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12/28【2AW】吉田が「最強のチャレンジャー」入江を熱戦突破でV5、王者として2021年へ

『ReOStaff株式会社プレゼンツ GRAND SLAM in 後楽園ホール』東京・後楽園ホール(2020年12月28日)
2AW無差別級選手権試合 ○吉田綾斗vs入江茂弘×

 吉田が「最強のチャレンジャー」入江を突破し、無差別級王座V5を達成。王者としての越年を決め、自信を深めた吉田はこれからも2AWの中心として団体をけん引していくことを誓った。

 今年7月の2AW1周年記念大会で岡林裕二から無差別級王座を奪還した吉田。以来、浅川、梶、滝澤、タンクをことごとく撃破し、4度の防衛を重ねてきた。

 年内最終興行となったこの日、吉田は強敵中の強敵・入江を迎え撃った。12・20千葉大会における最後の前哨戦(吉田&ジェイク・リーvs入江&滝澤)では、入江がビーストボンバーで直接勝利。吉田は勝てば王者として越年となるV5戦を劣勢で迎えた。

 本番でも吉田は大苦戦。序盤から得意の蹴りを連発して攻め入ったが、ぶちかましで大きく吹き飛ばされ、フルスイングのエルボーを食らってしまう。ジャンピングネックブリーカードロップやニーアッパーで反撃し、ロックアウトからのチキンウイングアームロックで捕らえたが、エプロンに追いやられた吉田はロープ越しのビーストボンバーを被弾。場外に転落すると入江のプランチャ、エプロンへのパワーボムで攻め込まれた。

 その後もタズミッションに捕まった吉田だったが、NO WAY OUTで捕獲して応戦。入江のブラックホールスラム、吉田のバックドロップ、入江がバックフリップ、吉田のドロップキックが次々に決まるシーソーゲームが展開された。吉田の「勝負だ!」の叫びを合図にエルボー合戦に突入し、ともにゴツンと鈍い音を響かせて意地を張り合った。

 立ち上がっても激しい殴り合いは続き、吉田がランニングエルボーで制したが、顔面蹴りをキャッチした入江は相手の両腕をクロスしての頭突きを物凄い衝撃音とともにさく裂させた。勝機を悟って雪崩式バックフリップを敢行すると、前後からビーストボンバーをお見舞い。意地で倒れない吉田にビーストボンバーを連打した。

 猛攻にさらされた吉田だったが、王者の意地で3カウントを許さない。起死回生のスピンキックで逆襲すると、入江のガードをぶち破っての顔面蹴りを打ち込む。入江がパイルドライバーを敢行しても、すぐさま立ち上がって顔面蹴りをさく裂。変型、正調とバックドロップを連発して熱戦に終止符を打った。

 苦闘の末に入江を退けた吉田が無差別級王座V5を達成。試合後、誇らしげにベルトを掲げた吉田は拍手に包まれる中、「何とか、最強のチャレンジャー・入江ぶっ倒しました! あの最強のチャレンジャー、外敵チャレンジャーをぶっ倒したから、間違いなく、ここ2AWのエースはこの俺や!」と勝利の雄たけびを上げた。

 「全然、頭回ってへんけど、ひとつだけそれでも言いたいこと…正直プロレス界、凄く凄く厳しい中、2020年も2AWを支えてくださって、本当にありがとうございました!」と感謝した吉田。「でも、俺たちの力こんなもんじゃない。2021年も自分たち2AW、そして自分たちToll Glanzに、そして吉田綾斗に期待してください!」と誓って年内最終興行を締めた。

 これで無差別級王者として2021年を迎える。自ら「最強のチャレンジャー」と定めた入江を突破し、吉田に芽生えたのは自信と自覚。「いい加減、俺ももっともっと胸張っていこうかなと。2AWで一番強いのは俺やってチャンピオンの俺が言っていかんとあかんなと、やっと気づけた」と自信を深め、「ベルト1年間、誰にも渡すつもりないんで。もちろん1年だけじゃない、ずっとずっと。この2AW、自分が引っ張っていきます」と王者としての責任感をむき出しにした。

 この日も聖地・後楽園に空席が目立ったが、これを埋めていくのも王者の役目。「この後楽園、いつも言ってるけど、まだまだガラガラですよね。これを埋める。ただただプロレスしてるだけじゃ埋まらんかもしれん。でも俺はチャンピオンとして、メインイベントで誰もがみたいと思うような試合をやり続ける」と誓ってみせた。

【試合後の吉田】
▼吉田「入江茂弘、やる前からわかってたことやけど、改めて最強のチャレンジャーやったなと。でも、今日勝って5度目の防衛。いい加減、俺ももっともっと胸張っていこうかなと。2AWで一番強いのは俺やってチャンピオンの俺が言っていかんとあかんなと、やっと気づけたから。もう誰でもかかってこい。2AWのチャンピオンが2AWのベルトかけて負けることはないから」

――王者として2021年を迎えるが?

▼吉田「2021年、別にベルト1年間、誰にも渡すつもりないんで。もちろん1年だけじゃない、ずっとずっと。この2AW、自分が引っ張っていきます。やっと、やっと自覚が芽生えたのかもしれないですね。今までそこがちょっと甘ちゃんやったのかなと。もう俺しかおらん。そういう気持ちで引っ張っていきます」

――#STRONG HEARTSという外敵もいるが興味はある?

▼吉田「自分はこのベルトにかけてずっと言い続けてるのは、このベルトを本気でほしいと思ってる人間が、チャレンジャー側から来てくれるのを待ってるんで。もし、それでも、待っても誰も来うへん、逃げるようなら、何人か目つけてる人間はいるんで、自分から行きますよ、その時は」

――2021年はどんな年にしたい?

▼吉田「2AWをエースとして引っ張って、この後楽園、いつも言ってるけど、まだまだガラガラですよね。これを埋める。ただただプロレスしてるだけじゃ埋まらんかもしれん。でも俺はチャンピオンとして、メインイベントで誰もがみたいと思うような試合をやり続けるんで」

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