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9/12【全日本】昨年準V・ジェイクがイケメン狩りで快勝発進、イケメンはゼウスへの積年の恨み爆発

『2020 Champion Carnival』開幕戦 愛知・名古屋国際会議場(2020年9月12日)
「2020 Champion Carnival」Aブロック公式戦 ○ジェイク・リーvs黒潮“イケメン”二郎×

 昨年準優勝者・ジェイクがシングル初対決となったイケメンを破って白星発進。2戦目へ向けて打倒・諏訪魔を誓った。一方、敗れたイケメンは9・15後楽園で対決するゼウスへの積年の恨みを爆発させた。

 昨年、ジェイクは初の決勝進出を果たしたものの、三冠王者(当時)宮原に敗れ、準優勝で涙をのんだ。それでも9月の王道トーナメントで初優勝を果たし、三冠ベルトにも2度挑戦。着実に進化を遂げてカーニバルを迎えた。

 初戦の相手は初出場のイケメン。ジャケット式ナックルパンチで先制を許したジェイクは場外戦でフロントハイキックを鉄柱に誤爆。すかさずイケメンが足攻めを展開し、コーナーに逆さ吊りで固定した状態からレッグブリーカーで絞め上げるなど徹底攻撃に出た。ジェイクもジャンピングDDTで反撃するものの、イケメンがドラゴンスクリューで返り討ち。ジェイクがレッグラリアットを放っても、低空ドロップキックからの足4の字固めでギブアップを迫った。

 耐えたジェイクはその後もハイブリッドブラスターで攻め込まれたが、イケメンが放ったムーンサルトを両ヒザで迎撃してようやく突破口を開いた。串刺しフロントハイキック、サイドスープレックス、ジャイアントキリングの波状攻撃で完全に逆転すると、必殺の高角度バックドロップを爆発。イケメンは返せず3カウントが入った。

 足攻めに苦しんだもののジェイクが逆転勝利で白星スタート。苦戦した分、「なんてったって、黒潮"イケメン"二郎はなんでもできるヤツだから。攻めるもよし、蹴るもよし、しゃべるもよし。いろんな意味で変な硬さがちょっとほぐれましたよ」とイケメンとの初遭遇がいい意味でジェイクの緊張感を解きほぐした形となった。

 ちょうど1年前はここ名古屋で王道トーナメント優勝を飾った。そしてこの日、同じ名古屋の地で白星発進し、9・15後楽園大会での2戦目を迎える。相手は諏訪魔だ。昨年の王道トーナメントで勝利しているジェイクだが、1年前との違いは諏訪魔が5冠王に君臨していること。だからこそ「今まで通りだったら、俺はたぶんあの人の覚悟の重さに押し潰されていたと思います。だから、こっちも頭を使うぜ」と宣言したジェイクは1年前からの進化をみせつけるつもり。「これだけデカい体でも、今日もちょっと見せたけど、スルリと入っていくこともできるんだぜ。不意なその関節技にも気をつけてください。俺はどこからでもあなたを狙ってる」と自信満々に通告してみせた。

 一方、イケメンのチャンピオン・カーニバル初戦は黒星に終わった。「普通に負けたな。負けたな。負けたよな。負けましたよね。勝った記憶ねえもん。初戦負けましたね。やっちゃった。やっちゃった!」と悔しさを爆発させたイケメンだったが、切り替えの早さを発揮して次に目を向けた。

 次戦は明日9・13川崎大会。5冠王・諏訪魔とのシングル初対決が実現するが、イケメンがそれ以上に意識しているのが9・15後楽園大会で当たるゼウスだ。逆水平チョップのみによる5分以内料理を予告されており、入場式で乱闘を展開したばかりだ。SNS上でゼウスと舌戦しているイケメンは「俺は今、あいつのことメチャクチャおちょくってるよ。なぜって? 試合を煽るため? 作戦立てて、あいつから一本取るため? 違うよ、バカ! き・ら・い・だ・か・ら! 嫌いだからだよ!」とキッパリ。若手時代に対決したゼウスによって丸坊主にされた苦い記憶があるからだった。ゼウスを「筋肉バカ」、「バカモヒカン」呼ばわりしたイケメンは「思い出したら腹立ってきたわ」と積年の恨みを爆発させ、「てめえにはチョップしかないだろ? で、お前は宣言してただろ、そう言えば。5分でチョップだけで倒すって。お前、バカだなあ、守れよ、お前。守った上で勝ってみろ、お前」と挑発していた。

【試合後のジェイク】
▼ジェイク「初戦から苦戦するのはわかってたんだ。全然読めなかったからな。なんてったって、黒潮"イケメン"二郎はなんでもできるヤツだから。それはいろんな映像を見て、俺が思ってたことだ。攻めるもよし、蹴るもよし、しゃべるもよし。いろんな意味で変な硬さがちょっとほぐれましたよ。残り3人。その3人の中でも、次の後楽園での諏訪魔さん。ここだよ。ここなんだよ。俺が今回一番乗り越えなきゃいけない」

――去年はここで王道トーナメントを優勝した。その王道トーナメントで諏訪魔選手に勝っているが?

▼ジェイク「そう、その通り。けど、今まで通りだったら、俺はたぶんあの人の覚悟の重さに押し潰されていたと思います。だから、こっちも頭を使うぜ。これだけデカい体でも、今日もちょっと見せたけど、スルリと入っていくこともできるんだぜ。不意なその関節技にも気をつけてください。俺はどこからでもあなたを狙ってる」

【イケメンの話】「負けたか。普通に負けたな。負けたな。負けたよな。負けましたよね。勝った記憶ねえもん。初戦負けましたね。やっちゃった。やっちゃった! ああ、やっちゃった!! ああ! よし、切り換えだ。よし、切り換えないことには何も始まらないから。俺はね、負けた相手、戦って俺を倒した人間…まあ、そっちのほうが多いんだけど、俺を倒していった人間ってまあだいたい好きになるんですよ。だからね、本当にタッグマッチとかもないし、シングルもそうだし、プロレス界でリングで初めて当たったジェイク・リー。そいつと試合して、俺はもう初めて会った、初めて戦った、初めて負けた相手のこと大好きになっちゃってて、今。負けた気持ちよさが今は盛り上がってきちゃって、一戦逃した、だから何だ? それが勝ってるんだけど、後楽園でゼウスと戦うだろ! あいつは俺、1回な…1回どころじゃねえんだけど、記憶に残ってるのがあるんだよ。俺は今、あいつのことメチャクチャおちょくってるよ。なぜって? 試合を煽るため? 作戦立てて、あいつから一本取るため? 違うよ、バカ! き・ら・い・だ・か・ら! 嫌いだからだよ! クソが。俺な、デビューしたての時に試合で負けてな、デビューして1年も経ってない男をだよ、あのゼウスっていう筋肉バカは、試合に勝ったからっていって、俺の髪の毛を丸坊主にしたことあるんだよ。思い出したら腹立ってきたわ。だから普通にな、試合の煽り? 違うよ、嫌いなんだよ、バカ。おい、モヒカン。てめえにはチョップしかないだろ? で、お前は宣言してただろ、そう言えば。5分でチョップだけで倒すって。お前、バカだなあ、守れよ、お前。守った上で勝ってみろ、お前。このバカモヒカンが。ああ、バカモヒカンが! ああ、バカモヒカンが!」

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