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1/12【DRAGONGATE】エストレージャが吉野のコウモリ継承へ キッドが横取り未遂も

『OPEN THE NEW YEAR GATE 2021』東京・後楽園ホール(2021年1月12日)
○シュン・スカイウォーカー&ドラゴン・キッド&ラ・エストレージャvsYAMATO&近藤修司&Kagetora×

 キッドに横取りされそうになりながらも、エストレージャが8月に引退を控える吉野正人の得意技・コウモリを継承することになった。

 昨年の12・15後楽園大会に突如として姿を現し、シュン率いる新ユニット・MASQUERADEに加入したエストレージャ。正体不明ながらも、その動きから若い選手と目されており、ハイレベルな空中殺法で早くもDRAGONGATEで存在感を発揮している。この日はシュン&キッドとマスクマントリオを結成し、YAMATO&近藤&Kagetoraと対戦した。

 ドリームゲート王者として2021年最初の聖地に登場したシュンは序盤から躍動した。ハンドスプリングからバク宙を決めると、YAMATOにドロップキックを発射し、Kagetoraには一転して変型羽根折り固めに捕獲。中盤でも近藤とKagetoraの同士討ちを誘い、キッド&エストレージャの場外ダイブを呼び込むなど王者としての安定感を垣間見せた。

 明日(13日)の後楽園で一騎打ちを控えるYAMATOとキッドも火花。キッドが捕まった場面ではYAMATOが立ち塞がると、逆水平やエルボーをあえて受け止め、「痛えな!」と鋭いエルボーをぶち込む。しかし、キッドも619を腹部に叩き込んでみせた。

 終盤になると、キッドが猛攻を浴びてピンチを迎えたものの、起死回生の策として見せたのが今大会を欠場した吉野の得意技・コウモリだった。ぶら下がり式首4の字固めから足も抱える絞め技で、これで上手くKagetoraの動きを止めると、エストレージャがトップロープ上をダッシュしての串刺しドロップキックで追撃。すかさずシュンがSSWでKagetoraを叩きつけ、マスクマントリオが好連係で勝負を決めた。

 マスクマントリオは3人で勝ち名乗りを受けると、キッドがエストレージャを呼び止め、「俺が試合中にやった吉野のコウモリ見えたか? あれは今日欠場になった吉野からお前に対するメッセージだ。最近、吉野は若い選手たちに自分のオリジナルの技を引き継いでいっているのは知ってるよな? トルベジーノは亀井に。コウモリはエストレージャ、お前に引き継いでもらいたいと思っているらしいよ。どうだ? コウモリ、使うか?」と提案した。

 しかし、エストレージャは日本語がわからないのか無反応。痺れを切らしたキッドは「なんでピンと来ないんだよ、お前はよ! 今、結構ちゃんとしゃべったろ? 彼は日本語わからないのか? だったらいいよ、俺が使うから。吉野、見てるか? コウモリは俺が使います!」と勝手に継承を宣言してしまった。

 大人げない先輩の言動を見かねたシュンが「ちょっとちょっとキッドさん。待って待って。いろいろ知ってますけど、やっぱり最低な人ですね」とさすがに苦言。「エストレージャには吉野さんの得意技・コウモリを吉野さんの意志通り継承してもらうために、その旨を俺がしっかり伝えます」と語ると、さすがのキッドもばつが悪いと思ったのか、「じゃあ、いいよ。彼に俺のコウモリあげるよ、そうしたら。エストレージャ! 大切に使えよ」と前言撤回し、「というわけで、まだまだDRAGONGATEで盛り上がれ!」と強引にマイクアピールを締めくくった。

 紆余曲折ありながらも、最終的にコウモリはエストレージャのものに。若きマスクマンがDRAGONGATEマットでさらなる活躍を果たすためにも、大きな武器となるだろう。

【シュンの話】「キッドさんから今日欠場中の吉野さんからエストレージャにコウモリを引き継ぎたいと。これからエストレージャがDRAGONGATEで輝くとともに、そのコウモリをしっかりと継承していけるように、俺からしっかり、まだ理解してないエストレージャに伝えますので、吉野さんの意思はしっかり受け取ります。これからもMASQUARADEにご期待ください」

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