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11/3【DDT】秋山が完全復活 「26歳差」対決で竹下を真っ向粉砕

『Ultimate Party 2020』東京・大田区総合体育館(2020年11月3日)
○秋山準vs竹下幸之介×

 秋山が26歳差をものともせずに竹下を真っ向から粉砕。完勝を果たして完全復活を印象づけた。

 秋山は今年7月に全日本からのレンタル移籍という形でDDTに加入。4ヵ月にわたり、竹下と幾度となく闘ってきた。その決着戦と言える一騎打ちがビッグマッチの大田区大会で実現。51歳の秋山vs25歳の竹下…実に「26歳差」の対戦となった。竹下の対戦が「DDTに参戦した理由のひとつ」だと明かした秋山は「木っ端微塵に叩かないといけない」と強い覚悟を持って決戦に臨んだが、言葉通り厳しい攻めを見せた。

 序盤から感情むき出しの荒々しい攻撃を披露。竹下のワンハンドバックブリーカーや床直撃の場外ボディスラムを食らってしまい、逆片エビ固めに捕まると悲鳴を上げたが、しのぎきったあとは倍返しに打って出る。エプロンDDTを皮切りに首攻めを展開すると、さらに鉄柱へのランニングニー自爆を誘って、ヒザ攻めにも着手。鉄柱に固定して、断崖式で…と非情なドラゴンスクリューを連発し、足4の字固めでギブアップを迫った。

 苦しい展開を強いられた竹下はお株を奪うブルーサンダーなどで抵抗したものの、秋山の猛威は収まらない。各種ヒザ蹴りを効果的に放ちつつ、フロントネックロックやバックドロップ、ダブルアームDDTと首に集中攻撃を浴びせた。

 幾度となく反撃を仕掛けても単発で終わってしまい、流れに乗れない竹下だったが、雪崩式ブレーンバスターを皮切りに決死の猛攻に転じる。秋山のエクスプロイダーにはジャーマンで呼応して、スープレックス合戦を展開すると、こん身のラリアットをズバリ。豪快なパワーボムも火を吹いた。

 しかし、ジャーマンは秋山がヒザを蹴って阻止。冷静な秋山はローリングラリアットに合わせて、ドンピシャのタイミングでジャンピングニーをぶち込むと、サポーターを下げて、生ヒザ式のランニングーを一閃。さらに、竹下の髪を鷲づかみにして、執ようにヒザ蹴りを連打した。竹下もカウント1でキックアウトして気を吐くが、秋山はエクスプロイダー、さらにリストクラッチ式エクスプロイダーで畳みかけると、あえて自らフォールを解き、最後はフロントネックロックでギブアップを奪い取った。

 竹下を真っ向から粉砕して秋山が完勝。大の字になってひとりで歩けない竹下に対し、秋山は花道で手を掲げて声援に応える余裕を見せた。全日本時代は一歩引いた立場だったが、DDTマットでは最前線に立ち、遂にはKO-D無差別級王座の最多防衛記録を持つ若きエース・竹下を破って、完全復活を印象づけた。シングルリーグ戦・D王GP出場も決定。現KO-D王者・遠藤と同じブロックにエントリーしており、シングル戦線でも秋山の活躍が期待できそうだ。

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