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9/11【新日本】ヒロム完全粉砕…デスペ&金丸が1年8ヶ月ぶりIWGPジュニアタッグ返り咲き

『NEW JAPAN ROAD』東京・後楽園ホール(2020年9月11日)
第62代IWGPジュニアタッグ王座決定戦 ○エル・デスペラード&金丸義信vsBUSHI&高橋ヒロム×

 デスペラード&金丸がヒロムを完全粉砕し、1年8ヵ月ぶりにIWGPジュニアタッグ王座に返り咲いた。

 YOH&SHOのタイトル返上を受けて、4チーム参加による新ジュニアタッグ王者決定リーグ戦が行われ、リーグ戦1位のデスペラード&金丸と2位のヒロム&BUSHIが第62代王座決定戦で激突することに。公式戦では鈴木軍が無法勝利。ロス・インゴコンビとしては雪辱を期して試合に臨んだが、デスペラード&金丸が序盤から勝負強さを発揮した。

 ロスインゴコンビが流れるような連係を披露して先制したものの、デスペラード組は場外戦で逆襲。金丸がエプロンに固定したヒロムの首をドロップキックで射抜くと、そのまま古傷の首に一点集中攻撃を浴びせて序盤戦を優勢に進めた。

 金丸に反撃のチャンスをことごとく潰されたヒロムだったが、腕を巻きこんだ変型ドラゴンスクリューでようやく逆転。あとを受けたBUSHIが奮闘してリズムを掴むと、息を吹き返したヒロムもショットガンドロップキック、串刺しラリアット、顔面低空ドロップキックとデスペラードに猛ラッシュを浴びせた。鈴木軍も好連係で猛追を見せるが、ヒロム&BUSHIは起死回生の回転エビ固め式合体投げ捨てジャーマンをズバリ。金丸を延髄斬り&トラースキックで場外に蹴落とすと、BUSHIはトペスイシーダで分断する。

 デスペラードはサミングから丸め込んで反攻するが、ヒロムはギリギリで肩を上げると、カウンターのラリアットから再び攻勢に。ダイナマイトプランジャーがさく裂すると、BUSHIと合体し、ブレーンバスター&シットダウンパワーボム、LAT(合体フェイスクラッシャー)と強烈な連携技で仕留めにかかった。

 勝負あったかと思われたが、金丸が場外から海野レフェリーの足を引っ張ってカウントを妨害。レフェリー不在をいいところに反則攻撃に打って出る。ロス・インゴ軍の誤爆を誘うと、ヒロムを上空に投げ飛ばしたうえで急所蹴りをグサリ。さらに、ウイスキーの瓶で殴りつけると、デスペラードはピンチェ・ロコを繰り出した。BUSHIのカットが間に合うも、金丸がタッチアウトで戦線離脱に追い込む。孤立したヒロムの顔面に非情なストレートパンチをぶち込んだデスペラードは、今日2発目のピンチェ・ロコで完勝となる3カウントを奪った。

 デスペラード&金丸がロス・インゴコンビを連破し、IWGPジュニアタッグ王座を奪取。1年8ヵ月ぶりに同王座に返り咲いた。試合後、マイクを持ったデスペラードは「テメーらごときが俺たちに勝てるとでも思ってんのか、コノヤロー。最後はノブさんが1人で2人とも伸ばしちゃったから、これ、実質2対1じゃねえ? 俺いなくたってノブさんだったら勝ってたんじゃねえ?」と余裕タップリにアピールする。さらに、「おいおいおい、ヒロム。楽しませろって言ったじゃねえか。まだやり足りねえよ。まだやり足りない。もっと!もっと!」とヒロムを真似て叫んだうえで、「…言わないです」と途中でストップ。そして、「テメーらが求めるようなことを俺たちは一切しない。ヒロム、BUSHI、オメーらの挑戦はもう受けません」と断言すると、手に入れたばかりのベルトでヒロムを殴打してKOした。

 ロス・インゴ軍に圧勝して2度目のジュニアタッグ王座獲得を果たした鈴木軍コンビ。ノーコメントのヒロムに代わり、BUSHIは「必ずヒロムとたどり着きたいベルトだよ。あのIWGPジュニアタッグのベルト、一緒に巻く。これは夢なんかじゃない。約束だよ」とベルト奪取に執念を燃やしたが、チームワークは抜群で安定感もある新王者の牙城を崩すのは至難の業と言えそうだ。

【試合後のデスペラード&金丸】
▼金丸「(頭を押さえてうめき声を上げているデスペラードを見て)大丈夫か?」

▼デスペラード「最後全然覚えてない。ああ、痛え。でも、凄え。俺、なんにも覚えてないけど勝った」

▼金丸「おい、今回のリーグ戦、4チーム? 数じゃねえんだよ。質だぞ、質。おい、今回出てた8人か? 8人の質、見たか? いいレベルじゃねえかよ」

▼デスペラード「1名だけちょっとあれですけど」

▼金丸「まあ、一発目でちょっとつまずいたけどよ、最終的には俺らが頭一つ二つ出てたってことだ。(ベルトを見せつけると)これが証明しているだろ?」

▼デスペラード「というわけで、リング上で言ったとお…」

※ここでタイチが登場する

▼タイチ「(拍手をしながら)チャンピオン、チャンピオンおめでとう! ジーマ、ジーマ持ってこい。いつものやつだとあれなんだよ。ネットの事情があってダメなんだよ。最近あったんだよ。いろいろあったんだよ」

▼金丸「(自分の持っているウィスキーのボトルを差し出して)飲んで」

▼タイチ「いや、今日車だから飲めない」

▼金丸「俺もダメだよ。車だよ」

▼タイチ「(デスペラードに向かって)じゃあ、お前」

▼デスペラード「俺はバイク」

▼タイチ「んじゃあ、ダメか。おい、俺ら珍しいな、(鈴木軍に)こんなにチャンピオン」

▼金丸「本当だな」

▼デスペラード「ベルト今、何本?」

▼タイチ「5だな。凄くない? やること一つだな。タッグの統一か? おい」

▼デスペラード「え? 話変わってくるぞ」

▼タイチ「まあ、それは飲みながらあとで。いつものとこな。今日は俺がちょっとだけおごってやるよ」

▼金丸「ちょっとかい」

▼デスペラード「ということでございます。で、なんの話してた? 忘れたわい」

▼金丸「まあ、そういうこっちゃ」

【BUSHIの話】「必ず、必ずヒロムとたどり着きたいベルトだよ。あのIWGPジュニアタッグのベルト、一緒に巻く。これは夢なんかじゃない。約束だよ」

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