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9/20【新日本】7ヵ月ぶり参戦KENTAが白星始動 予告通りのGAME OVER葬で後藤にリベンジ

『レックPresents G1 CLIMAX 30』大阪府立体育会館(エディオンアリーナ大阪)(2020年9月20日)
「G1 CLIMAX 30」Bブロック公式戦 ○KENTAvs後藤洋央紀×

 アメリカ版NEW JAPAN CUP覇者のKENTAが予告通りにGAME OVERで後藤を撃破。1・5東京ドームで敗れたリベンジを果たし、G1を白星始動した。

 アメリカに拠点を置くKENTAは新型コロナ禍のため、2・9大阪城ホールで内藤に敗れて以来、日本マットから遠ざかっていた。しかし、アメリカ発の配信番組『NJPW STRONG』で行われた「NEW JAPAN CUP 2020 in the USA」を制し、ジョン・モクスリーが保持するUS王座挑戦権を獲得。権利証争奪マッチでもコブを返り討ちにし、勢いに乗って7ヵ月ぶりとなる日本のリングに立った。迎えたG1初戦の相手は1・5東京ドームで敗れた後藤。リベンジマッチとなったが、KENTAは試合前から大胆にもTwitterで「初戦はGAME OVERで勝ちを狙う」と予告していた。

 US王座挑戦権利証の入った赤いアタッシュケースを持って入場したKENTA。ゴングと同時に場外に退避して後藤をいなすと、その後も前に前に出てくる荒武者をあざ笑うように同じ動きを繰り返した。苛立った後藤のスキを突き、GAME OVERに繋げるべく右腕攻めに着手。トップロープや鉄柱、鉄柵に叩きつけ、右腕を集中的に蹴り飛ばす。後藤もバックドロップやブルドッキングヘッドロックで巻き返しを図るが、立て直すことはできず。その後もKENTAはスイング式スタンガンやダイビングラリアットで攻め立てた。

 苦しい展開が続いた後藤だったが、KENTAのミドルキックを真っ向から受け止め、GAME OVERを狙われても、すぐさまロープに逃れてダメージを最小限に抑えて反撃のチャンスを待つ。そして、エプロンに追い込まれても、ロープを挟んだ状態でエルボー合戦を繰り広げると、ロープを使ったアームブリーカーでようやく逆襲に転じた。荒武者はKENTAに負けじと右腕攻めを展開。ピンポイントで蹴り飛ばし、腕固めで絞め上げると、地獄車もさく裂する。GTRは阻止されたものの、なおも右腕をエルボーでカチ上げた。KENTAもダイビングフットスタンプ、ブサイクへのヒザ蹴りで猛追に転じたものの、go 2 sleepは後藤がヒザをキャッチして阻止。荒武者は牛殺しを爆発させると、秘策の昇龍結界で右腕を絞め上げて勝負に出た。

 しかし、KENTAは意地のロープエスケープ。グラウンド状態から腕を引き込んでGAME OVERを仕掛ける。強引に振り払った荒武者はまたまたGTRの体勢に入ったものの、KENTAは倒れ込んで腕に絡みつき、今度こそGAME OVERに捕獲。ロープを目指す後藤を後転してリング中央に引きずり込み、ギブアップを奪い取った。

 KENTAが予告通りに後藤をGAME OVER葬。ドームのリベンジを遂げた。白星発進を決めたが、慢心はない。「1勝1勝になんかもう一喜一憂してたらダメだってことは、俺もう去年で感じたから。知ってる? 俺(去年のG1で開幕から)4連勝して。そのあと知ってる? 5連敗」と苦笑しながら1年前を振り返ったKENTAは、「今日の1勝で俺なんにも、うわついてもなんにもいないから」と気を引き締めた。

 次戦は8・24札幌大会でジュースと対決。初戦黒星となった後藤はSANADAとの対戦を控える。

【KENTAの話】「(※NJPW WORLDのハンディカメラに語りかけるように)ヨッ、久しぶり。エッ? まあ一応な。それなりにな。お前の方こそ、元気だった? そっか。エッ、あっちで友達? まあ、それなりにね。それなりにはできたけどさ。あっちで彼女? いやあ、バカ言うなよ。できるわけねえだろ。だって俺、お前のこと……いや、なんでもない。(※遠くから誰かが呼んでるようなそぶりを見せ)ああ、今行くよ。まあ、そういう感じだから、また近いうちに。エッ? お帰りってお前、別に。そんなあらたまって……ただいま。エッ、なんだこれ! 長いなあ。誰が久しぶりに。ホントは両想いだったんだけど、なんか親の都合で片方が海外行ってて、それが久しぶりに帰ってきて会った時に、なんかはにかんだ感じみたいな、そんなのやんなくていいんだよ。ちょっと座れよ。(※フロアにあぐらをかいて)ちょっとニュージャパンワールド(NJPW WORLD)のカメラに会うの、俺どんだけ楽しみにしてたか知らないでしょ? こんなこと言いたくないけど。こんなことホントは言いたくないんだけど……あなた誰? いつもの人じゃない! どんだけ待ちわびたと思ってんの、この瞬間を? もう1回言うよ。誰? まあ、いいや。でもね、ニュージャパンワールドのことはいつも思ってたし、ツイッターとかでみんなのコメントとか見てたし。いつも、あいつと心はそばにあったつもりなだけど……誰? これだって、G1だろ? もっとちゃんとG1のこと……ちょっと長くなるよ、久しぶりだから。だからG1、1勝1勝になんかもう一喜一憂してたらダメだってことは、俺もう去年で感じたから。知ってる? オレ(去年のG1で開幕から)4連勝して。そのあと知ってる? 5連敗(苦笑)。意味ねえ、それ。で、今日の1勝で俺なんにも、うわついてもなんにもいないから。さらに気を引き締めて。まあ、ゴトヒロ(後藤洋央紀)問題、いろいろあるけど、この野郎。まあ、こんな感じかな。だからまた、これ始まるけど……ずっと(ついて回るの)? (※首を横に降るようにカメラが動くのを見て)よし! あの人、帰ってくんのかな? (※カメラが首を縦に振るように動くのを見て)よっしゃ! それを楽しみに仕事しようかな。(※ゆっくり立ち上がり)まあ結局、俺がなにが言いたかったかっていうと……この自粛期間中の俺の楽しみは、ひそかに天山広吉、マスター・ワト組のコメントを聞くことだったってこと!」

【後藤の話】「(※右肩をアイシングしながら)いやあ、最後ガッチリ決まっちゃった。あれ、もう逃げられなかった。あそこでもうちょっと我慢してたら、G1 CLIMAX、まさしくGAME OVERになるとこでしたよ。まだ俺のG1 CLIMAX、始まったばっかだから。次だよ。次」

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