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11/8【新日本】内藤がドーム二冠2連戦を要望 ジェイの1・5挑戦受諾、1・4挑戦者に飯伏指名

 新日本は8日、新日本プロレスワールドでオンライン会見を行い、IWGPヘビー級&インターコンチネンタル二冠王者・内藤哲也、二冠挑戦権利証保持者ジェイ・ホワイトが出席。1・5東京ドーム大会での二冠挑戦をアピールしたジェイの要求を受諾した内藤は、一方でドーム2連戦でのタイトルマッチ2連戦を要望し、1・4ドームでの挑戦者に飯伏幸太を指名した。

 11・7大阪大会で二冠王者・内藤がEVILを退け、二冠初防衛に成功。ジェイがロープに両足をかけての反則フォールで飯伏に勝利し、権利証を強奪した。両者の二冠戦が決定的となった中、ジェイがこの日、改めてドーム2連戦2日目1月5日での挑戦を要求した。

 「俺は史上初のG1優勝者から権利を奪った男になった。飯伏は真の勝者ではなかった。そして昨夜の試合でもわかる通り、彼には何の権利もない」と勝ち誇ったジェイは日本語で書かれた権利証を破り捨てると、英語による権利証の作成と自分仕様のブリーフケース新調を要求。権利証の書面には1月4日をオフとし、1月5日に二冠に挑戦することを明記するよう求めた。

 これに内藤が返答。「権利証システムがある以上、権利証保持者の意見は優先されるべき」との見解を示し、「なので権利証保持者のジェイ・ホワイトの希望通り彼の挑戦は5日に決定でいいんじゃないでしょうか」とジェイの要求を受けて立つ構えをみせた。

 当初、この日の会見内容は東京ドーム大会第1弾カード発表だったが、内藤の提案によって白紙となった。「2日間開催されるんなら、やっぱり俺は2日間とも試合したいな。2日間ともメインイベントでタイトルマッチがしたいな」と希望したのだ。

 2日目に権利証保持者・ジェイを迎え撃つ前に、初日にも二冠防衛戦を行うつもり。挑戦者には「今一番対戦したい相手」という飯伏を指名した。「確かに彼は昨日、権利証をかけたジェイ・ホワイトとのシングルマッチに敗れ、権利証を失った。そんな彼に東京ドームで俺とタイトルマッチを戦う資格はないでしょう」とした内藤だが、飯伏は今年のG1覇者。「俺も参加していた今年のG1クライマックスに優勝し、連覇を達成した姿を見て、俺は悔しかったですね。悔しかったよ。そんな悔しい気持ちを抱いたまま1月5日、東京ドーム大会のメインイベント、ジェイ・ホワイトの前に立つのは俺自身ちょっと納得がいかない」とG1の無念をドーム初日に晴らすつもりだ。

 今年のドーム2連戦では初日にIWGPヘビー、IC両王座戦、2日目にダブルタイトルマッチが行われたが、仮に内藤の希望が通れば、史上初のダブルタイトルマッチ2連戦が実現することになる。過酷な防衛ロードを自ら描いた内藤だが、「しんどいと思いますよ。でも今の俺は今しかみせることができないんでね。やっぱり俺は2日間ともタイトルマッチを行いたい。いや、行いますよ」とキッパリ。「新日本プロレスには慎重に判断していただきたい。もしこの俺の希望が通ってしまったら権利証システムっていったいなんだったの? 来年以降こんなんじゃ権利証なんていらないじゃんって話になってくるからね。だからこそ新日本プロレスには慎重に、そして早急に結論を出していただきたい」と早期決定を求めた。

 二冠王者の発言権は絶対的であってしかるべき。「こんな毎回毎回、俺の意見を無視されるようだとさ、もしかしたら俺、1月4日、1月5日の東京ドーム大会ボイコットしちゃうかもよ」と最終手段もちらつかせた内藤の要望によって、史上初の二冠2連戦が急浮上。王者が求めたように早期決定が待たれるところとなった。


