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12/30【大日本】塚本が「セルフプロデュース4ボードデスマッチ」要求 藤田受諾も「ホームセンター開いてんのか?」

『年内最終興行』東京・後楽園ホール(2020年12月30日)
○星野勘九郎&藤田ミノル&アブドーラ・小林vs塚本拓海&宮本裕向&高橋匡哉×

 1・2後楽園でのデスマッチヘビー級戦に向けて、挑戦者の塚本が「セルフプロデュース4ボードデスマッチ」を要求。藤田は受諾したものの、突然のルール変更に「ホームセンター開いてんのか?」と動揺を見せた。

 大日本の2021年は恒例の1・2後楽園大会で幕を開ける。メインイベントではデスマッチ王者・藤田に塚本が挑戦。塚本は2018年から4年連続で1・2デスマッチ王座挑戦となり、「俺は負けることが毎年恒例になってはならない」と初戴冠を誓っている。

 本番を3日後に控えたこの日、両者による前哨戦が組まれた。藤田が小林&星野、塚本が宮本&高橋とそれぞれ組んで有刺鉄線ボードデスマッチで激突。藤田と塚本はのっけからエルボー合戦で気持ちをぶつけ合う。気持ちは収まらず、リング上の戦いを気にせず、場外でも激しくエルボーを打ち合った。一旦収まっても、その後もことあるごとにエルボー合戦を繰り広げた。

 リング上は小林と星野が尻に集中攻撃を受ける展開に。それがようやく落ち着くと、藤田と塚本が再びリングで相対する。イスチャンバラを繰り広げると、塚本はブルーサンダーをズバリ。コーナー前に設置したイスに藤田を座らせてダイブ攻撃を狙う。が、気付いた藤田がイスを投げつけて足止めすると、雪崩式ブレーンバスターでぶん投げた。

 藤田はパイプイスを使って有刺鉄線ボードを固定すると、塚本を投げつけにかかるが、これは高橋がカットして阻止。すると、塚本はさらにイスを積み上げて、有刺鉄線ボードを高い位置に固定した。藤田はあえてコーナーに登って塚本を挑発。2人は相手を突き落とそうとコーナー上で掴み合うが、結局、同体で有刺鉄線ボードに落下し、痛み分けとなった。

 試合は星野がダイビングセントーンで高橋を沈めたが、試合が決したあとも藤田と塚本はエルボーを打ち合った。その後、マイクを持った藤田は「3年連続か4年連続か俺は知らねえけどな、次の1月2日のチャンピオンはこの俺だ。お前もたぶん好きであるだろう蛍光灯+αデスマッチでてめえの挑戦を受けてやるよ」と塚本を挑発した。

 しかし、塚本は「誰がそんな形式が好きだって言ったんだよ? 確かに3年連続そういう形式で戦ってたけどな、俺はそんな形式でタイトルマッチをやるなんて一言も言ってねえぞ」と文句をつけ、「あんたチャンピオンだったら、挑戦者の俺の意見を少し聞いてくれよ。いや、かなり聞いてくれよ。今日も試合で使ったけど、この有刺鉄線ボード2枚とお互いセルフプロデュースしたボードを1枚ずつ持ってきて戦う4ボードデスマッチで俺の挑戦を受けてみろ」と要求した。

 藤田は「決まっているタイトルマッチの形式をテメェ、しれっと総取っ替えしようとしてるだろうが! おい、しあさってだぞ、タイトルマッチ! しかもセルフプロデュースだ? ホームセンター開いてんのか!?」と声を荒らげたものの、「頭がどうかしている挑戦者は嫌いじゃねえよ。4ボードデスマッチで1月2日、タイトルマッチやってやる。てめえ、後悔するんじゃねえぞ!」と受諾した。

 塚本が3年連続で1月2日にデスマッチ王座に挑んできたが、その時は全て蛍光灯デスマッチだった。「蛍光灯が悪いとかそういうわけじゃないし、自分の戦法が間違ったとか、そういうのは一切思わないですけど、結果として獲れてないんであれば、来年はちょっと違う形を変えたデスマッチをやりたいなとずっと思ってたんです」と模索していただけに、直前のルール変更は願ったり叶ったり。「それにチャンピオンが触れてくれたんで、いい感じで転ぶんじゃないですかね? これも作戦のひとつなんで」と不敵な表情を浮かべた。多くを語らなかったが、すでにセルフプロデュースボードのアイディアも固まっているようだ。

 一方、タイトルマッチ直前にセルフプロデュースボードを制作しなければいけなくなった藤田は「(ホームセンターは)どこが開いてんだよ? しあさってでしょ? 明日とあさっては自粛していようと思ったのに出かけなきゃいけないじゃん」とぼやくばかり。それでも「本当に元チャンピオンじゃない挑戦者をずっと待っていたんで。ここからが私のやりたかったことのスタートなんで、必ずいいセルフボードを用意して防衛したいと思います。もうそれしかないです」と必勝を誓った。

