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1/3【全日本】ヨシタツ陥落 葛西がTLC戦制してGAORA王座奪取、めんそーれ迎撃決定的に

『2021 NEW YEAR WARS〜ReOStaff株式会社 presents〜』東京・後楽園ホール(2021年1月3日)
GAORA TVチャンピオンシップ TLCマッチ ○葛西純vsヨシタツ×

 葛西がTLCマッチを制して、9度の防衛を誇ったヨシタツからGAORA王座を奪取。試合後、ブラックめんそーれとマイク合戦を繰り広げ、両者の対戦が決定的となった。

 昨年の12・13後楽園で久々に全日本参戦を果たした葛西は、メディアやSNSを通じて舌戦を繰り広げてきたヨシタツの持つGAORA王座挑戦を要求。受諾したヨシタツはデスマッチファイターの葛西相手にあえてTLCマッチを提案し、新春の後楽園大会で注目の一騎打ちが実現した。

 公認凶器としてテーブル、ラダー、チェアーの使用が認められ、リング上に吊されたベルトを先に手にした選手が勝者となる形式で、反則カウント、場外カウントなし。全日本マットで異例のルールとなったが、やはり葛西有利は動かなかった。ゴング早々にいきなりラダーを使ってベルトを獲ろうとしたヨシタツに対し、葛西はイスを投げつけると、「いきなりベルトを獲っちゃ、お客さんがかわいそうだろ?」と余裕タップリにたしなめる。さらに、リングサイドにテーブルを設置すると、そこにヨシタツを寝かせて、コーナーからパールハーバースプラッシュを投下して先制。ヨシタツの額に竹串の束をブッ刺し、DDTも敢行し、全日本マットの流儀を気にせず、やりたい放題に暴れ回った。

 しかし、ヨシタツも思い入れのある赤いベルトを死守すべく奮闘。ラダーを自分の首に巻いて、そのまま回転し、葛西の頭部を殴打すると、パイプイスめがけてブルーサンダーも繰り出す。さすがの葛西もこれにはうめき声をあげた。さらに、ヨシタツはラダーに上がった葛西をパワーボムでマットに叩きつけると、ラダーから飛びついてのヨシタツ狂想曲(ラプソディー)もさく裂。TLCマッチにキッチリと順応し、“ワールド・フェイマス"ぶりを見せつけた。勢いを掴んだヨシタツは葛西の脳天にこん身の力でパイプイスを振り下ろす。

 クッション部分が抜けるほど強烈な一撃だったが、葛西は仁王立ち。ラリアットを連発して猛攻に転じる。ラダーの足場部分をヨシタツの腹部に突き刺し、そのままコーナーまで追い込むと、ラダーの上からパールハーバースプラッシュでダイブ。再びラダーを上がって一気にベルト獲りに動く。勝負を捨てないヨシタツも反対側からラダーに上がったが、葛西はゴツン!と強烈な頭突きで叩き落とすと、すぐさまGAORAベルトを奪取し、試合を制した。

 ヨシタツの最多防衛タイ記録樹立を阻止した葛西がまんまと「かっちょいいお土産」と称した赤いベルトを獲得。「おい、オレっちがちょっとだけ本気出せば、こんなもんだよ、ヨシタツ君。今日はオレっちと遊んでくれてありがとう」と上から目線でヨシタツを皮肉った。

 葛西の全日本侵攻はこれで終わらず、「オレっちはこのかっちょいいベルトを獲って、これで全日本プロレスとおさらば…なんてしょっぱいことはしねえ。葛西純のハードコア、デスマッチがどんだけ凄いかをお前らに知らしめるためにオレっちはやってきた。だから、どんどんこのベルトを全日本プロレスで防衛していくから」と継続参戦を表明。そして、「そういやあよ、全日本プロレスでオレっちをマネして、シェー、シェー言っているヤツがいるらしいな。心当たりのあるヤツ出てこいよ」と気になる相手がいることを示唆した。

 この発言を聞きつけてリングに登場したのがめんそーれだ。「シャーッ!」と叫ぶめんそーれを見て首を捻った葛西だったが、めんそーれは引き下がらない。「あんたが俺の“シャー"とあんたの“シェー"を間違えたのもなんかの縁だ。きっとこのGAORAのベルトに吸い寄せられて来たんだと思っている。だから、俺を“カシャーイ純"、あんたのベルトに“挑戦シャーせろ"」とぶち上げた。葛西は「業界一の老舗団体、全日本プロレスさん、教育がなってないね」とこぼしながらも、「でも、お前の心意気、覚悟、ちょっとだけ見れた。全日本のどこかのリングでこのベルトを懸けて、タイトルマッチやってやる。どうせやるならよ、この葛西純にいい刺激与えてくれよ」と受諾し、両者の対戦が決定的となった。

 「やるからにはよ、ハンパなもんは見せるつもりはねえ。この全日本プロレス、王道マットって言われているからにはよ、王道マットに失礼な、葛西純のアクセル全開なデスマッチ、ハードコアを見せるからよ。期待してろ」と予告した葛西。赤いベルトを手にした”世界一のデスマッチファイター"が全日本マットで異色な存在感を発揮することになりそうだ。

【葛西の話】「まあ、遊びだな、遊び。今日は。『ワールド・フェイマス』とか、『どんなジャンルのプロレスでもできる』ってぬかしてたヨシタツ。なんだ、あれ? オレっちは本気の10割の、2割か3割も出してねえぞ。まあ、とりあえずよ、正月太りでちょっと運動しなきゃいけねえなと思ってたから、ちょうどいい運動になったわ。いい有酸素運動になったよ。あと、最後出てきたのは誰だ? よくわかんねえけど、シャーシャーシャーシャー言ってたけどよ。オレっちとヨシタツのあの試合を見て、ノコノコとリングに上がってきたってことは、よっぽどの覚悟を持ってるか、よっぽどのバカだろ。葛西純を知らねえのかな、あいつ。まあ、いいや。やるからにはよ、ハンパなもんは見せるつもりはねえ。この全日本プロレス、王道マットって言われているからにはよ、王道マットに失礼な、葛西純のアクセル全開なデスマッチ、ハードコアを見せるからよ。期待してろ」

【大森&めんそーれの話】
▼めんそーれ「シャーッ!」

▼大森「おい、よく見てただろ? GAORA次期挑戦者、名乗りを挙げたのは、ここにいるブラックめんそーれだ」

▼めんそーれ「シャーッ! 大森シャーンと試合を見てたら、あんなことになると思わなかったけど」

▼大森「黙ってらんねえだろ?」

▼めんそーれ「だけどな! シェーにシャーは負けねえ。シェーにシャーは負けねえ!」

▼大森「間違えるな。ブラックめんそーれはシャーだぞ。よく覚えとけ」

▼めんそーれ「猿に勝つ。カシャーイ純!」

▼大森「猿とヘビか、もしかしたら」

▼めんそーれ「シャールとヘビですよ。ハブがかみ殺してやりますよ」

▼大森「面白い対決になったじゃねえか」

▼めんそーれ「カシャーイ純、竹串だろうがな、なんだろうがかかってこい! 俺のこのハブが、このハブが、このハブが! 跳ね返して、そのベルトを俺がこの腰に巻いてやる」

▼大森「焼き鳥にしてやるからよ、串で」

▼めんそーれ「焼きシャールにしてやる! シャーッ!」

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