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9/22【NOAH】丸藤-杉浦、今年はメイン激闘フルタイム 両者無敗キープ

『N-1 VICTORY 2020』東京・後楽園ホール(2020年9月22日)
Bブロック公式戦 ○杉浦貴vs丸藤正道×

 ノアを長年支えてきた丸藤-杉浦の“戦友対決"が、今年はN-1・3日目の聖地・後楽園メインで実現。激闘の末に30分ドローで勝ち点1を分け合い、ともに無敗をキープした。

 互いを“戦友"と呼び合う両雄による“ザ・ノア"な一戦。昨年は杉浦に軍配が上がっていたが、今年は昼夜N-1後楽園3連戦の初日メインで激突し、互いの引き出しを惜しみなく開け合う深みある激闘を繰り広げた。

 まずは丸藤がバッククラッカー式のショルダーブリーカーを繰り出して左腕に照準。あらゆるバリエーションの腕攻めを繰り出したが、杉浦も場外ネックスクリューを皮切りに首攻めに転じて譲らない。

 20分が経過すると、大技が飛び交う。丸藤がエプロンパイルドライバー、フロム・コーナー・トゥ・コーナーと畳み掛けて不知火を狙うも不発。逆に杉浦は馬乗りの暴走エルボーで巻き返したものの、丸藤も奇策・ボディ虎王で応戦すると、今度こその不知火発射に成功した。

 気づけば残り5分。丸藤が逆水平、杉浦がエルボーを猛然と打ち合う。丸藤がトラースキックコンビネーション、杉浦が鬼のエルボー乱打、ならばと丸藤は串刺し攻撃を自爆させての虎王…とシーソーゲームは続く。丸藤がフックキック、虎王、フックキックの連続攻撃で好機をつかんだかにみえたものの、杉浦も続く虎王を空中キャッチするや、ジャーマンで投げ捨てて猛然とランニングニー2連発、そして予選スラムで投げきってみせた。

 丸藤も肩を上げて残り3分。逆に丸藤は杉浦の雪崩式予選スラム狙いを雪崩式不知火で切り返と、コブラクラッチ式延髄虎王、真・虎王発射に成功したものの、杉浦はギリギリで肩を上げる。丸藤がポールシフトでトドメを狙ったところで、杉浦はフロントネックロックで切り返し、さらに首を抜いた丸藤が巻き込み式チキンウイングアームロックからパーフェクトキーロックへと変化したものの、杉浦も腕を払いのけて再びフロントネックロックへ。絶叫とともに絞め上げたが、ここでタイムアップのゴングが打ち鳴らされた。

 今年のN-1を舞台とした“戦友対決"はフルタイムドロー。激闘を称える拍手のなかで立ち上がった両雄は、静かに握手を交わして、勝ち点1を分け合った。

 これで杉浦は2勝1分け、丸藤は1勝1分けと無敗をキープ。ノア20周年イヤーでもある今年、Bブロックはノアを支え続けてきた両雄がリードしている。

【丸藤の話】「前回のN-1はフロントネックで負け、今日は耐えきった。だが、杉浦。次が楽しみになった。その前にこのN-1、俺が優勝するから」

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