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9/14【大日本】高橋が藤田を直接ピン 10・21後楽園でのデスマッチ王座挑戦が決定

『ReOStaff株式会社presents 最侠タッグトーナメント2020〜1回戦』東京・後楽園ホール(2020年9月14日)
蛍光灯+α6人タッグデスマッチ ○高橋匡哉&植木嵩行&佐久田俊行vsアブドーラ・小林&“黒天使"沼澤邪鬼&藤田ミノル×

 高橋が王者・藤田からピンフォール勝ちを奪い、10・21後楽園大会でのデスマッチ王座挑戦を決めた。

 昨年9月に左膝前十字靭帯断裂と半月板断裂の重傷を負い、長期欠場を余儀なくされた植木は、9・9新木場で1年ぶりに復帰。そして、8・29横浜文体で新たにデスマッチ王者となった藤田への挑戦を表明した。藤田は対戦を明言しなかったが、後楽園大会での直接対決が実現。植木は3代目血みどろブラザースとして試合に臨んだが、盟友・高橋が実力行使で待ったをかけた。

 メインイベントの「蛍光灯+αデスマッチ」で、高橋&植木&佐久田と藤田&小林&沼澤が激突。血みどろブラザーズが3人連続串刺し攻撃など連係攻撃で先制したものの、その後は藤田組が植木に集中攻撃を浴びせる展開に。復帰直後の植木は為す術がなく、蛍光灯攻撃の餌食になって、防戦一方となる。厳しい時間が続いたが、沼澤に決死の反転式ダイビング敬礼ヘッドバットをぶち込んで、何とかピンチを切り抜けた。

 タッチをもらった佐久田が反撃に転じると、高橋も蛍光灯を巧みに使って小林の右ヒザを狙い撃ち。藤田が相手になっても払い腰を繰り出すと、血みどろブラザーズは連続串刺し攻撃“血みどろトレイン"を放つが、避けられて自爆に。3人めがけて小林と沼澤が串刺し攻撃を浴びせると、5人が連なったところに藤田も突進。高橋に狙いを定めると、小林がバカチンガーエルボードロップを落とし、藤田はSAYONARA(ツームストンパイルドライバー)を繰り出す。そして、シュミット式バックブリーカーからコーナーに上がった。

 ここで急行した植木は、蛍光灯の束を挟み込んだ頭突きで藤田をコーナーに足止めすると、雪崩式ブレーンバスターの構え。その植木を高橋がパワーボムで投げつけて藤田に大ダメージを与える。すかさず植木が蛍光灯を投げつけ、ノーモーション頭突きでうるさい小林を分断すると、高橋は蛍光灯の束を藤田の脳天に振り下ろし、最後はジャックハマーで3カウントをもぎ取った。

 高橋が王者・藤田を直接撃破。試合後、マイクを持った植木は「おい、藤田ミノル。見たか。こうなったら、俺がこの勢いで10月21日、後楽園…」と改めてタイトル挑戦をアピールしようとしたが、マイクを奪い取った高橋は「おい、植木。人が黙ってりゃ。お前にハッキリ言ってやる。復帰したらすぐタイトルマッチできると思うな。タイトルマッチはそんな甘いもんじゃないんだ。いくらパートナーでも、チームでも、タイトルマッチをすぐやらせるわけにはいかないんだ」と正論をぶつけると、「今日、チャンピオンに勝ったのは誰だ? 俺だ。タイトルマッチは俺がやらせてもらう」と宣言した。

 「とはいえ、決めるのは俺でも植木でもない。ここはチャンピオンに決めてもらおうじゃねえか」と高橋は藤田に全てを委ねる。王者・藤田は「おい、記者会見で、『元チャンピオン勢には挑戦を自粛要請させる』と言ったはずだ」としながらも、「わかった。高橋匡哉、てめえの挑戦受けてやる。俺はな、順番抜かしするような、その心意気、大好きだよ。来月タイトルマッチ喜んで受けて立ってやるぜ」と受諾し、10・21後楽園大会での両者によるデスマッチ王座戦が即日決定した。

 藤田は「チャンピオンだからってな、この俺が強いチャンピオンだと二度と思うな」と捨てゼリフを残して去っていくが、高橋は「楽しみにしとくよ、藤田先輩。植木にすればよかったって後悔させてやる」と強気に断言した。

