で勝利。この日の試合には「清水が勝利すれば自分以外の入場順の変更ができる」というただし書きが付いていたが、それが活きる形となった。「ちょっと待って。勝っちゃったよ。スリー取っちゃったよ。でもさ、よく考えたらさ、俺1番なんだよね〜。ということはさ、誰かと誰かの番号を交換するしかないか。さ〜て、どうしようかなあ〜」とご満悦の清水。ここぞとばかりにR・E・Dの仲間であるEitaとハルクが自分たちに有利な入場順に変更するよう求めたが、清水は「Eitaくん」呼ばわりし、詰め寄る2人と「ソーシャルディスタンス!」と距離を取ると、思わせぶりな態度を取って、他のメンバーの要求にも耳を傾けた。

 「ハルクの4番とYAMATOさんの5番、入れ換えてくれよ」(KAI)、「4番と5番は大して変わらねえんだよ。清水…いや、清水さん。俺の目を見てください。僕に2番をください」(YAMATO)、「おい、清水! いや、清水…さん。いやいや、清水様。俺に2番をください」(吉野)と次々にアピール。特にYAMATOは両ヒザを付き、土下座する勢いで懇願した。

 「よし、わかった、わかった。みんなの意見を聞いて、俺がこれから言うね。1回しか言わないから。じゃあ、俺が決めるよ……いや、どうしようかな〜。本当に迷う。清水様とか言われたことないからさ」と散々じらした清水だったが、最終的に「よし、決めた。これでいこう。1回しか言わないからな。Eitaの3番と吉野を交代だ」と宣言した。これにキレたEitaは清水を暴行。一方、吉野は拳を突き上げて大喜びする。Eitaは「敗戦の場合はR・E・Dを脱退してDRAGON GATE世代入り」、「一番に金網からエスケープできなかった場合は、自身の保持するドリームゲート王座の次期防衛戦をDRAGON GATE世代の選手と行う」という2つのリスクを背負っている。それだけに最も不利な立場となる6番目の入場となるのは死活問題だった。

 最近、なにかと衝突することの多いEitaを出し抜く形となった清水は、場外に逃れると、「ちょっと待って。ちょっと待て。あのさ、やっぱりどうせやるんだったら、これぐらいメチャクチャにしたほうが面白いでしょ?」とニヤリ。「Eita、大丈夫。先に俺が抜けて、ハルクが抜けたら、ちゃんとEitaのことサポートするからさ」と約束したものの、さらなる火種が生まれ、金網戦に向けてますます混迷の様相が深まった。

【清水の話】「これぐらいのほうが面白いっしょ? やっぱり金網するんだったらさ。そんなとこよ。でもさ、Eita、大丈夫。俺がちゃんと一番に抜けて、サポートしてやるから。金網、楽しみにしとけよ」

【Eitaの話】「クソ、コラ! おい、どういうことだよ!? おい、清水。頭いっちまったか? サポートすればいいってことじゃないんだよ。俺、6番だぞ? 試合が始まって何分後だ? それまでお前も残っとけ」

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