【会見におけるジェイ】
▼ジェイ「今ここで起こっていること全ては現実だ。特にここで伝えておきたいこと。それはこの権利証が入っているブリーフケースは公式に俺のものになった。正式に俺がレッスルキングダムで挑戦者という立場を得ることになった。これは変えがたい事実である。俺が1、2、3で飯伏を倒し、チャンピオン・内藤に挑戦する権利を得たということが変えがたい事実である。そしてレッスルキングダムの2日目。ここには1月4と書いてあるが、4日は俺は何もするつもりはない。ここで休ませてもらって、2日目に行動を起こしたいと思う。これは長い長い話だが、俺のストーリーというのは去年から続いているものだ。去年のレッスルキングダムで何があったか覚えているだろう。俺が内藤に何をされたか、そしてそれまでの流れというものも全てわかっていてくれていると思う。しかしながらこの権利証が俺の手元にあるということは、飯伏、お前はチャンピオン戦線から姿を消したということだ。このストーリーは内藤と俺のものになる。1月4日はオフ。1月5日に内藤の持つIWGPヘビーとインターコンチネンタルのベルトに挑戦させてもらう。なぜならば、昨年のように1月4日、誰にも邪魔されないためだ。オカダとのリマッチを制し、棚橋を倒し、俺はストーリーを作り上げてきたはずなのに、いきなりクリス・ジェリコに邪魔をされた。昨年のG1は優勝候補と言われていながら、飯伏と戦い、ここでも自分の満足いかない形でやられてしまった。そして今年のレッスルキングダムで内藤と…それも内藤がタイチを倒したとか、俺にとって全く納得いかない形で内藤が上がってきたわけだが、内藤が結果的に二つのベルトを獲ることになり、俺は一つも楽しいことがないまま、ベルトも獲れないまま、ここまできてしまっている。そして今年のG1、また同じじことが起こった。だが、最終的にたった今、権利証はどこにあるかな? 俺の目の前にある。ということは俺に挑戦する権利があるということは間違いない事実であることを今一度ここで話しておこう。ここで明確にしておきたいのは、1月4日、初日、俺はリングに上がるつもりはない。そして内藤に挑戦するのは1月5日・2日目だ。これに関しては誰にも文句を言わせない。(ブリーフケースを開けて権利証を破り捨てると)この箱にはもう何も意味がないし、何が書いてあるかわからないから捨ててやるが、契約書も日本語で何が書いてあるかわからないから、英語で書いてもらいたい。その中には、初日はジェイ・ホワイトがオフになること、2本のベルトに挑戦するのは2日目であることをしっかりと明記してもらいたい。もちろん自分の名前も書いてもらいたい。日本語の契約書と2種類作るならば、それもいいだろう。それをみんなに見せるならばそうすればいい。そして新しいブリーフケースも俺のデザインで作ってくれるならばそれもいい。ただ、ここで今空っぽになっている黒いホルダーは使い回してもいいぞ。この権利は俺の手中にある。それを取り上げることは誰にもできない。内藤は昨夜の試合後、日本語とスペイン語でどうこう言って回っていたみたいだが、内藤、俺のメッセージはしっかり伝わっているんだろうな。ここでもう一度言わせてもらう。2日目、俺は内藤、お前に挑戦する。そしてリングを降りる時、俺はダブルチャンピオンになっているだろう。今回G1の勝者から権利証を奪ったという最高の達成感も得ることができた。俺の言葉に意味がないと思っていた奴らにもう一回言っておく。飯伏、お前にも言っておこう。俺は有言実行の男。俺は必ず言葉にしたことを実現してきたんだ。油断したのがバカだったな。レッスルキングダムの2日目、俺はダブルチャンピオンとしてリングの上に立っていることだろう。俺は史上初のG1優勝者から権利を奪った男になった。飯伏は真の勝者ではなかった。そして昨夜の試合でもわかる通り、彼には何の権利もない。俺は2年近くチャンスを無にされてきたが、ついにこの権利を手に入れてレッスルキングダムで内藤に挑戦する。新しい契約書がほしい。もちろん英語で1枚だ。その内容の一つ目は1月4日レッスルキングダム初日、俺はオフを取る。IWGPヘビー級とインターコンチネンタルのダブル王座に挑戦するのは1月5日、2日目だ。そしてその契約書を入れるための新しい自分用のブリーフケースを用意しろ」

――飯伏は納得せず、あの勝ち方は反則だと主張しているが?

