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9/11【新日本】『ヤングライオン杯』開催熱望 辻、上村、キッドがヒートアップ

『NEW JAPAN ROAD』東京・後楽園ホール(2020年9月11日)
○小島聡&永田裕志&本間朋晃vs辻陽太&上村優也&ゲイブリエル・キッド×

 辻、上村、キッドが『ヤングライオン杯』開催を熱望。試合のみならず、バックステージでもヒートアップした。

 昨年は9月に日米の若獅子たちが集結して行われた『ヤングライオン杯』だが、今年は新型コロナ禍の影響もあり、現時点で開催は発表されていない。それでも辻を筆頭に上村、キッドの3人が実現を猛アピールした。

 この日はオープニングマッチでベテランの小島&永田&本間と激突。ライバル心を燃やしつつ、着実に成長している日米ヤングライオントリオが今宵も奮戦した。先発した上村はのっけから永田とエルボー合戦を繰り広げると、串刺しドロップキックやビンタで気持ちをぶつける。集中攻撃を浴びても、本間にドロップキックを叩き込んで挽回。タッチをもらった辻はショルダータックルやドロップキックで相手チームをナデ斬りにすると、本間には躍動感溢れるボディプレスを投下した。キッドも日本人ヤングライオンに負けじと、小島にエルボーを乱射して気を吐く。

 小島も引かずにマシンガン逆水平をお見舞いし、カットに入った上村や辻にまで乱射したが、すぐさま反撃に転じたヤングライオントリオはトリプルドロップキックで応戦。キッドはブレーンバスターで小島を投げ飛ばし、逆エビ固めに捕獲した。しかし、しのいだ小島はローリングエルボーでキッドを棒立ちにさせると、コジコジカッターで反攻。チャンスを逃さず、こん身のラリアットを振り抜いてキッドから完璧な3カウントを奪った。

 最後はキッドが沈む結果となったが、ヤングライオンたちの気持ちは収まらない。辻は「一昨日、Twitterでもコメントさせてもらったけど、俺はヤングライオン杯を諦めていない。むしろ決めさせてやる。でも、それには俺たちだけじゃない、他のヤングライオン、悔しいけど、LA道場の力も必要だ」と呼びかけた。上村も「別に僕の試合に対する思いは、どんな会場でも誰に対しても変わらないんで。ヤングライオン杯、あるならぜひ開催してください。あと、どうせやるならクラークとアレックスも呼んだらどうですかね?」と外国人ヤングライオンの参加も希望。キッドは「今年はコロナの影響で開催は厳しいだろう」としながらも、辻の挑発を受けると、日本語で「ダレガサイコーカミセマショー!」とアピールし、3人は感情を高ぶらせて、乱闘寸前になった。

 G1に外国人選手の出場が決まっただけに、今後の状況次第によってはLA道場勢の来日も不可能ではないはず。3人は熱い戦いを続けて、ヤングライオンの対決にさらなる注目を集める構えだ。

【試合後の辻&上村&キッド】
▼辻「(1人でやってきて)ああ、クソッ! 一昨日、Twitterでもコメントさせてもらったけど、俺はヤングライオン杯を諦めていない。むしろ決めさせてやる。でも、それには俺たちだけじゃない、他のヤングライオン、悔しいけど、LA道場の力も必要だ。(上村と、上村に肩を借りてやってきたキッドの姿を見つけて)おい、ゲイブ、上村、俺はヤングライオン杯を今年もやりたい。お前もそうだろ? どうなんだ」

▼上村「別に僕の試合に対する思いは、どんな会場でも誰に対しても変わらないんで。ヤングライオン杯、あるならぜひ開催してください、はい。あと、どうせやるならクラークとアレックスも呼んだらどうですかね?」

▼辻「(キッドのほうを向いて)なあ、ゲイブ、どうなんだよ。G1でコブさん、ジュースさんと外国人が参戦するけど、LA道場のヤングライオンはどうなんだよ? 来ねえか? 来ねえよな。LA道場のヤングライオンは人の言うことしか聞けねえロボットだもんな。そんなのまだファレ道場のヤングライオン、マイケルとアンドリューに声をかけたほうがましだよな。LA道場なんだろう、お前。どうなんだよ?」

