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12/4【DDT】“崖っぷち"竹下がV圏内生き残った MAO撃破で2勝目

 『D王 GRAND PRIX 2021 in NARIMASU (FREE!)』が4日、東京・成増ホールで行われ、竹下幸之介がAブロック公式戦でMAOを破って2勝目。崖っぷち状態ながら何とか優勝圏内に生き残った。

 開幕戦の11・22後楽園大会で佐々木大輔に敗れた竹下は左腕の筋肉を切って満身創痍の状態。リーグ戦の戦績もここまで1勝2敗(得点2)と黒星先行で精彩を欠いており、この日のMAO戦で敗れれば、脱落必至の情勢だった。

 容赦なく左腕を狙うMAOに対し、竹下はフェースロック、垂直落下式ブレーンバスター、投げ捨てジャーマンなどで反撃。15分過ぎ、激しいエルボーの打ち合いとなり、MAOが左腕へのミサイルキック、変型逆打ちと攻め立てたが、竹下もみちのくドライバーII、エルボー連打、ラリアットで応戦。それでもフォールを許さないMAOはみちのくドライバーIIを敢行し、マリーンズ・トルネード・スプラッシュを放ったものの足が滑って失敗。このスキを見逃さない竹下は後頭部、顔面とザーヒー(ヒザ蹴り)を連発してMAOを仕留めた。

 2勝目を挙げた竹下は4点をマーク。得点6で首位タイのHARASHIMA(3勝1敗)、坂口征夫(3勝1敗)、クリス・ブルックス(3勝2敗)を追う4位タイとなり、決勝進出圏内に踏みとどまった。残りの公式戦は12・6増大会の坂口戦、12・12成増大会のHARASHIMA戦となったが、一つも落とせない状況に変わりはない。試合後、竹下は「MAO! 強くなったな。俺の左腕がこんな状態でなくても、今日の戦いはギリギリになっていたと思う。先週(11・29大阪)のクリス戦もそう。今日のMAOとの一戦も、自分の大好きなプロレスを思い出せてくれた気がする」とMAOを称えたうえで原点回帰した。

 バックステージで竹下は「リングで言った通り、ギリギリの戦い。MAOがミスったでしょう。アレ決めてたら、僕は終わってた。1個下の後輩のMAOの勢いを感じた」と振り返りつつ、「ここにきて運が味方してきたと感じた。ある意味ラッキー」と追い風を実感。「まだ望みはありますよね。ギリギリ皮1枚つながった。(残りの公式戦で)この腕一本、リーグ戦で犠牲にするくらいのつもりで、残り2試合リングに立ちたいと思います」とまだまだ続くリーグ戦への覚悟を示した。

 また、試合後には竹下、MAOのいるリング上にDDTサウナ部の同志である勝俣瞬馬、上野勇希が上がってきた。勝俣が「整いましたね。この熱い感じ。ホントすごかった。勇希は今日大石さんに勝ったよね。瞬馬は樋口に勝った。竹ちゃんはMAOちゃんに勝った。MAOちゃんは取ったよね(実際には負け)! サウナ部全勝だよ。絶好調じゃん」と気勢を上げると、「この2人の試合、もう感動しすぎて目からサウナが。お客さんの顔を見てごらん。目からサウナがあふれ出してるよ」と主張。すると竹下は「勇希、MAO、幸之介、そして勝俣。DDTサウナ部の勢いはホンモノだと思うんで、最後までD王を戦い抜いて新しい景色を見ましょう!」と呼応し、最後はお決まりの「熱波WER!」で成増大会を締めくくった。

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