▼ジェイ「飯伏が満足いってない、納得いってないのは当たり前だよな。彼は負けたんだからな。去年もG1を戦い抜いたのにレッスルキングダムでベルトを獲ることができず。今年もG1に勝ち、レッスルキングダムでまた挑戦しようと思ったところで、権利証を取られるということが起こってしまったんだから、彼が平常心でいられないのは当たり前だ。だが、レフェリーが3カウントを入れて終わった試合なんだから、何か文句があるならレフェリーのマーティー浅見に言うべきだ」

――当初、ドームでEVILと戦いたいと発言していたが、EVILが内藤に負けてしまったことについては?

▼ジェイ「EVILとやりたいと言ったというよりも、彼が内藤を倒す。俺は俺で飯伏を倒す。こういうストーリーになればレッスルキングダムでのBULLET CLUB対決があると思っていた。俺は俺のパートをしっかりとまっとうした。彼自身も自分がやるべきことができていれば、この対戦が実現できたかもしれないが、それができなかった。ただそれだけのことだ。だからEVILが内藤を倒していれば、そういう流れになったんだろうが、そうならなかったのは別に何とも思っていない」


【内藤の話】「何年か前から、この新日本プロレスには権利証システムが存在するわけで、権利証システムがある以上、権利証保持者の意見は優先されるべきだと俺は思います。来年も新日本プロレスは1月4日、1月5日、東京ドーム2連戦を開催するわけで、権利証保持者の挑戦が4日であろうと5日であろうと、大して変わらないでしょう。なので権利証保持者のジェイ・ホワイトの希望通り彼の挑戦は5日に決定でいいんじゃないでしょうか。ただ、2日間開催されるんなら、やっぱり俺は2日間とも試合したいな。2日間ともメインイベントでタイトルマッチがしたいな。なので、1月4日は俺が指名する選手と防衛戦をやらせていただきますよ。ジェイ・ホワイトの希望通りジェイ・ホワイトの挑戦は1月5日で決定なんだから、彼も文句ないでしょう。2日間連続でのタイトルマッチ、体はしんどいでしょうね。しんどいと思いますよ。でも今の俺は今しかみせることができないんでね。やっぱり俺は2日間ともタイトルマッチを行いたい。いや、行いますよ。1月4日、俺の指名する対戦相手は飯伏幸太。確かに彼は昨日、権利証をかけたジェイ・ホワイトとのシングルマッチに敗れ、権利証を失った。そんな彼に東京ドームで俺とタイトルマッチを戦う資格はないでしょう。ないと思いますよ。でも俺も参加していた今年のG1クライマックスに優勝し、連覇を達成した姿を見て、俺は悔しかったですね。悔しかったよ。そんな悔しい気持ちを抱いたまま1月5日、東京ドーム大会のメインイベント、ジェイ・ホワイトの前に立つのは俺自身ちょっと納得がいかないなと。1月4日、飯伏を倒したうえで、1月5日、ジェイ・ホワイトの前に立っても遅くはないでしょう。だって今一番対戦したい相手は、ジェイ・ホワイトには申し訳ないけど、飯伏幸太なんでね。だから1月4日はぜひ飯伏幸太とのシングルマッチを俺は希望しますよ。どうですか? 俺の意見どうですか? ただし、新日本プロレスには慎重に判断していただきたい。もしこの俺の希望が通ってしまったら権利証システムっていったいなんだったの? 来年以降こんなんじゃ権利証なんていらないじゃんって話になってくるからね。だからこそ新日本プロレスには慎重に、そして早急に結論を出していただきたいなと思いますよ。でもさ、たまには俺の意見を聞いてくれてもいいでしょう。ねぇ? こんな毎回毎回、俺の意見を無視されるようだとさ、もしかしたら俺、1月4日、1月5日の東京ドーム大会ボイコットしちゃうかもよ。だって俺の入ってるユニットの名前知ってる? ロス・インゴベルナブレス。お分かりですか? このスペイン語の意味をよく理解したうえで判断していただきたいと思います」

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