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1/4【NOAH】馳が電撃参戦、潮崎が武藤ピン、田中将斗がM's入り、丸藤は秋山にラブコール ノア2021年“衝撃連発”の幕開け

『NEW SUNRISE 2021』東京・後楽園ホール(2021年1月4日)
○潮崎豪&清宮海斗&馳浩vs丸藤正道&田中将斗&武藤敬司×

 ノア新春後楽園大会のメインイベントで電撃的に馳浩がノア初参戦。2・12武道館大会のGHC戦に向けても王者・潮崎が挑戦者・武藤からムーンサルトでピンフォール勝ちをおさめたばかりか、ZERO1・田中将斗が新たに『M's alliance』に加入、丸藤も秋山準にタッグ結成のラブコールを送るなど、ノアの“イッテンヨン"も衝撃連発の展開となった。

 全カード“入場直後の発表\"となった今年のノア年初大会。メインイベントと銘打たれた第9試合は、入場から“衝撃連発"の展開となった。

 まずは青コーナーから丸藤、武藤が現れ、続いて『弾丸-D・A・N・G・U・N-』の旋律とともにZERO1・田中“将斗"が登場。『M's alliance』Tシャツを着込んで軍団入りを果たした。

 対する赤コーナーからは清宮に続いて、GHCヘビー級王者・潮崎が登場。2・12武道館大会のGHC戦「潮崎vs武藤」へのサプライズ前哨戦が確定したところで、今度は『TWO HEARTS』が流れ出す。現れたのはやはり馳。声援禁止の場内もどよめきと大拍手に包まれるなか「潮崎&清宮&馳vs武藤&丸藤&田中」の6人タッグマッチが実現した。

 電撃的にノア初参戦を果たした馳は、2019年8月のMASTERS後楽園大会以来、約1年4ヶ月ぶりの実戦。因縁深い?山田邦子さんがABEMA解説を務めるなかで、抜群のコンディションを披露し、丸藤とじっくりグラウンドで探り合う。中盤過ぎには意地の逆水平合戦やフロントハイキック合戦も繰り広げ、「コロナに負けるな!」と叫んでから得意のジャイアントスイングで田中をぶん回してみせた。

 M's alliance新メンバーの田中も、丸藤&武藤とスムーズな連係を披露。清宮との注目の対決も実現し、エルボー合戦やキレ味十分の先の読み合いも繰り広げて存在感を示した。

 そして潮崎と武藤も真っ向から火花。潮崎がマシンガンチョップを放てば、武藤も低空ドロップキックからのドラゴンスクリュー、そして足4の字固めで応戦。そのまま丸藤も延髄虎王、田中もスライディングDで援護し、武藤もシャイニングウィザードで3カウントを迫った。

 だが、馳のカットに救われた潮崎は、武藤2発目のシャイニング弾はガード。逆に左ラリアットで巻き返すや、清宮がミサイルキック、馳がノーザンライトスープレックスで援護射撃だ。報いたい潮崎もゴーフラッシャーで武藤の巨体をマットに叩きつけると、豪腕ラリアットを発射。さらにはコーナー最上段から武藤の“封印技"ムーンサルトプレスを投下し、直接3カウントをもぎ取った。

 場内の熱気冷めやらぬなか、試合後にマイクを握ったのは馳。「潮崎、武藤はあんなもんじゃないからな。油断すんなよ」と王者に忠告したうえで、「今日は皆さん、ありがとうございました。今、緊急事態(宣言)目前です。にも関わらず、こうしてプロレスを愛していただき、ありがとうございました!」と自民党衆院議員の顔をのぞかせながら感謝。さらには「若い力にプロレス界を託したいと思います。本当に武藤を破るのは潮崎、お前しかいない! 期待してるぞ!!」と潮崎を激励し、場内も大きな拍手に包まれた。

 2021年最高の滑り出しで、武道館決戦へ大きく弾みをつけた潮崎も「馳さんから新年早々、ありがたい言葉をいただきました。馳さん! ありがとうございます!」と最敬礼。「そしてプロレスリング・ノア2021年、この勢いで武道館、俺が武藤敬司を倒して、ノアをさらに上に突き上げていきます!」と改めて新春の誓いを立て、「I AM NOAH…WE ARE NOAH!!」と叫んで新春大会を締めくくった。

 一方でバックステージでは丸藤が武道館決戦へ動いた。「武道館だ、武道館。もう約1ヶ月後。メインでは潮崎vs武藤。やっぱり日本武道館は俺の思い出の地でもあるし、俺がGHCヘビーを巻いた地だ。そのGHCヘビーを奪った相手知ってるか? 俺はぜひとも日本武道館で、戦うんじゃなくて組みたい。秋山準…秋山さんと俺は武道館で組みたいんだ。俺の節目節目で必ず目の前にいる秋山準。巡り巡って、いろんなお互いの人生がある中で、もう一度ノアが武道館に行く。うちの武道館はここからスタートだ。秋山さん、俺と組んでくれ。素晴らしい返答をお待ちしてます」と、現在はDDTにレンタル移籍中の秋山に“ラブコール"を送った。