 バックステージでは「リング上で言った通り、ちょっと植木には申し訳ないけど、文体の時から思ってて」と以前からタイトル挑戦を狙っていたことを明かした高橋は「今回は俺が挑戦するから。で、藤田ミノルからベルトを獲ったら、タイトルマッチやろうじゃない?」と植木に呼びかけ、血みどろブラザーズ対決も視野に。「もちろんやるからには他団体にベルトを持っていられるわけにはいきませんから。もう1回ベルトを獲って、あのデスマッチのベルトを所属が持って、輝かせたいと思います。久しぶりなんでね、ちょっとワクワクします。挑戦する身って楽しいんで、ワクワクしちゃいますよね」と1年5ヵ月ぶりのベルト戴冠に向けて高ぶる気持ちをあらわにした。

☆10/21(水)東京・後楽園ホール『デスマッチ&ストロング&ジュニア〜3大タイトルマッチ』17:40開場、18:30開始

▼ReOStaff株式会社presents BJW認定ジュニアヘビー級選手権試合
[挑戦者/ジュニアトーナメント優勝者]
吉野達彦
(1/30)
青木優也
[第4代王者]
※青木5度目の防衛戦

▼セミファイナル BJW認定世界ストロングヘビー級選手権試合
[挑戦者]
岡林裕二
(1/30)
橋本大地
[第16代王者]
※大地7度目の防衛戦

▼メインイベント BJW認定デスマッチヘビー級選手権試合 デスマッチ形式未定
[挑戦者]
高橋匡哉
(1/30)
藤田ミノル
[第41代王者]
※藤田初防衛戦


【試合後の高橋&植木&佐久田】
▼高橋「リング上で言った通り、ちょっと植木には申し訳ないけど、文体の時から思ってて。いつ言おうかなと思ったんだけど。でもね、やっぱりまだ復帰したばっかで、タイトルマッチはさせられないんでね。客はいいって言ってるかもしれないけど」

▼植木「高橋さん…」

▼高橋「でもね、俺は納得できないよ。ベルトを巻いた人間として、タイトルマッチがどれだけ大変なことか。お前も挑戦したことあるよな?」

▼植木「高橋さん…」

▼高橋「だから、今回は俺が挑戦するから。で、藤田ミノルからベルトを獲ったら、タイトルマッチやろうじゃない?」

▼植木「高橋さん…」

▼高橋「前代未聞ではございますが、タイトルマッチは高橋匡哉に変更です。(佐久田に)なんかありますか?」

▼佐久田「ねえっすよ。あとは頼みます」

▼高橋「任せとけ」

――最初から藤田選手を狙っていた?

▼高橋「もちろんそうだし、僕が倒さないと説得力ないんで。負けてたら、もし僕が取られるようなことがあったら、たぶんこのまま植木と藤田さんの試合は決まってただろうし。だから、植木を納得させるためにも、チャンピオンを納得させるためにも、必ず今日は勝たなきゃいけない試合だったですね。もちろん植木のアシストもあって、佐久田のアシストもあって、勝つことができたんですけど、それでも結果を残せたんでよかったかなと思います」

――藤田選手からは元王者は自粛しろという言葉もあったが?

▼高橋「そうっすね。なんか元チャンピオンは出てくるなみたいなことを言ってましたけど、そんなこと言ってられないんで。僕の心のモヤモヤみたいなものは収まらなかったんで、今日は言いたいことを言わせてもらいました」

▼植木「あとは高橋さんがお願いします」

▼高橋「文句はない? 言いたいことある? 言いたいことあるなら言えよ」

▼植木「高橋さんの言うことは絶対です。高橋さん、お願いします」

▼高橋「植木がこう言っているんでね。もちろんやるからには他団体にベルトを持っていられるわけにはいきませんから。もう1回ベルトを獲って、あのデスマッチのベルトを所属が持って、輝かせたいと思います。久しぶりなんでね、ちょっとワクワクします。挑戦する身って楽しいんで、ワクワクしちゃいますよね。当日、10月21日は人それぞれ試合もあるし、殺伐とした試合もあるだろうし、別に楽しいデスマッチってわけじゃないですけど、僕がやりたいことをやるタイトルマッチになると思います。楽しくなるかもしれないですね。僕が楽しみなんで。じゃあ、10月21日、楽しみにしといてください」

