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9/19【新日本】7ヵ月ぶり来日のジェイが2年連続鷹木撃破 「G1じゃない、J1だ」

『レックPresents G1 CLIMAX 30』大阪府立体育会館(エディオンアリーナ大阪)(2020年9月19日)
「G1 CLIMAX 30」Aブロック公式戦 ○ジェイ・ホワイトvs鷹木信悟×

 7ヵ月ぶりの新日本本戦出場となったジェイが昨年に続き、G1公式戦で鷹木を撃破した。

 BULLET CLUBの中心的存在として暴れ回っていたジェイだが、新型コロナ禍のため、2・22後楽園以来、来日が途絶えていた。8月22日配信のアメリカ発TVマッチ『NJPW STRONG』で復帰を果たし、このG1が7ヵ月ぶりの来日となった。初戦の相手は前NEVER王者の鷹木。昨年のG1公式戦でジェイが勝利して以来、2度目のシングルとなった。

 久々の日本での試合となったが、ジェイに気負いなど皆無。開始直後から場外に退避して鷹木の気勢を削ぐと、その後ものらりくらりと試合を展開する。場外戦になると、セコンドの外道が介入。すかさず不意打ちを食らわせたジェイは腰攻めでリズムを掴んだ。鷹木は要所要所で猛攻に転じたものの、ジェイは力なく倒れてスカしたり、海野レフェリーに抱きついてその体を投げつけたりと、インサイドワークを駆使してかく乱する。

 それでも鷹木は正面突破にこだわり、何度も攻勢を仕掛ける。そして、リング上に座り込んでパンピングボンバーを空転させようとしたジェイの動きを読み、そのままロープに飛んで後頭部にスライディングエルボーをぶち込むと、スライディングラリアット、MADE IN JAPAN式ストマックブロックと一気呵成に畳みかけてようやくチャンスを掴んだ。

 ここで外道がエプロンに上がって妨害。鷹木の注意を引きつけると、息を吹き返したジェイは、ロープに足をかけてのスクールボーイでダーティに丸め込む。これはギリギリで海野レフェリーが気付いたものの、ジェイはSSS(スリーパースープレックス)、キーウィークラッシャーと大技を連発し、ブレードランナーの体勢に。粘る鷹木は髪の毛を引っ張り、近距離でラリアットを連打するなどなりふり構わず抵抗。エルボーを振り下ろしたジェイの腕を絡め取ってブレードランナーを阻止すると、MADE IN JAPANで逆襲に出る。ジェイがキックアウトすると、鷹木は試合を決するべくラスト・オブ・ザ・ドラゴンへ。

 しかし、ジェイは海野レフェリーを掴んで阻止。諦めない鷹木は乱入した外道を返り討ちにし、ジェイをパンピングボンバーでねじ伏せると、再びラスト・オブ・ザ・ドラゴンを仕掛ける。とうとう必殺技がさく裂し、勝利は決定的かと思われたが、ジェイが投げられる寸前、海野レフェリーを蹴り飛ばして昏倒させていたため、3カウントは幻に。鷹木は「まだまだ!」と愚直に勝利を目指したが、ジェイはレフェリー不在をいいことにローブローをグサリ。動きの鈍った鷹木にクラッチ式バックドロップホールド、クロスアーム式ブラディサンデーをお見舞いすると、最後はブレードランナーで3カウントをもぎ取った。

 7ヵ月ぶりの来日となったジェイが2年連続で鷹木を撃破し、白星スタートを飾った。「あいつが思いっきりぶつかってこようと、俺には敵わない。誰が相手でも俺には通用しないんだよ」と豪語したジェイは、「アイツは話にもならない相手だ。というか全員レベルが低い」と鷹木のみならず出場選手全員をバッサリ切って捨てた。

 次戦は9・23札幌大会。昨年覇者・飯伏との対決を控える。昨年の決勝カードで、1・5東京ドーム以来の再戦となる。「俺は世界最高のレスラーだ」と自負するジェイは、「G1は俺がもらった。これはG1ではない。J(ジェイ)1トーナメントだ」と断言し、今年こその栄冠獲りに自信満々だった。

 一方、鷹木は初戦黒星。ダメージを負った左の首筋をアイシングしながら引き揚げてきて、「ふざけんなよ、オイ! G1じゃねぇのかよ。この戦い、男同士、潔いタイマン勝負じゃねぇのかよ」と手段を選ばぬジェイに怒りを爆発。「ジェイ、ガッカリさせんなよ、このクソヤロー! このクソ外道ども! ただじゃおかねぇからな、BULLET CLUB!」と報復を見据えた。鷹木の2戦目は9・23札幌のコブ戦。ここで初白星を挙げて立て直したいところだ。

【試合後のジェイ、外道】
▼ジェイ「(※コメントスペースに歩を進めながら)2年間あれだけずっとイスを用意しろと言い続けてきたのに、まだわからないのか? (※スタッフが慌ててイスを持ってくる)サンキュー。(※と言って座ろうとするが)外道の分を忘れるな! リスペクトってものはないのか? (※外道のためのイスが持ってこられたところで)サンキュー。さぁ外道、座ってくれ。(※と2人並んで座って)大丈夫か? アゴは問題ないか?」

▼外道「(※アゴを撫でながら)あんまり。でもすぐに治るさ」

▼ジェイ「あいつの破壊力はすごいな。でもあいつが勝ったか、外道さん?」

▼外道「もちろん負けた」

▼ジェイ「あいつが思いっきりぶつかってこようと、俺には敵わない。誰が相手でも俺には通用しないんだよ。でも俺は喜んで相手してやるし、全員に実力を見せつけてやるぞ。俺って優しいからな。でもあいつは話にもならない相手だ。というか全員レベルが低い。いいかよく聞け。俺がいないのをいいことにチャンスだと勘違いしてるヤツが何人もいたが、ふざけるなよ。最近のシンゴの試合はどれも高く評価されてるようじゃないか。SHOを倒したからって、それが何だ? そんなんもので俺がこれまで築き上げてきた実績と並べるな。俺は世界最高のレスラーだ。ほかのヤツが同じことほざいてるが、そんなもの真面目に聞くな。あのバカは俺と違って何の実績も残してない。俺は常に有言実行してきただろ。俺は“キングスイッチ"“ザ・ラスト・ロックンローラ"。一人の力でMSGを完売させた男であり、世界最高のレスラーだ。G1は俺がもらった。これは“G1"ではない。“J1"トーナメントだ。俺のトーナメントだ。お前たちがどう思おうが関係ない。お前らにできることといえば、スイッチブレードと呼吸することだけだ。時代はまだ俺のものだ。(※控室に戻ろうとする際、イスを手にして)俺以外のヤツはこのイスに座る資格なんてない」

【鷹木の話】「(※左の首筋をアイシング、そして股間を押さえながらコメントスペースにやって来て、たどり着くと座り込むようにフロアに両ヒザを着いて)ふざけんなよ……ふざけんなよ……ふざけんなよ、オイ! オイ、G1じゃねえのかよ。この戦い、男同士、潔いタイマン勝負じゃねえのかよ、オイ! ジェイ、ガッカリさせんなよ。このクソヤロー! このクソ外道ども! ただじゃおかねえからな。BULLET CLUB! (※立ち上がりながら)大元のBULLET CLUBが悪いな。とことん追い込んで、ぶっ潰してやるよ。このままじゃ済まねえからな。外道もジェイも。まだ始まったばっかりだ!」

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