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12/8【全日本】2度目の三冠挑戦・青柳が最年少5冠王者へ「二つの武器」に自信 「諏訪魔から全て奪い取る」

 1・3後楽園大会で三冠ヘビー級選手権試合が決まった王者・諏訪魔、挑戦者・青柳優馬が8日、東京・湯島の全日本事務所で会見。世界タッグ&三冠と連続挑戦が決まった青柳は史上最年少5冠王者君臨へ向けて「二つの武器」に自信をみせ、「諏訪魔から世界タッグも三冠も獲って全てを奪います」と宣言してみせた。

 12・7後楽園大会で宮原健斗とのNEXTREAMで『2020世界最強タッグ決定リーグ戦』に優勝した青柳は試合後、三冠ベルト挑戦をアピール。この日、1・3後楽園大会で王者・諏訪魔に挑戦することが正式に決まった。前日の1・2後楽園大会では最強タッグ覇者として世界タッグ挑戦も決定。年頭2連戦でタイトルマッチ2連戦に臨むことになった。

 三冠挑戦は2・11後楽園大会で宮原に敗れて以来、約11ヵ月ぶり2度目。勝てば第55代王者・宮原の26歳11ヵ月を更新する25歳2ヵ月の最年少戴冠となる。

 王者・諏訪魔とはこれが2度目の一騎打ち。「僕が小学校ぐらいの時、全日本プロレスとかいろんなプロレスをみた時からプロレスのエースという存在であり、常に三冠王者だったっていうイメージがあって。僕がプロレス界に入ってからは全日本プロレスの象徴的存在になってる人」というように青柳にとって諏訪魔は絶対的な存在。自ずとプレッシャーを感じてはいるが、「プロレス界の中でなかなか決着つかない世代闘争的なものを僕は感じてるので。僕まだ25歳なんですけど、プロレス界の若手の代表格になるために、この三冠のベルトが必要」と諏訪魔超えによる最年少戴冠を誓っている。

 しかも前日に世界タッグ獲りを果たせば、5冠制覇に王手をかける。それも三冠と同じく史上最年少記録を樹立することになるとあって、青柳は「記録を作る千載一遇のチャンスですし、二度と訪れるかどうかもわからないチャンスなんで、まだまだこれから先は自分にとってあると思ってますけど、本当にプロレス人生をかけるつもりでやります」と決意を示した。

 「青柳優馬が勝つビジョンもお客さんの中に一切見えてない」と冷静に分析するように、諏訪魔有利と目されることは想像に難くない。だが、青柳にはそれを覆す自信がある。12・4名古屋大会における暴走大巨人との最強タッグ公式戦。エンドゲームで諏訪魔を絞め落とし、スピンキックで大の字にさせたからだ。「想像できますか? 青柳優馬が諏訪魔に勝つって姿。想像できないけど、勝つ武器はすでに二つあるんですよ」と胸を張った青柳は「僕は来年から突き抜けたいんですよ。青柳優馬自身、突き抜けたいので、震えてますけど、あえてここで言いたいと思います。青柳優馬は諏訪魔から世界タッグも三冠も獲って全てを奪います」と自信満々に豪語してみせた。

 迎え撃つ諏訪魔は4度目の防衛戦。全日本に入門した時から知る青柳の挑戦に感慨をのぞかせつつ、「25歳の若い力がくるんだったら、当然跳ね返さなきゃいけないね。出てくる芽を摘む、踏み潰すぐらいのことをしなきゃいけない」と高い壁となって立ちはだかる構えをみせた。

 確かに名古屋で青柳によって屈辱を味わわされ、「決め技がある意味できてきちゃったんだから。危ないと思いますよ」と脅威に感じる部分もある。前日に世界タッグを宮原&青柳に奪われることがあれば、暴走大巨人解散となり、精神的に追い込まれる状況は避けられない。逆風が吹く中、V4戦を迎えかねないが、それを回避するためにもまずは世界タッグを死守するのみ。「俺自身はもう手は絶対抜かない。三冠の重みっていうのは絶対叩き込みたい」と宣言し、かつての自分がそうだったように、青柳にも三冠戦の重圧を身をもって味わわせる構えをみせた。

 2021年の幕開けとともに最年少5冠王者・青柳優馬が誕生するか。それとも諏訪魔が5冠を死守し、時代を守るか。両者のタイトルマッチ2連戦は間違いなく2021年の全日本の流れを大きく左右する。

【会見の模様】
▼青柳「最強タッグ優勝の勢いでそのまま三冠挑戦を表明して、5冠王者宣言をしたところですけど、今こうやって初めて諏訪魔さんの横に並んだ時に凄く震えてますね。自分自身こうやって諏訪魔さんと対峙するっていうシーンがあまり想像できなかったんですよ。1対1で。シングルマッチも過去に一回しかやったことがないんで、本当に想像できないし、お客さんも想像できてないと思うんですよ。青柳優馬が勝つビジョンもお客さんの中に一切見えてない。そういう状況の三冠戦ですね。諏訪魔さんっていう存在は僕が小学校ぐらいの時、全日本プロレスとかいろんなプロレスをみた時からプロレスのエースという存在であり、常に三冠王者だったっていうイメージがあって。僕がプロレス界に入ってからは全日本プロレスの象徴的存在になってる人なので、この三冠戦というのは今まで以上に緊張してますね。ただ、僕は来年から突き抜けたいんですよ。青柳優馬自身、突き抜けたいので、震えてますけど、あえてここで言いたいと思います。青柳優馬は諏訪魔から世界タッグも三冠も獲って全てを奪います」

▼諏訪魔「正月早々、三冠戦をやるということで、前日には世界タッグもやる。自分自身、初めてなんですよね。1月2、3でタイトルマッチをやるのは。おそらく相当、過酷な2日間になるんじゃないかなと思ってるんですけど。相手は青柳という練習生の頃からずっと宮原の横にいて、それが今度、宮原より前に出てきてチャンスを今、目前に控えてるっていう状況。そいつに俺はこの間、絞め落とされ、回し蹴りで伸ばされっていう悔しい思いを味わわされたっていうことなんだけど。俺自身もこの世代、宮原より下だからね。三冠戦こうやってやるんですからね。ただ、俺自身はもう手は絶対抜かない。三冠の重みっていうのは絶対叩き込みたいなと思いますよね。俺自身、一人だって全盛期だよ。それを証明したいと思いますね」

――1年ぶり2度目の三冠挑戦となるが?

