11/27【NOAH】代々木へ杉浦がいきなり潮崎絞殺! GHC二冠で俺&ノア「最高の20周年」に
『PREMIUM PRELUDE 2020』茨城・つくばカピオ(2020年11月27日)
○杉浦貴&NOSAWA論外vs大原はじめ&潮崎豪×
12・6代々木大会のGHCヘビー級選手権試合「(選手権者)潮崎豪vs杉浦貴(挑戦者)」に向けた前哨戦で、いきなり杉浦が潮崎をフロントネックロックで絞め落として強烈な先制打。今年の王者・潮崎の歩みを「嫉妬するほど素晴らしい」と評価しつつも、GHCタッグ王座との二冠、杉浦軍としての王座独占で、自身&ノア「最高の20周年イヤー」締めを誓った。
11・22横浜武道館大会で怨敵・中嶋勝彦との死闘を制した潮崎。立ちふさがったのが杉浦だった。「I am NOAHは俺を倒してから言え」と迫って潮崎も承諾。年間最後のビッグマッチとなる12・6代々木大会での王座戦が決まった。
この日のつくば大会で前哨戦第1ラウンド。やはり杉浦のエルボーと、潮崎の逆水平が猛烈に交錯し、凄みと気迫を真っ向からぶつけ合った。終盤には杉浦のニーバットを真っ向からキャッチした潮崎がゴーフラッシャーで勝機をこじ開け、豪腕ラリアットで仕留めにかかる。
だが、杉浦は腕へのカウンター・エルボーで迎撃。立て続けに鬼のワンツーエルボーで潮崎のアゴを撃ち抜いて王者を腰砕けにするや、そのまま鬼の形相でフロントネックロックで捕らえた。絶叫とともに一気に絞め上げると、潮崎の手はダラリとぶら下がって半失神状態に。危険と判断したレフェリーが即座に試合を止めた。
マットに突っ伏す潮崎を、凄み充満の表情で見下した杉浦は、「おいチャンピオン、情けねえな! もうちょっとしっかり頼むぞ、タイトルマッチはな! 頼むぞ!」とマイクでゲキすら飛ばして殺気を撒き散らした。
完全に“スイッチ”が入った杉浦。旗揚げ20周年イヤーとなる今年は潮崎が王者としてノアをけん引してきたが、旗揚げイヤーにデビューした“ノア一筋"杉浦も20周年イヤーだった。
王者としての潮崎の歩みを「素晴らしいな。タイトルマッチ繰り返すたびに、俺は嫉妬してたよ。すごい嫉妬してた」とまで評価した杉浦だが、「ただ、ノア20年目。12月6日。俺が潮崎に勝って、初めてGHCヘビーを獲った日なんだよ。それで今回も場所は違うけど、12月6日。20周年の俺が、またアイツからベルトを獲れば、最高だろ? 俺のレスラー人生としてな。最高な舞台と条件、整ったんだよ」と胸の内を明かした。
あらゆるシチュエーションで死闘を展開してきた杉浦と潮崎。その出発点となった2009年暮れの日本武道館大会から実に11年が経つ。「I am NOAHは俺に勝ってから言え」。そう口を突いた真意について杉浦は、「俺だって20年間、ノアで引っ張ってきたつもりだよ。そこは譲れないよね。俺のやってきた20年は」。あらゆる覚悟と思い、そしてタイミングが重なって“挑戦”を決断した。
潮崎に勝てばGHCタッグと合わせた“二冠王者"に。代々木大会では相棒・桜庭和志も拳王のGHCナショナル王座に挑戦する。「サクも勝ったら、二人とも二冠だろ? 最後は杉浦軍で終わらせるか? 今年のノア」。狙うはGHC二冠と杉浦軍による王座独占。ノア旗揚げ20周年イヤーは、終わってみれば“杉浦&ノア20周年イヤー"と化すのか――。
【試合後の杉浦】
――前哨戦でいきなり潮崎を絞め落とした
▼杉浦「ワンツースリー取らなくても簡単に終わらせることができるんだよ。いくら強いチャンピオンでも。意識を断ち切れば終わらせることができんだよ」
――王者・潮崎豪の1年の歩みをどう見ていた?
▼杉浦「まぁ、素晴らしいな。タイトルマッチ繰り返すたびに、俺は嫉妬してたよ。すごい嫉妬してた。ただ、ノア20年目。12月6日。俺が潮崎に勝って、初めてGHCヘビーを獲った日なんだよ。それで今回も場所は違うけど、12月6日。20周年の俺が、またアイツからベルトを獲れば、最高だろ? 俺のレスラー人生としてな。最高な舞台と条件、整ったんだよ」
――勝てばタッグとの二冠でノア20周年イヤーと、自らの20周年イヤーを締めくくることができる
▼杉浦「サクも勝ったら、二人とも二冠だろ? 最後は杉浦軍で終わらせるか? 今年のノア」
――『I am NOAHは俺に勝ってから言え』とも言っていた
▼杉浦「『アイアム・チョーノ』とか言ってきたけど、俺だって20年間、ノアで引っ張ってきたつもりだよ。そこは譲れないよね。俺のやってきた20年は。そういう意味で言ったんだ」
――12・1後楽園でも、鈴木秀樹と組んで前哨戦がある
▼杉浦「鈴木秀樹に組むというのは置いといて、また潮崎と向き合って、一瞬で終わらせるか、今度は体力を削って、消耗させて、オリンピック予選スラムでワン・ツー・スリーか。どっちかね」
――もっと歯ごたえが欲しい?
▼杉浦「いいよ、別に。俺が勝てば。12月6日も俺が主役を奪い返せばいいからな。別に歯ごたえなんていらねーよ」
