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10/11【新日本】EVILが内藤の独走止めて首位タイ浮上 「これが俺の正義だ」

『レックPresents G1 CLIMAX 30』愛知県体育館(ドルフィンズアリーナ/名古屋)(2020年10月11日)
「G1 CLIMAX 30」Bブロック公式戦 ○EVILvs内藤哲也×

 EVILが内藤の独走を止めて5勝目。二冠王と首位タイに追いつき、「これがよ、お前の見たがっていた俺の正義だ」と勝ち誇った。

 二冠王者・内藤はここまで5勝1敗でBブロック単独首位に君臨。独走態勢に入りつつあったが、EVILが2点差で追い上げてきた。決勝争いがこの二人に絞られつつある中、両者の直接対決が実現した。

 この夏、内藤とEVILの遺恨が激化。BULLET CLUBに寝返ったEVILが7・12大阪城で内藤から二冠ベルトを奪うと、内藤も8・29神宮球場で早期奪還。これでひとまず決着と思われたが、G1の舞台で二人の間に火種が再燃する結果となった。

 序盤こそ正攻法を続けたEVILだったが、内藤に流れが傾きかけたところでセコンドのディック東郷が介入。EVILはカニ挟みでイスの山に顔面から痛打させると、首をイスをに引っかけてのイス攻撃をお見舞い。ここから首攻めで内藤を防戦一方に追い込んだ。

 内藤もプルマブランカで絞め上げて首攻めでお返しし、手拍子を起こしたが、EVILはトップロープからの雪崩式ブレーンバスターで逆転。すかさずScorpion Deathlockで腰を絞め上げた。負けじと内藤も浴びせ蹴りやグロリアで逆襲したが、ハーフネルソンスープレックス、ラリアットの猛攻を浴びせるEVILの前になかなか主導権を握れない状況が続いた。

 それでも内藤はダークネスフォールズをデスティーノで切り返してようやく流れを引き寄せた。EVILを阻止してバックエルボーをこれでもかと連打。東郷が乱入しても返り討ちに。EVILのローブロー、東郷のスポイラーチョーカーでいたぶられても再び東郷を蹴散らすと、EVILに延髄斬り、ジャンピングエルボー、バレンティアの波状攻撃でたたみかけた。

 そしてEVILを読んでデスティーノをさく裂。勝負あったかに思われたが、EVILはまさかのキックアウト。再び狙った内藤のデスティーノを食い止めた次の瞬間、狙いすましたEVILをさく裂。内藤は返せず3カウントが入った。

 EVILが内藤に雪辱。悪行三昧だったが、最後の最後は正攻法で堂々、二冠王を撃破してみせた。「内藤。これがよ、お前の見たがっていた俺の正義だ」と勝ち誇ったEVILは、「これでG1は俺のものだな。覚えとけコノヤロー。Everything is EVIL,It's Real」と名古屋大会を締めた。

 棚橋戦に続き、EVILが2大会連続でメインを制した。しかも内藤の独走を止め、首位タイに追いついた。残る公式戦は後藤戦(10・14横浜)、SANADA戦(10・17両国)の2試合のみ。これに連勝すれば、仮に内藤が残り全勝したとしても、直接対決に勝利しているEVILの決勝進出が決まる。Bブロック突破に王手をかけつつあるEVILは、「偽りのチャンピオン内藤を倒したら、G1はこの俺のものだ」と鼻息も荒く豪語してみせた。

【試合後のEVIL、東郷】
▼東郷「残念だったな。これで5勝だ、5勝。これで同率1位だけど、関係ねぇ。事実上トップだ」

▼EVIL「その通りだ。オイ、いいか。偽りのチャンピオン内藤を倒したら、G1はこの俺のものだ。それからよ、ジェイ、ずいぶん外道のことを信じてるみたいだな。そうか、そうか。(東郷に向かって)オイ、いくぞ」

※内藤はノーコメント

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