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11/1【ZERO1】リンダマンがジュニア2冠奪取 「ZERO1ジュニア活性化」を宣言、北村に雪辱でシングル初戴冠

『第20回 秋炎の祭典 「火祭り2020」』東京・後楽園ホール(2020年11月1日)
ジュニア2冠選手権試合 ○エル・リンダマンvs北村彰基×

 リンダマンがジュニア2冠王座を奪取。天下一ジュニア決勝戦で敗れた北村に雪辱を遂げ、シングル王座初戴冠を果たした新王者は「ZERO1ジュニア活性化」をぶち上げた。

 北村が今夏、天下一ジュニアを制し、9・4浅草大会でHUBを破ってジュニア2冠王座を戴冠。ZERO1ジュニアの頂点に立った若き王者の初防衛戦で立ちはだかったのがリンダマンだった。天下一ジュニア決勝戦で北村に敗れているリンダマンは10・2新宿大会のタッグ対決で直接ピンフォール勝ち。この日、二冠をかけた再戦を決め、前哨戦でも10・10熊本、10・12博多と2度直接勝利を奪って圧倒してきた。

 目まぐるしい読み合いで幕を開け、トペコンヒーロを連発したリンダマンが主導権を握った。ブレーンバスターで叩きつけると、北村はしばし大の字に。何とか立ち上がってもリンダマンは飛びつき腕ひしぎ逆十字で捕らえ、北村が耐えても右腕を何度も蹴り上げて狙い撃ちした。

 北村もカウンターのドロップキックでようやく反撃を開始。得意のスピアーを連発し、ミサイルキックで巻き返すと、ボディエルボーで腹部を徹底攻撃したが、リンダマンはショルダーアームブリーカーで再び右腕を痛めつけ、バックドロップ、コーナーへのエクスプロイダー、パワーボムで一気に攻め込んだ。

 続くダイビングボディプレスを北村が両ヒザで迎撃し、リンダマンはまたも腹部にダメージを負ってしまう。スピアー、ジャーマンと北村の猛攻を浴びたリンダマンは雪崩式飛びつき腕ひしぎ逆十字で逆転を狙う。耐える北村の右腕をバッククラッカーの要領で痛めつけ、熊殺しで攻め込んだが、北村もハイブリッジのジャーマンでニアフォールに追い込み、流星キックをさく裂させた。

 王者に流れが傾きかけたが、2発目の流星キックを阻止したリンダマンはジャーマンでお返し。意地の攻防は続き、両者は頭突きを打ち合って鈍い音を響かせ合った。場内がどよめく中、ジャーマンで流れを引き寄せたリンダマンはタイガースープレックスホールドを爆発させてようやく3カウントを奪った。

 リンダマンが天下一ジュニア決勝戦の雪辱を遂げ、ジュニア2冠を奪取。自身初のシングル王座戴冠となった。「北村彰基は絶対に天下一ジュニア決勝で戦った時の方が確実に強かったぞ。今日、後半バテバテ。全然、話にならないですよ。こんなに北村彰基でガッカリしたのは前哨戦すべて含めて今回が初めて」と北村への不満をぶちまけたリンダマンだが、その目線はすでに今後に向けられている。「俺がこのベルトを持ってる意味というのはZERO1ジュニアを活性化させること、刺激を与えること」と誓い、「今まで火祭りの決勝だったりとか、そんなものに隠れて、このジュニアのベルトがお客さんに届いてなかったかもしれない。だけど、このリンダマンが持つことによって、ジュニアのベルト、ジュニアの戦いはまだまだ面白くなる」と豪語してみせた。

 そのためにも自身が積極的に発信していくことはもちろん、ZERO1ジュニア勢に自己主張を求めた。さらに「他団体から全然名乗りを上げてもらって構わない。それがZERO1ジュニアの活性化につながるのなら」と広く挑戦者を募った。「ZERO1のベルトだろうと、どこのベルトだろうと、ベルトを使ってどんどん面白くしていくのが#STRONG HEARTSの仕事」と言い切ったリンダマンの戴冠によってZERO1ジュニアは新展開を迎えることになりそうだ。

【試合後のリンダマン】
▼リンダマン「よし。北村彰基を破り、ジュニアのベルト戴冠しました。いってぇ。腕がつっちゃったぜ。言いたいことはホントにいっぱいいろいろある。でも、北村彰基は絶対に天下一ジュニア決勝で戦った時の方が確実に強かったぞ。今日、後半バテバテ。全然、話にならないですよ。こんなに北村彰基でガッカリしたのは前哨戦すべて含めて今回が初めてですよ。俺がこのベルトを持ってる意味というのはZERO1ジュニアを活性化させること、刺激を与えること。今まで火祭りの決勝だったりとか、そんなものに隠れて、このジュニアのベルトがお客さんに届いてなかったかもしれない。だけど、このリンダマンが持つことによって、ジュニアのベルト、ジュニアの戦いはまだまだ面白くなると。火祭り、T-Hawk負けましたけど、T-Hawkはじめ#STRONG HEARTSには面白い選手いっぱいいますので、その道を作るためにも、この俺が道しるべとなって、ZERO1ジュニアの道しるべとなって、このベルト使ってのし上がっていきますよ」

――シングル王座は初となったが?

▼リンダマン「シングルのベルトは初戴冠だし、北村選手みたいにパッと出てきてパッと持つ奴を見てると虫唾が走るというかね。俺ももしかしたら早いほうかもしれないけど、僕にとってはやっと獲れたシングルのベルト。ZERO1のベルトだろうと、どこのベルトだろうと、ベルトを使ってどんどん面白くしていくのが#STRONG HEARTSの仕事ですからね」

――ZERO1ジュニアをどのように活性化させていく?

▼リンダマン「自己主張がない選手が多いですね。北村選手しかり、SUGIもしゃべらないし。しゃべらないことがウリなのかもしれないけど、それが売れてればウリだけど、お客さんが何も感じなければ、俺たちが何も感じなければ、それはウリになってないですよ。ただ弱点でしかないから。他にもジュニアの選手いるかもしれないし、他団体から全然名乗りを上げてもらって構わない。それがZERO1ジュニアの活性化につながるのなら。活性化につながるような、SNSを使って、マイクを使って、試合を使ってやっていくのが僕の使命ですから」

【北村の話】「負けた。クソ。この火祭りシリーズ、開幕の新宿大会からずっと獲られっぱなし。全てにおいてエル・リンダマン選手に負けてしまいました。もっと、もっと、自分を変えないと。このままじゃ応援してくれてるZERO1ファンが応援してくれなくなってしまう。リンダマン選手、絶対俺の踏み台にする。そのベルトしっかり持っていてください。今日はありがとうございました」

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