▼青柳「確実に今年の頭に挑戦した時とは内容も感情的な部分も違いますね。どちらかというと今年の頭に挑戦した時は怨念にも似たものを僕の中で持ってたんじゃないかなと思いますけど、プロレス界の中でなかなか決着つかない世代闘争的なものを僕は感じてるので。僕まだ25歳なんですけど、若手の代表格になって…プロレス界のですよ。プロレス界の若手の代表格になるために、この三冠のベルトが必要になると思うので。しかも最年少記録というのもついてきますからね、これ獲ったら。もういろいろ歴史を塗り替えますし、プロレス界が大騒ぎになると思いますよ」

――最年少記録更新へ並々ならぬ意欲で臨む?

▼青柳「欲望に忠実にやりたいと思ってるんで、三冠のベルトは獲りたいです」

――技術面、精神面などいろんな部分で1年前よりも変わったと思うが、その中で自信を持っている要素は?

▼青柳「名古屋で諏訪魔さんから獲ったわけじゃないけど、エンドゲームで落としたし、北原光騎直伝のスピンキックで伸ばしましたし。想像できますか? 青柳優馬が諏訪魔に勝つって姿。想像できないけど、勝つ武器はすでに二つあるんですよ。勝つ武器は二つありますから。ここ重要です。わかりましたか? チャンピオンを倒す武器は僕にはすでに二つあるんです。これは大きな自信です」

――今まで以上にさらに下の世代の挑戦を受けることになったが?

▼諏訪魔「25だって今聞いたらさ、驚いたよ。25は俺まだプロレス入ってないからね。レスリングをガンガンやってた時期の年なんだなと思ったら、不思議な感じですけどね。ただ、25歳の若い力がくるんだったら、当然跳ね返さなきゃいけないね。出てくる芽を摘む、踏み潰すぐらいのことをしなきゃいけないと思うんだけど。ただね、前日の1月2日に世界タッグ、もし俺らが負けたりでもしたら、解散っていうものをして、この三冠戦に挑むことは物凄く俺的にはつらいもので、精神的に不安定になる。メンタル的には。そういう流れにはしたくないよね。そしたら自分の中にムラができた時っていうのは危ないよ。そんな時に若い勢いが入り込んできたから、やられるかもしれない。当然悪いことにはならないように、しっかり備えますよ。備えたうえで全力ぶつけてやろうかなと思ってますよ」

――諏訪魔選手としては世界タッグと三冠は一つのタイトルマッチとしてとらえている?

▼諏訪魔「つながってますよね。両方落とすわけにはいかない」

――青柳選手は史上最年少5冠王がかかるとあって、まず世界タッグを獲るのが絶対条件だが?

▼青柳「僕も同じで一つのタイトルマッチだと思って臨むつもりですね。たぶん25歳で5冠王になった選手はたぶんですけど、いないですよね。その記録を作る千載一遇のチャンスですし、二度と訪れるかどうかもわからないチャンスなんで、まだまだこれから先は自分にとってあると思ってますけど、本当にプロレス人生をかけるつもりでやります。千載一遇のチャンスなんです。誰も想像できないじゃないですか。青柳優馬が三冠獲って世界タッグも獲って5冠王になるって。ぶっちゃけ俺だって想像できないですもん。やっぱ想像できないからこそ、実現した時のうれしさだったり、それまでの過程の楽しみって絶対あると思うんで。いいじゃないですか、青柳優馬5冠王。響きよくないですか? 未来感じちゃうじゃないですか。それが楽しみです」

――エンドゲームで絞め落とされ、スピンキックで伸ばされたが、青柳選手が脅威になった感覚はある?

▼諏訪魔「それは前より全然ありますよ。決め技がある意味できてきちゃったんだから。危ないと思いますよ」

――三冠の戦いを叩き込むと宣言したが、諏訪魔選手自身が三冠戦で挫折を味わってきたからこそ?

▼諏訪魔「そりゃそうだよ。もっともっといろんなことを俺は全然、青柳に言ってないからね。リング上でバカバカやってさ、このベルトの意味っていうか、意義というか、そういうもの。重さだよねホント。というものをもっと。愛着というかさ、真摯に向き合うようなところも持ってもらいてぇなって思うし、それは戦わなきゃ伝わんないですね。こんな偉そうなこと言ってコロっといかれるかもしれないから危ないよ。かっこいいことばっか俺も言ってられないよね。気をつけますよ」

――25歳で三冠ベルトを手にするのはまだ早いという思いもある?

▼諏訪魔「25だよ。早いよ。当然思うよ。でもわからないよ、今のプロレス界は。キャリアだけ積んでたって意味ないかもしれないね、今のプロレス界って。またキャリアを振りかざすのはよくないとも思うけどね。でも、このベルトへの思いっていうのはぶつけたいなと思いますよ」

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