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9/11【新日本】石井も認めた、CHAOS対決でSHO大奮戦 6人タッグ王座戦は防衛決着も

『NEW JAPAN ROAD』東京・後楽園ホール(2020年9月11日)
NEVER無差別級6人タッグ選手権試合 ○石井智宏&後藤洋央紀&YOSHI-HASHIvsオカダ・カズチカ&矢野通&SHO×

 CHOAS対決となったNEVER6人タッグ王座戦でSHOが大奮戦。後藤&石井&YOSHI-HASHI組の王座防衛となったものの、石井はSHOの実力を賞賛した。

 後藤&石井&YOSHI-HASHIは8・9後楽園でCHAOSの同門・オカダ&矢野&SHOを下し、新王者決定トーナメントを制して、NEVER6人タッグ王座を獲得。YOSHI-HASHIはキャリア13年で嬉しい初戴冠となった。この試合で石井に敗れたSHOは、その後、リベンジをアピールし、初防衛戦としてわずか1ヵ月のスパンで再戦が実現する運びとなった。

 雪辱に燃えるSHOが石井にいきなり仕掛け、ドロップキック、ジャンピングニー、ラリアットの連続攻撃で先手。控えに回っても試合そっちのけで場外乱闘を繰り広げ、どちらもヒートアップした。SHOの気迫がいい方向に作用し、挑戦者組がYOSHI-HASHIに集中攻撃を浴びせて序盤戦をリードする。

 YOSHI-HASHIが劣勢を切り抜けると、後藤がパワフルな動きで試合を立て直し、ようやくフラストレーションを溜め込んだ石井がリングに入る。SHOと向かい合うと、互いに「効かねえんだよ!」と叫びながらエルボー合戦を展開。SHOは左腕攻めを仕掛けるが、腕へのミドルキックを仁王立ちで受け止めた石井は、のど笛に逆水平を乱れ打って逆襲。ショルダータックル、串刺しラリアット、パワーボムと畳みかけた。両軍入り乱れての乱戦となると、後藤が牛殺し、YOSHI-HASHIがダブルニーアタックで援護射撃し、石井はスライディングラリアットへ。

 しかし、矢野が場外から足をすくって妨害。リングに飛び込み、マンハッタンドロップを繰り出すと、オカダもドロップキックで続いて、SHOに勝負を託す。その気持ちに応えようと、SHOはジャーマンスープレックスから腕ひしぎ逆十字固めに捕獲。しのがれても、クロスアーム式パイルドライバーでマットに突き刺し、ショックアローを予告した。

 ここでYOSHI-HASHIが急行し、トラースキックで介入。矢野とオカダを次々に場外へ排除すると、SHOにはバッククラッカーをお見舞いし、後藤との合体GTRも火を吹く。それでも勝負を捨てないSHOは投げ捨てジャーマンや飛びつき腕十字固めで反攻するが、沈まない石井はショックアローを阻止し、ラリアットを正面から受け止めたうえで、ノーモーション頭突き、延髄斬り、スライディングラリアットと一気呵成。最後は垂直落下式ブレーンバスターで熱戦を制した。

 王座決定戦と同じく石井がSHOを下し、タイトル初防衛に成功。試合後は6人で手を掲げてCHAOSの結束をアピールしたが、石井はSHOと握手を交わして健闘を称えた。バックステージでは「あいつの悔しい気持ちがどれだけ大きいか知んねぇけど、その悔しさが大きけりゃ大きいほど、それを乗り越えた時、そのぶん強くなるよ。田中! 毎試合、こういう気持ちで来いよ、コラ!」とSHOに呼びかけた石井。「悔しい思い、辛い思い、情けない思い、これをたくさんした人間っていうのはよ、それを乗り越えた時、必ずそれ以前よりも大きい力を発揮すんだ。田中、お前なら大丈夫だ」とその実力を認めたうえで激励した。

 一方、敗れたSHOは「同じコーナーに立ってくれたオカダさん、矢野さん、お二人の期待に応えられなかった、その悔しさ。そして、同じコーナーに立ってくれたお二人もそう。反対側のコーナーで思い切りぶつかってきてくれた石井さん、後藤さん、YOSHI-HASHIさんも、今はCHAOSの先輩方に感謝しかねぇよ」と先輩たちに感謝しつつ、「俺にできることはただひとつ。今より強くなって、その強さの証を、結果として残すことだ」とさらなる精進を誓った。

【石井の話】「よし! 田中(SHO)、悔しいだろう? あれだけタンカを切って負けたんだからな。でも気にすんなよ。あいつの悔しい気持ちがどれだけ大きいか知んねぇけど、その悔しさが大きけりゃ大きいほど、それを乗り越えた時、そのぶん強くなるよ。田中! 毎試合、こういう気持ちで来いよ、コラ! あぁ!? 俺が相手だろうが関係ねぇんだ。毎試合、こういう気持ちで相手に向かっていけ。まあ、悔しい思い、辛い思い、情けない思い、これをたくさんした人間っていうのはよ、それを乗り越えた時、必ずそれ以前よりも大きい力を発揮すんだ。田中、お前なら大丈夫だ。まあ、偉そうに言ってるけどよ、俺も常に、俺の前に、高い壁が立ちはだかんだよな。乗り越えても、乗り越えても。だから今から、その壁を乗り越えようとしてんだよ。待っとけよ、G1」

【試合後の後藤&YOSHI-HASHI】
▼後藤「ありがとう」

※2人は握手をかわすと

▼YOSHI-HASHI「ありがとうございました」

▼後藤「G1に向けていい形でね、こうやって防衛できたと思ってます。でも、G1ではYOSHI-HASHIと同じブロックだし、まあ石井さんとはブロックが違うけどね。決勝で当たることをイメージして戦っていきます。とにかくG1に向けてコンディションはバッチリだし、とにかく後藤洋央紀41歳、まだまだ俺の生命力を見せつけたいと思っています」

※後藤が去っていくと

▼YOSHI-HASHII「SHO、今シリーズ、何回も当たって、SHOにはすごくシビれさせられました。組むのもいいですけど、対戦してすごく刺激があったですね。俺が言っていた次。このベルトを防衛して、絶対G1にいくって俺は決めてたから。次、チャンピオンとして、G1 CLIMAX、乗り込んでやるからな」

【オカダの話】「まあ、ホント戦って強いなと、あの3人。やっぱり、G1(出場)も決まってる3人なんで、こんなとこで負けるという人もいないと思いますし。強かった、ホントに。なんか、前回以上の力の差を感じたというか。でも、G1前に『強かった』と思える相手と戦うことができたんで。まあホントに、まず1発目、飯伏幸太。東京ドームの1月4日のまた再戦。今年は(1月)4日勝って、5日負けて、NEW JAPAN CUPも決勝までいって負けて、NEVERシックスメンも決勝までいって負けて、KOPWも最後の4WAYまでいって負けて、こんな大事なところで負けてることが続いてるんで、しっかりG1 CLIMAX、結果を残したいと思います」

【SHOの話】「(コメントスペースに這いつくばると)今の俺の率直な気持ちは、1番は! もちろん、悔しさしかねぇよ。その悔しさと、そして同じコーナーに立ってくれたオカダさん、矢野さん、お二人の期待に応えられなかった、その悔しさ。そして、同じコーナーに立ってくれたお二人もそう。反対側のコーナーで思い切りぶつかってきてくれた石井さん、後藤さん、YOSHI-HASHIさんも、今はCHAOSの先輩方に感謝しかねぇよ。俺にできることはただひとつ。今より強くなって、その強さの証を、結果として残すことだ」

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