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10/21【大日本】岡林が大地を熱闘撃破でストロング王座3度目の戴冠 11・23大阪で関本とV1戦

『デスマッチ&ストロング&ジュニア〜3大タイトルマッチ』東京・後楽園ホール(2020年10月21日)
BJW認定世界ストロングヘビー級選手権試合 ○岡林裕二vs橋本大地×

 岡林が大地との激闘を制し、1年2ヵ月ぶり3度目のストロング王座戴冠。11・23大阪で関本との初防衛戦が決まった。

 岡林がストロング王座に挑むのは1・2後楽園大会で大地に敗れて以来、約10ヵ月ぶり。ようやくめぐってきた再挑戦と雪辱のチャンスに岡林の大日魂が燃え上がった。

 ゴングが鳴ると両者は近距離でしばしにらみ合い、探り合うように組み合うと、先手を取ったのは岡林。スリーパーやヘッドロックで絞め上げられても、逆水平を連打。大地も何度もねじ伏せられても、そのたびに王者の意地で立ち向かったが、岡林も意地で大の字にさせた。なおも逆水平を連打すると、大地は前のめりに倒れ込んだ。

 大地はミドルキックで応戦。連打でなぎ倒して反撃ののろしを上げた。串刺しシャイニングウィザードを連射し、重たいミドルキックを連打したが、正調シャイニングは読んだ岡林がパワースラムで阻止。串刺しラリアット、ぶっこ抜きブレーンバスターで挽回すると、大地もラリアットを阻止して珍しい裏投げを敢行した。

 ここから意地の攻防に発展していく。大地がミドルキック、岡林が逆水平を何発も打ち合い、岡林がラリアット競り勝てば、大地もファルコンアローで反撃してダブルダウンに持ち込む。岡林がアルゼンチンバックブリーカーで担ぎ上げても、大地は左腕をひねり上げて脱出。バタフライロック、ストラングルホールドγで腕攻めに出ると、DDT、シャイニングウィザードと得意レパートリーを連発した。

 だが、シャイニングをキャッチした岡林はパワーボムで豪快に叩きつけると、ゴーレムスプラッシュを放つ。両ヒザで迎撃した大地が二段式ジャーマンやシャイニングウィザードで逆襲しても、岡林は3カウントを許さず。大地が狙ったライジングDDTをことごとく食い止めると、ハイキックをラリアットで刈り取り、ラリアットを連打してからゴーレムスプラッシュを発射して3カウントを奪った。

 大地に10ヵ月前の雪辱を遂げた岡林がストロング王座を奪取。昨年8月に第14代王者から陥落以来、1年2ヵ月ぶり3度目の戴冠となった。

 すでに初防衛戦の舞台は決まっている。11・23大阪大会だ。しかも相手は関本。ストロングBJのツートップによる極上のタイトルマッチが実現することになった。いきなりの難関となる岡林は「チャンピオンに返り咲きました! 次、11月23日、大阪で関本大介と対戦します。よろしくお願いします」と宣言。リングにやってきた関本と握手を交わし、静かに火花を散らした。

 岡林の過去2度の戴冠はいずれも関本を破ってのもの。初めてストロングのベルトを巻いたのは2015年7・20両国大会だった。当時と同じ思いで後輩・大地に挑み、その結果勝利。「今の最強の橋本大地に勝てて、本当によかった」と喜んだ岡林は、「あいつもこれから伸びると思います。絶対に成長する。俺も成長せないかん。絶対負けない」と対抗意識を燃やしつつ誓い、「次、大阪、関本大介戦、気合い入れていきます。集中! ピッサリ!」と今から関本戦へ向けて燃えていた。

【岡林の話】「よっしゃー! 勝ちました。よし。正直、今ホッとしてます。今の橋本大地、本当に凄い。もう2日前から、頭は今日の試合のことでいっぱいでした。本当に気持ち的に言ったら、(2015年)7月20日、両国国技館、関本大介戦、あの時と一緒です。本当にあの時と一緒でした。もう本当に寝れないぐらい、そればっかり考えて。本当に勝ててよかったです、今日は。今の最強の橋本大地に勝てて、本当によかったです。まだまだ上にいけるということですよ。この1年間、俺は橋本大地を見てきて、そう思いました。あの最強の大地に勝ててよかった。次、11月23日、大阪、関本大介戦。気合い入れていきます。いや、凄い。本当に凄い。でも、まだまだあいつもこれから伸びると思います。絶対に成長する。俺も成長せないかん。絶対負けない。前にも言ったけど、若いもんには絶対負けない。もっともっと成長します。ありがとうございました。次、大阪、関本大介戦、気合い入れていきます。集中! ピッサリ!」

【大地の話】「悔しい…。ああ、悔しい…。いや、きつい。きつい。岡林裕二、やっぱり強えなあ…。今、みんなわかってることだけど強い、改めて。俺のコメント見て、ちゃんと考えてきてくれたのかな? 暴走っぷりがなかったのがちょっとムカつくな。ちゃんと考えてきてやってる。いや、悔しいよ。自分の中の目標だってあったし、神谷との約束だってあったし、いや、悔しいよ。本当に、本当に悔しい。自分の目標は第16代のチャンピオンで達成できなかったことが物凄く悔しい。でもね、今日の負けは確かに悔しいし、振り返ればこうやっておけばよかったなんていう後悔も多いけど、16代目になるストロングのベルトが俺のところに来てくれて、本当にありがとうございました。本当にあの16代目のベルトのおかげで、自分が今まで見たことのない景色を見れるようになったし、あの16代目のストロングが手元にあったからこそ、なんかチャンピオン・橋本大地というのがちゃんと確立できたのかなって凄く思うし。チャンピオンとして俺を一騎当千の優勝に導いてくれて。カミに頼り切りになって、それはあっちがハードコアをやっているからだけど、任せたってところもあるけど、最侠タッグも優勝に導いてくれたし。たぶんカミだけじゃなくて、それはチームだからさ。俺がチャンピオンとしてどういう進化をしてきたかっていうのがたぶん結果には繋がったんだろうけど。そんないろんなものを俺に経験させてくれて、ここまで高みに持ってきてくれたあのベルトに本当に感謝しかないです。もう二度と16代のベルトというのは返ってこないけど、だから悔しい部分もいっぱいあるけど、でもそれ以上に16代のベルトは俺の中で凄く大きなものになったし、凄くいい思い出になったし、本当に感謝しかないです、あのベルトに。だからこそ、次は何代目かわからないけど、また俺の腰に戻ってくる時は、もっと俺も大きくなって。それは岡林でもいいし、関本でもいいし、それこそ神谷がその時に持ってくれてたっていいよ。その凄い選手を遥かに上回るような、そんなスゲェレスラーになって帰ってくるから。その時まで、ちょっと自分磨きかな。例の如くちょっとだけ前線を離れることになると思うよ。けど、中途半端なことを他のストロングのヤツらがやってれば、また俺が出てくるしかないだろう。俺も負けることは悪いことじゃないと思っているから。ちゃんとこういう風にローテーションじゃないけど、回っていかないと面白くないでしょ? 次に獲る時の楽しみがなくなるでしょ? だから、プラスに考えて、次のことを考えます。タッグのこともあるし、今はこんなの引きずってちゃいけないし、もっとプラスに考えて、また次にあのベルトが俺の腰に来る時のために…筋トレします。筋トレじゃないな。自分を高める、かな。経験値を積んで高めます。以上。カミちゃんに伝えといて。正直すまんかったって」

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