 とにもかくにも、馳の電撃参戦、田中のM's alliance入り、潮崎がムーンサルトで武藤撃破、そして丸藤が秋山にラブコール……と衝撃連発となったノアの“イッテンヨン"。大きなうねりとともに、武道館帰還を控える2021年の方舟マットが動き出した。

【試合後の潮崎】
▼潮崎「まずは明けましておめでとうございます。リング上で言いそびれてしまったので、この場を借りて、皆さんに新年をあいさつを。ありがとうございました。2021年、カードがわからないこの大会で、こうやってメインを締めれたことが幸先いいと言いますか、いいスタートが切れました。それも清宮のガッツ、清宮の勢い、そして馳さんのあの明るさ。あの明るさこそが今の日本にとって必要なことだと思うんですよね。あの明るさの中に実力が。そして激しさもノアが出してるんじゃないかと思います」

――武藤選手をムーンサルトで下したことについては?

▼潮崎「それだけ狙うことができたし。でも、馳さんの言うように、あれが本調子じゃないと思うし。まあ、このあとも前哨戦があるかもしれない。そして、先の武道館。それまでに武藤敬司がさらに違う武藤敬司になっているというのは、それは百も承知だし。その俺の想像を超える武藤敬司を武道館で倒して、このベルトをまた自分の腰に巻くというのが、このGHCの、そしてノアの価値がより上がることだと思うんでね。さらに凄い、さらに強い武藤敬司を期待しています」

【清宮の話】「ちょっと声を出しすぎて、クラクラするんですけど…。いろんな才能を体感できた2020年であり、今年の初め一発目に田中選手と向き合って、馳さんと笑顔を交わし合った。ちょっと今年は俺、ヤバいかもしれないですね。ヤバいというのはいい意味で。いろんなことが架け橋になってきているんで、本当に今年2021年はたくさんの人に感謝の気持ちを持ちながら、笑顔を増やしていって、俺の絶景で照らしていくから、みんな今年は俺についてきてください。ありがとうございます!」

【試合後の丸藤&武藤&田中】
▼武藤「ありがとう」

▼丸藤「ありがとうございました」

▼田中「ありがとうございました」

▼武藤「せっかく田中選手がM's allianceとして…」

▼田中「すいません。申し訳ない」

▼武藤「俺も馳の登場で、ちょっとなんかリズムが狂っちゃってきてよ。その中で、俺ね、実はこのキャリアになるまで、ムーンサルトで…本来あれ俺の技だからさ。俺はあれで負けたことってねえんだよ、1回も。取られたこと1回もねえんだよ。それが本当悔しくて。本当に悔しさが残る試合だよ。まあ、ある意味で言ったら、俺の心に余計火が点いたってところで。悔しい、本当にに。すまなかった。俺からは以上だ」

▼丸藤「武道館でガッチリ借りを返してやりましょう」

▼武藤「よし、以上」

※武藤が去っていくと

▼丸藤「今日は田中さんにわざわざ来てもらったのに」

▼田中「いやいや、こういう声をかけていただいて、本当は来たら勝たなきゃいけない、そう思ってリングに上がったのに。変な言い方になるかもしれないですけど、あそこでカバーに行けなかった。上がらせてもらったのに悔しいですね」

▼丸藤「でも、本来弾丸ヤンキースとして上がっていた田中将斗…将斗、将斗、Mが、これからおそらく杉浦軍とも戦うでしょう。金剛とも戦うでしょう。いろんな敵と戦う時に、こんなに心強いまたM's allianceがいるので。またこれから、ぜひともノアのリングではM's allianceとして」

▼田中「今まで僕の隣には杉浦貴という男がいましたけど、これからは新しいMがいっぱいつく人のもとでやっていきたいです。ありがとうございます」

※田中は丸藤とともに「M」ポーズを披露すると先に去っていく

▼丸藤「俺はあと1つ。武道館だ、武道館。もう約1ヶ月後。メインでは潮崎vs武藤。やっぱり日本武道館は俺の思い出の地でもあるし、俺がGHCヘビーを巻いた地だ。そのGHCヘビーを奪った相手知ってるか? 俺はぜひとも日本武道館で、戦うんじゃなくて組みたい。秋山準…秋山さんと俺は武道館で組みたいんだ。俺の節目節目で必ず目の前にいる秋山準。巡り巡って、いろんなお互いの人生がある中で、もう一度ノアが武道館に行く。うちの武道館はここからスタートだ。秋山さん、俺と組んでくれ。素晴らしい返答をお待ちしてます」

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