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11/30【新日本】フィンジュースがタッグ王者タイチ&ザックを熱戦突破 連覇へ勢い加速、ベルト獲り視野に

『WORLD TAG LEAGUE 2020 & BEST OF THE SUPER Jr.27』(2020年11月30日)
「WORLD TAG LEAGUE 2020」公式戦 ○デビッド・フィンレー&ジュース・ロビンソンvsザック・セイバーJr.&タイチ×

 前回覇者のフィンジュースがIWGPタッグ王者のタイチ&ザックを熱戦突破。タッグリーグ4勝目を挙げ、連覇へ向けて勢いを加速させた2人は、東京ドームでのベルト獲りも視野に入れた。

 一時は黒星が先行し、連覇に黄信号が点灯したジュース&フィンレーだったが、11・28藤沢大会で優勝候補の一角・鷹木&SANADA組を下して復調。今宵はタッグ王者・タイチ&ザックとの天王山とも言える一戦に臨んだ。

 ゴング直後こそフィンジュースが抜群のチームワークを活かし、ザック相手に次々と連係攻撃を浴びせたものの、タイチが横やりを入れると、一転して流れは王者コンビに傾く。タイチが執ようにチョーク攻撃を決めれば、ザックはエルボースマッシュを連発してジュースを蹂りん。フィンレーが代わってリングに入っても、左腕に集中攻撃を見舞って、10分経過まで盤石の試合運びを展開した。

 しかし、フラストレーションを溜め込んでいたジュースが怒とうの追い上げに出る。スパインバスターやフルネルソンバスターなどで王者組をナデ斬りに。ザックがフロントネックロックに絡め取っても、ブレーンバスターで引っこ抜いた。ベンジュラムバックブリーカー&ダイビングエルボードロップの合体技もさく裂。ザックもタイチと2人がかりで反撃を試みたが、フィンジュースは河津落とし&フロントハイキックで押し返すと、今シリーズで多用しているドゥームズデイ・デバイス(ダブルインパクト)の構えに。

 タイチが急行し、コーナー上のフィンレーを聖帝十字陵で固めると、ザックも変型コブラツイストや卍固めでジュースを捕獲し、王者組が勢いを取り戻す。フィンレーが登場しても、序盤で痛めつけた左腕に集中攻撃を浴びせた。だが、フィンジュースも粘りに粘って大技連鎖に持ち込むと、4選手がリング上で大の字になり、試合はいよいよクライマックスに。

 タイチとフィンレーは互いに必殺技を狙うスリリングな攻防を繰り広げた。タイチは強引にブラックメフィストの体勢で抱え上げると、ザックを呼び込み、合体技・ザックメフィストを仕掛けるが、ジュースがナックルパンチでザックを殴り倒して間一髪で阻止する。ここが勝負どころと見たフィンジュースは、フィンレーのPrima Nocta、ジュースのパルプフリクションと必殺技をタイチに連発。最後はフィンレーがタイチにACID DROPを、ジュースがザックにパルプフリクションを同時に決めて熱戦を制した。

 優勝候補を連破したフィンジュースが4勝目。単独首位に立つ石井&矢野を2点差で追う2位タイにつけた。試合後にはタイチ組が持つベルトを指差してタッグ王座獲りもアピール。最後はジュースが「ZSJとタイチが現IWGPタッグ王者だけど、今日は俺たちフィンジュースがイチバン! 去年、俺たちはWORLD TAG LEAGUEを優勝した。今年もモウイッカイ! 今日は生ビール、カンパイ! アリガトウゴザイマシタ。フィンジュース、ガンバリマス!」と日本語を織り交ぜたマイクアピールで連覇を誓ってみせた。

 フィンレーはバックステージで「俺たちがWORLD TAG LEAGUEを2連覇するんだ! 優勝してブドーカンでトロフィーを高々と上げるんだ! そしてトーキョードームでザックとタイチからベルトを獲る! 俺の言葉を信じてくれ」と改めてベルト獲りを表明。ジュースも「俺たちが2連覇して、タッグのベルトを取り戻す。次はもう簡単に失ったりしない」と口を揃えた。

 次戦の12・4別府大会では単独首位の石井&矢野と激突する。「次はイシイ&ヤノだな? また手強い相手だが、俺たちが勝つに決まってる」(フィンレー)、「次の相手もキツいけど、問題ない。俺たちが勝つ」(ジュース)と2人は勝利を確信。首位タイに立ち、最終公式戦となる12・6福岡大会での後藤&YOSHI-HASHI戦に繋げる構えだ。

【試合後のジュース&フィンレー】
▼フィンレー「みんな見てたか? たった今、俺たちが倒した相手は現IWGPタッグ王者だぞ。未だにベルトを落としてしまったことは悔しい。でも俺たちがWORLD TAG LEAGUEを2連覇するんだ! 優勝してブドーカンでトロフィーを高々と上げるんだ! そしてトーキョードームでザックとタイチからベルトを獲る! 俺の言葉を信じてくれ。次はイシイ&ヤノだな? また手強い相手だが、俺たちが勝つに決まってる。最後はゴトー&YOSHI-HASHI。これも間違いなく俺たちが勝つ。ニュージャパン全体を見渡しても、俺たちフィンジュースより強いチームはいないぜ」

▼ジュース「その通りだ! 前回、『俺たちはイチバンだ。自信を持って行こう』と言った。今日はコーラクエンのメインイベントでチャンピオンチームと戦って、俺たちのほうが強いってことを結果でキッチリ証明してやった。次の相手もキツいけど、問題ない。俺たちが勝つ。俺たちが2連覇して、タッグのベルトを取り戻す。次はもう簡単に失ったりしない。ネットに溢れてるアンチたちよ、俺たちが一番強いチームだって思い知らせてやる」

▼フィンレー「2連覇するぞ!」

【ザックの話】「フィンジュースのヤローども! 今までずっといなかったくせに。去年優勝し、ドームでベルトを獲ったのかもしれないが、あっという間にアメリカ大会で失ってたくせに。俺とタイチはこの厳しい状況の中、ジャパンのリングで戦い続け、ベルトを獲ったんだぞ。俺はジャパンを離れなかった。だからベルトに挑戦する資格があった。お前らが今日運よく勝てたからといって、もう何度もベルトを防衛してきた俺たちから獲れるわけがない! あいつら二人のほうがタッグを組んで長かったとしても、俺とタイチには鉄壁のチームワークが備わってる。3敗してしまったが、もうこれ以上は絶対に負けない。ブドーカンで最後にトロフィーを手にするのは俺たちだ。いくつもの名タッグ王座戦が行われてきたブドーカンの舞台で、俺とタイチが史上最強のタッグチームとなる。確かに俺たちの間には言葉の壁があるかもしれないが、俺たちは愛とウィスキーで結ばれてる。あいつらは今夜ハッピー・ビールで乾杯か? じゃあ仕方ないが、俺たちにはサッド・ハイボールだ。フィンジュース、せいぜい今日は浮かれとけ。でもベルトを賭けて戦ったら、お前らなんか5分で殺してやる!」

※タイチはノーコメント

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