【試合後の藤田&小林&星野】
▼藤田「よくやったよ」

▼小林「年の瀬男、よくやったよ。よし、王様お願いします」

▼藤田「考えたくない。考えたくないよ」

▼小林「ホームセンター開いてないよ」

▼藤田「どこが開いてんだよ? しあさってでしょ? 明日とあさっては自粛していようと思ったのに出かけなきゃいけないじゃん」

▼小林「ドンキホーテ、ドンキホーテ」

▼藤田「ドンキホーテであるわけねえだろうが」

▼小林「メガドンキ行けばなんとかなるよ」

▼藤田「どこにあるんだよ? 車で行かなきゃいけないじゃん」

▼小林「新横にメガドンキあるよ」

▼藤田「知らねえよ、そんなの。パチンコ屋しかねえだろ?」

▼星野「Twitterに返信がねえんだよ、オメエ。ちゃんとやれよ」

▼小林「来たよ、来たよ」

▼藤田「拾ってくれるコメントしろ、オラ」

▼小林「俺たちお呼びじゃないんだよ」

▼藤田「お呼びでないもん。帰ってくれよ」

▼小林「いさせてくれよ」

▼星野「オメエ、Twitterで返信しろよ」

▼藤田「意気込みをしゃべらせてくれよ。やっと王座戴冠歴のないチャレンジャーを迎えられると思ったら、ちょっとおかしいことを言われたんで、これ大丈夫なんですかね? 形式決まってたんですけど、今から変更って。プロデュースボードを作らないといけないんですけど」

▼小林「協力するから」

▼藤田「作ったことないでしょ? お呼びでないんだよ。でも、1月2日、そんな塚本拓海を相手に防衛して、また小林君なり、直丈君(星野の本名)なりが茶々を入れてきてくれるようなチャンピオンであり続けたいと思います。私もたかだかまだ何ヵ月ですけど、ここで負けるわけにはいかないんで。やすやすとベルトは渡さないですよ」

――今日戦ってみて、塚本選手はどうだった?

▼藤田「今日どうこうって言うより、試合に挑む姿勢だったりとか、気持ちだったりというのはわかっているつもりなんで。そのあたりは特にタイトルマッチだからって変化したのはないですね。ただ、怖いのはユニオンMAXのベルトを戴冠しているので。その辺の勢いというのはちょこっとしか触れなかったんで、今日は。その辺をシングルでやったら違うものが出てくるかなと思うんで。でも、本当に元チャンピオンじゃない挑戦者をずっと待っていたんで、ここからが私のやりたかったことのスタートなんで、必ずいいセルフボードを用意して防衛したいと思います。もうそれしかないです」

【試合後の塚本】
▼塚本「何日前ぐらいかな。気になってホームページを見たら、1月2日のタイトルマッチが蛍光灯+αデスマッチになってて、ちょっと疑問に思ってたんですよね。ちょっとというか、だいぶ疑問に思ってたけど。まあ、チャンピオンのほうから提示したのかなっていう。なんもなかったから、勝手に決めるんじゃねえよという思いもあったんで。今日はとりあえず藤田ミノルにずっとつっかかって。これで俺の意見も受け入れてくれて、タイトルマッチも俺の思うようになったんではないかなと。これも作戦のひとつかなって。あとは試合の時にね。藤田ミノルって凄い賢いし、クレバーだし、そこをどう切り崩していくかっていうのも凄い楽しみなんで。来年1月2日こそは俺が必ずベルトを獲って、このユニオンMAXとデスマッチヘビーのベルトを抱えて、二冠チャンピオンになります。気合い入ってます」

――すでにセルフプロデュースボードのイメージはできている?

▼塚本「まあまあ、それがあるから。蛍光灯+αって、大好きなんて一言も言ってないし。確かに3年連続でそういう形式でやってきたのは確かだけど、それの結果、ベルトがまだ獲れてないんで、デスマッチではね。蛍光灯が悪いとかそういうわけじゃないし、自分の戦法が間違ったとか、そういうのは一切思わないですけど、結果として獲れてないんであれば、来年はちょっと違う形を変えたデスマッチをやりたいなとずっと思ってたんです。それにチャンピオンが触れてくれたんで、いい感じで転ぶんじゃないですかね? これも作戦のひとつなんで」

――これを受け入れられた時点で、自分が有利なほうに傾いたと?

▼塚本「だとは思うんですけど、あの人も一筋縄ではいかないんで。そんなのは十分わかっているんで。でも、作戦でもあるんで、当日あの頭を切り崩していくのもひとつの楽しみだなと。頑張ります。1月2日頑張ります。来年こそは私の腰にベルトが来ます。それぐらい気合いと覚悟を持ってますから」

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