▼キッド「お前たちが何が言ってるのか、だいたいわかる。なんでLA道場のヤングライオンは日本に来ないのかって? そう聞いてるんだろ? じゃあ言わせてもらうけど、俺は新日本の会社の人間じゃない。俺は選手を手配することはできない。だから俺だってなんで彼らが今ここにいないのかなんて答えられない。でも、もし日本に来れたら、真っ先にそうしてるはずだ。お前ら、ヤングライオン杯がどうこうって言ってただろ。今年はコロナの影響で開催は厳しいだろう。でも俺はお前たち2人とやり合うぞ。1人ずつ俺が倒してやる。こないだも言ったけど、ここで直接言ってやる。G1の間、俺たち3人でやり合おうぜ」

▼辻「日本語でしゃべってみろ。前にも言ったろ! 日本語でしゃべんないとわかんねえんだよ! 日本語でしゃべれ。ジャパニーズ」

▼キッド「日本語で話せってか? わかった。OK!OK! (日本語で)ダレガサイコーカミセマショー! (再び英語で)誰が一番強いかハッキリさせようぜ」

▼辻「いつでもやってやるよ!(と言って、キッドの胸を押す)」

▼キッド「おい、押すなよ! (と言ってやり返し、つかみ合いに。そして日本語で)オレハLA ドージョーダ! (英語で)押すな、おい!」

※辻とキッドが掴み合うと、上村が止めに入るが、3人入り乱れての掴み合いになる。最後に上村が残ると

▼上村「いいか、おい!こんなところで熱くなってもしょうがねえんだよ! 俺がリング上で魅せてやる、ボケ!」

【永田の話】「一言言わせてもらいます。この間、G1 CLIMAXの出場メンバーが発表されたら、東スポで『永田選出されず』とか、ファンの人たちも『永田落選』みたいに言っていますけど、俺から言わせりゃ勘弁してくれと。俺は3年前、自らの口でG1卒業を宣言したわけだから。そこを忘れずに言ってほしいと。本当にね、なんて言うのかな? なんかまあそりゃ、ファンの方も一部メディアも俺の力を認めてくれてるんだろうけど、俺の口から3年前にちゃんと自らG1卒業宣言をしたわけですから、そこはわかっていろいろ報道してほしいなというのはあります。しかしながら、永田という名前が3年経ってもまだ『永田が出ない』、『永田に出てほしい』という声が大きいのはありがたいことですけどね。なぜそうなっているかと言うと、自分の力が、自分のファイトというものがG1に出る今のトップどころと比べて遜色ない、いや劣るものではないという評価をしくれているのであろうと解釈して、それは本当にありがたいと思いますんで。まあ、G1はこれから出ることもないでしょうけども、出る選手には永田のいないG1 CLIMAXを“クリープを入れないコーヒー"、“歌を忘れたカナリア"なんて言われないように、現場に出るG1出場選手は頑張ってください」

【本間の話】「今年のG1 CLIMAX、見事に落選しました本間朋晃です。まあ、それでいいんだよ。落選でいいんだよ。落選でいいんだけど、本当は、やっぱり本当は出たかった。出たかったけど、そんなレベルの低いもんじゃないし、良かった点があるとすれば、外国人選手が大勢来れて、いつもと遜色ないG1 CLIMAXができることは本当に喜ばしいことだけど、そん中で本間朋晃、出場したかった。でも、今回、出場できなかったからって諦める“こけし"じゃねえっつうの。今年は今できる最高のパフォーマンスをして、落選したから来年こそはもっともっと勝って勝って勝ちまくって、当たり前のようにノミネートしてやるから。エントリーしてやるから! 覚悟しとけ! もう諦めたらそこで終わりですから、来年は5年ぶり4度目の出場果たします。よろしくお願いします。ありがとうございました!」

【小島の話】「はい! G1 CLIMAXに出場できないことになり、非常に残念だなと思ってますけど、ただまた来年、プロレスラーとして生きているのであれば、奇跡の逆転復活劇を果たし、そしてさらに奇跡の大逆転優勝まで、そこまで登り詰められれば、自分のプロレス人生、またいいものになるんじゃないかと、明るく前向きに生きていきたいと思います。せっかくプロレスラーとして生きている以上、そういういろんな目標を持って、いろんなことを成し遂げてきた自分自身も、この29年間の間にたくさんのことを、いろんなことを、自分ではできそうもないことを、できないだろうと思っていたこと、『多分無理、絶対無理』って言われてきたことも成し遂げてきた。そういうプロレス人生の中で、またG1 CLIMAX、来年にも出場して、そしてまたさらに優勝するっていうね。どうせ今ではあり得ないだろうって言われているようなことを成し遂げられるような、そんなプロレスラーでいたいと思います。ありがとうございました」

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