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9/15【全日本】ゼウスがあえての逆水平でイケメン粉砕 遺恨対決制して無傷の2連勝

『2020 Champion Carnival』東京・後楽園ホール(2020年9月15日)
「2020 Champion Carnival」Aブロック公式戦 ○ゼウスvs黒潮“イケメン"二郎×

 ゼウスがフェイスロックでギブアップ寸前まで追い詰めた末に、あえての逆水平でイケメンを下し、遺恨対決を制して無傷の2連勝。2敗目を喫したイケメンは崖っぷちに追い込まれた。

 カーニバル初出場となったイケメンは初戦でジェイクに敗れたものの、9・13川崎大会で諏訪魔を破る番狂わせをやってのけた。シングル初対決が続く中、3戦目となったこの日の相手はゼウス。若手時代に丸坊主にされた恨みを忘れず、正面突破による「モヒカン刈り」を予告。対するゼウスも「逆水平チョップのみで5分以内に料理」を予告し、遺恨決着戦となった。

 のっけからイケメンがジャケット式ナックルパンチを乱射したものの、受け止めたゼウスはリフトアップスラムでマットに投げ捨て、強烈なマシンガン逆水平でメッタ打ちに。イケメンはそれでも「来いよ」と胸を突き出したが、ゼウスは容赦なく逆水平をぶち込んでいく。

 息も絶え絶えになったイケメンだったが、右腕への一点集中攻撃で活路。場外でハンマーロックに固めると、そのまま何度も鉄柵に投げつけ、リングに戻っても腕ひしぎ逆十字固めに捕獲する。ゼウスの動きが鈍ったところで、雪崩式フランケンで飛びついた。

 しかし、踏ん張ったゼウスは雪崩式パワーボムで切り返して、一転して攻勢に。丸め込みなどで抵抗するイケメンをバイセップスエクスプロージョンで黙らせると、チャンピオン・カーニバル用の新兵器・フェイスロックでねじ切らんばかりに絞め上げる。イケメンが意識もうろうとなると、あえて自ら技を解く余裕を見せ、最後はこん身の逆水平を振り抜いて、3カウントをもぎ取った。

 ゼウスがイケメンに完勝。5分以内とはいかなかったが、予告通りの逆水平で2連勝を飾り、無傷で後半戦へ通り返した。3戦目の相手は5冠王・諏訪魔。勝てば準優勝となった2016年以来2度目の決勝進出に王手をかけることができる。ゼウスは「次は諏訪魔。覚悟しとけ。今年のチャンピオン・カーニバル、このゼウスが優勝する! 見とけ、オラ!」と諏訪魔に宣戦布告した。

 一方、イケメンは痛恨の2敗目を喫し、自力優勝が消滅した。残る公式戦は9・26小田原大会の羆嵐戦のみで、これに勝利できたとしても、2連勝中のゼウス、ジェイクのいずれかが9・21後楽園大会で3勝目を挙げた時点で脱落が決まるがけっぷちに追い込まれた。

【ゼウスの話】「おい! 宣言通り、チョップで終わらせてやったぞ。おい! 次は諏訪魔。覚悟しとけ。今年のチャンピオン・カーニバル、このゼウスが優勝する! 見とけ、オラ!」

【イケメンの話】「強え…。強い。笑っちゃうぐらい強い。あんな強かったでしたっけ? いや、マジか。ありえねえ。完全にもらったと思っちゃった。完全にもらったな」

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