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9/23【新日本】オカダ初白星 2ヵ月ぶり再戦で裕二郎に薄氷勝利

『レックPresents G1 CLIMAX 30』北海道立総合体育センター 北海きたえーる(札幌)(2020年9月23日)
「G1 CLIMAX 30」Aブロック公式戦 ○オカダ・カズチカvs高橋裕二郎×

 オカダが裕二郎に薄氷勝利で初白星。3戦目となるジェイ撃破で優勝への手応えを確かとする構えをみせた。


 2014年以来6年ぶり3度目の優勝を狙うオカダだが、初戦で昨年覇者・飯伏に激闘の末に敗れた。立て直しを図る2戦目の相手は裕二郎。こちらも初戦でオスプレイに敗戦。7・25名古屋大会での一騎打ちでオカダに敗れている裕二郎の雪辱にかける執念がレインメーカーを苦しめた。

 先手を取ったのは裕二郎。エルボーや逆水平で積極的に攻め立て、反撃を狙うオカダにカウンターのラリアットを叩き込んで先制。花道上でネックブリーカードロップを敢行すると、スライディングフロントキックを叩き込む。リングに戻ってもコーナーに追い込んでのエルボー連打、串刺しフロントハイキック、低空フロントキックでオカダを防戦一方に追い込んだ。

 裕二郎の攻勢は続く。フェースロックで絞め上げ、後頭部へのスライディングフロントキックを挟んで再びフェースロックで捕獲。オカダが放ったフロントハイキックをキャッチして体勢を崩し、再びスライディングフロントキックを繰り出したが、回避したオカダはランニング低空エルボースマッシュでようやく反撃を開始。すかさずランニングバックエルボー、DDTの波状攻撃に出ると、裕二郎は場外に退避したが、オカダは間を与えずプランチャを発射した。

 裕二郎もリバースネックブリーカーを食い止め、カウンターのエルボー、串刺しフロントハイキックで逆襲。フィッシャーマンバスターで叩きつける。マイアミシャインを不発に終わらせたオカダもカウンターのドロップキックを発射。すかさずツームストンパイルドライバーで突き刺すと、変型コブラクラッチで絞め上げた。

 勝負あったかに思われたが、粘る裕二郎は手に噛みついて脱出。インカレスラムで叩きつけると、ピンプジュースを阻止されてもマイアミシャインをさく裂させ、ピンプジュースで仕上げを狙う。食い止めたオカダがフロントハイキックで反撃しても、裕二郎はラリアットで返り討ちにすると、東京ピンプスの構え。阻止したオカダがドロップキックを放っても自爆させ、ピンプジュース、東京ピンプスを狙うものの、ことごとく食い止めたオカダは変型コブラクラッチで絞め上げて逆転勝利を決めた。

 大苦戦の末、オカダが裕二郎に辛くも勝利し、2戦目にして初白星を挙げた。「このままのオカダ・カズチカでいいんだというような1勝じゃなかったんでね。ホントに、なんとか勝った1勝」と苦戦を認めたオカダは「まだ、しっかりとオカダ・カズチカ、ちゃんと歩けるような感じではないんでね、優勝への道を」と現状を自己分析。V3達成へ向けてまだ確かな手応えをつかめずにいる。

 次戦は9・27神戸大会のジェイ戦。難敵が立ちはだかることになるが、オカダは「しっかりと芯が定まって歩き始めたら、オカダ・カズチカの強さ、みんな知ってるでしょ。そこまでに。次はジェイ(ホワイト)ですか。そういう意味では、いい相手なんじゃないかと思います」とキッパリ。2連勝中のジェイを止め、G1制覇への好感触をつかむつもりだ。一方、裕二郎は開幕2連敗。神戸大会ではタイチと対決する。

【オカダの話】「ま、G1 CLIMAX、1勝目。この1勝に乗って、どんどん勝ち進んでいきたいと言いたいところだけど、まあそういう、このままのオカダ・カズチカでいいんだというような1勝じゃなかったんでね。ホントに、なんとか勝った1勝というか。G1出るんであれば、それまでにじっくりとオカダ・カズチカの戦い方を知っとくことがホントはプロなんでしょうけど、やっぱりそれを上回ってくるのがG1の戦いだと思いますし。ま、そんなこと言ってられない。一発目、初戦でね、負けてるんで。もう一個も落とすことできないと思うようなメンバーが、そろってますんで。しっかりと、まだ、しっかりと、オカダ・カズチカ、ちゃんと歩けるような感じではないんでね、優勝への道を。まだ、ふらふらしながら歩いてる。でもそれが、しっかりと芯が定まって歩き始めたら、オカダ・カズチカの強さ、みんな知ってるでしょ。そこまでに。次はジェイ(ホワイト)ですか。そういう意味では、いい相手なんじゃないかと思います」

【裕二郎の話】「(※コメントスペースにたどり着くや座り込んでしまう。立ち上がろうとするもストンと腰が落ち、そのままで言葉を発する。つぶやくように)ああ、クソッ。クッソッォ。クッソッォ。あのG1 CLIMAXで、あのオカダ・カズチカと、ただの試合じゃない、公式戦をやってるんだ。オカダとよ。G1 CLIMAXの公式戦だよ。てことはよ、ってことはよ、俺は今、脚光を浴びているんだ。そういうことだよ(※ゆっくり立ち上がって控室へ)」

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