【試合後の藤田&小林&沼澤】
▼藤田「全然息が合わなかったですよね。同世代で」

▼小林「お前だよ!」

▼沼澤「この2人は52年生まれだけど、51年生まれがひとりいるから」

▼藤田「同級生じゃねえんだもんな。じゃあ、ダメだ」

▼小林「俺に合わせろ」

▼藤田「あんたに合わせたら、面白マッチにしかならないだろ?」

▼小林「『俺ごと潰せ』って言ったら、こうでしょ? 『俺ごと』で来てたでしょ?」

▼藤田「いや、藤田って言ったから、走っていったのに」

▼沼澤「でも、結果潰したからいいんじゃない?」

▼小林「痛かったよ」

▼沼澤「それよりもタッグトーナメントで当たるんで、今日はありがとうございました。また新木場で。シー・ユー・新木場」

※沼澤が先に去っていくと

▼小林「シングル、誰とやるんだよ?」

▼藤田「高橋匡哉だよ」

▼小林「俺じゃないか…」

▼藤田「やってやる。順番抜かしやる、予定調和をブッ壊す心意気。そういうのは大好きなんで、もう決定でいいんじゃないですか? 来月、後楽園でやりましょうよ。もう高橋匡哉は本当に新世代の絶対王者になってたし」

▼小林「ベルト経験者じゃねえか、あいつ!」

▼藤田「経験者だよ。でも、負けたから仕方ない。ぐうの音も出ないよ。でも、正直、チャンピオン経験者には挑戦してくるなって言ったけど、高橋匡哉はシングルでやりたいと思ってたんで願ったり叶ったりですね。初防衛で落としかねないですけど、それはたぶん誰が来ても一緒なんで、僕の場合は。いい挑戦者が急に来たなって感じですね」

――シングルは初対決?

▼藤田「シングルはまったく初ですね、たぶん。本当にずっとセコンドなり、会場の隅っこで眺めてたんで、王者っぷりを。そうやすやすとは勝てると思ってないし、伊東竜二戦ばりに策を練っていかないと勝てないかなと思っているんで。今日も負けましたし」

――今日不覚を取ったのは、植木選手が挑戦表明をしてたから?

▼藤田「僕のフォーカスはそっちに行ってたんで。全然見えないところから鉄球が飛んできたみたいな感じですね。クソ」

――最侠タッグに向けては?

▼小林「見ての通りだよ。いい連係だっただろ?」

▼藤田「なんだよ。足ボロボロじゃねえかよ、コノヤロー。折れてるんだろ?」

▼小林「折れてねえよ。変型してるだけだよ」

▼藤田「パートナーを変えてくれよ、もう」

▼小林「いい連係だっただろ、今日」

▼藤田「なんでハンディを負わなきゃいけないんだ?」

▼小林「いい連係だっただろ? もっと集中しろ」

▼藤田「おめえだよ、コノヤロー。バカが」

▼小林「合わせろよ!」

▼藤田「はあ? バカが」

▼小林「年上だぞ?」

▼藤田「知らねえよ。同期だろうが」

▼小林「俺のほうが早えよ」

▼藤田「でも、デビューしてすぐぐらいに同期だと思っていたので。小林さんは特例ですよ」

▼小林「なんだよ。俺に合わせろよ」

▼藤田「ムリムリムリ」

▼小林「チャンピオンなんだから、広い心で合わせろよ。ドタバタしやがって」

▼藤田「あんたでしょ、ドタバタしてたのは」

▼小林「俺が『潰せ』と言ったら来いって」

▼藤田「それにこだわってるの?」

▼小林「そのせいだよ。タイミングがズレて。次もやろう。俺ごと潰せ」

▼藤田「『藤田、俺ごと潰せ』って言ってね。もう『ふ』の時点で走り出すから」

▼小林「じゃあ、集中してるよ」

▼藤田「集中!」

▼小林「集中だよ」

▼藤田「ピッサリ!」

▼小林「ピッサリだよ、本当に」

▼藤田「優勝するぞ、オラ」

▼小林「3回勝てばいいんだろ?」

▼藤田「それよりタイトルマッチか」

▼小林「タッグは片手間か!」

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