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1/17【新日本】SHOがヒロムに猛チャージ開始、ワトはメインでBUSHI料理 広島へそろって弾み

『Road to THE NEW BEGINNING』東京・後楽園ホール(2021年1月17日)
○マスター・ワト&SHOvs高橋ヒロム&BUSHI×

 IWGPジュニア王者・ヒロムへの猛チャージを開始したSHOが「人生懸けて必ず獲ってやる」と宣言し、ワトは一騎打ちを控えるBUSHIを料理。2・10広島決戦へ向けて揃って弾みをつけた。

 1・5ドームでヒロムが4ヵ月ぶりのIWGPジュニア王座返り咲きを果たした。同王座戦を東京ドーム大会のメインイベントで行う夢を掲げたこの男のV1戦は2・10広島大会のメインで実現。挑戦者は自ら指名したSHOだ。シリーズ開幕戦となったこの日、一騎打ちを控えるBUSHIとワトを加えた2・10広島ダブル前哨戦がメインに組まれた。

 スーパージュニア公式戦でSHOに敗れているヒロムにとっては雪辱戦。だからこそ、機先を制するように試合権利に関係なくサンセットフリップパワーボムで飛びついた。エプロンから場外に叩きつけられたSHOはしばし場外で大の字。ローンバトルとなったワトにBUSHIとともに波状攻撃を浴びせたヒロムは、場外で倒れたままのSHOに向かって「来てやれよSHO!」と挑発する余裕もみせた。

 SHOがようやく息を吹き返してコーナーに戻ると、ドロップキックでヒロムに反撃したワトから試合権利を譲り受けた。得意の蹴りを連発したSHOはスピアーでねじ伏せるなどヒロムを圧倒。ショルダーアームブリーカーを連発し、腕ひしぎ逆十字で捕らえる腕攻めで王者を追い込んだ。

 その後、両者のせめぎ合いは激化。めまぐるしい読み合いとなり、ヒロムが時間差ロープワークで翻ろうしてからコルバタを仕掛けると、SHOはパワーボムで切り返しにかかる。阻止したヒロムはスピアーも不発に終わらせ、トラースキックを繰り出したが、キャッチしたSHOはエルボーをフルスイング。トラースキックを食らっても、TIME BOMBは決めさせず。エルボー合戦、ラリアットの打ち合いで意地を張り合った。

 終盤はBUSHIとワトの一騎打ちに。エルボー合戦で火花を散らし、BUSHIが延髄斬り、カナディアンデストロイヤーで優位に立つと、SHOが飛び込んでもヒロムとの合体ジャーマンで返り討ち。ワトにもブレーンバスター&ライガーボムの合体技を決めたが、1・6TDC大会で初公開したばかりの新技・テリブレをワトがジャックナイフで切り返して大逆転の3カウントが入った。

 広島ダブル前哨戦はSHO&ワトが制し、揃って弾みをつけた。試合後、ヒロムが誇示してきたIWGPジュニアのベルトを指差したSHOは「高橋ヒロム。負けるわけにはいかねぇんだよ。2月10日が終わったらジュニアのチャンピオンになるのは俺だ!」と豪語してみせた。

 IWGPジュニア王座には意外にもこれが初挑戦。王者はヒロムで、舞台はビッグマッチ広島大会のメインイベント。「初挑戦の相手が同い年の高橋ヒロムだっていうこともめちゃくちゃ運命感じるよ。ベルトを懸けてやるなら、もちろん俺だって高橋ヒロムがよかった」と言うように、SHOにとって願ってもない状況で、「ただのタイトルマッチじゃねぇんだ。人生懸けて必ず獲ってやる」との覚悟を示した。

 一方、ワトは一騎打ちを前にBUSHIにピンフォール勝ち。しかも1・6TDC大会で一敗地にまみれたテリブレを切り返して雪辱を遂げた。試合後、「広島で俺がBUSHIから今日と同じように3カウント獲ります」と誓って締めたワトはバックステージでも「2月10日、広島でも結果は同じだ」と豪語。「もちろん目指すはIWGPジュニア。そして、その時にはグランドマスターになってるかもしれない。それか、それをまた上回るような新日ジュニアのレスラーになってみせます」と今からBUSHI突破の先を見据えていた。

【SHOの話】「今日、こうしてマスターと組めた。それはもちろんいろんな運命感じるしね。そして、俺の初挑戦の相手、それが同い年の高橋ヒロム。初挑戦の相手が高橋ヒロムだっていうこともめちゃくちゃ運命感じるよ。ベルトを懸けてやるなら、もちろん俺だって高橋ヒロムがよかった。2月10日、俺はいろんな思いがあるんだ。ただの2月10日じゃねぇんだ。ただのタイトルマッチじゃねぇんだ。人生懸けて必ず獲ってやる。そして、新日本ジュニア、俺たち、俺ら二人だけじゃねぇ。他にもいっぱいいる。対戦相手のヒロムもBUSHIもそうだ。他のユニットの奴らも、全員でこのコロナの中でも新日ジュニア、俺たちで支えてやるよ」

【ワトの話】「まず今日、BUSHIから3カウント獲った。2月10日、広島でも結果は同じだ。俺がBUSHIから獲る。そして、今日こうやってSHOさんと組んで勝ったこと、これからもずっとまた組んで戦っていけたらと。もちろん対戦相手としても戦いたいし、組みたいし。まぁ、今日は対戦相手に高橋ヒロムというね、IWGPジュニアチャンピオンがいて、俺もこんなところでつまずいていられないんで。もちろん目指すはIWGPジュニア。そして、その時にはグランドマスターになってるかもしれない。それか、それをまた上回るような新日ジュニアのレスラーになってみせます。I will be The Grandmaster!」

【ヒロムの話】「結果が全てのプロレス。非常に残酷であり、当たり前だ。ただ、まぁ始まったばかりなんだよ。長い長いなが〜い長い、とてつもなく長い俺とSHOの前哨戦が始まったばっかだ。今日の感想は、面白くて仕方ない。SHOとやり合えるなら、前哨戦が何回あろうが物足りない。なんか物足りなさを感じるんじゃないかって。そしてウズウズしてしまうんだよ。早くSHOとやりたい。早く明日にならないかな。そんな感情が今、とてもうれしい。これだけ…17分? 18分? わからないけど、これだけやってもまだ、もうすぐに、もうすぐにでもSHOとやり合いたい。こう思わせてくれる選手、最高だよ。SHO、俺とSHOの最高の試合を見せてやろうぜ。そして、もちろん意識してるよな? 意識するだろ? 俺たち広島、2月10日、メインイベント。そして、2月11日、飯伏幸太vsSANADA、IWGPヘビー級選手権試合だ。嫌でもこの2つのビッグマッチ、必ず比べられるだろう。どっちが面白かったかって。SHO、俺とお前だけの戦いじゃねぇぞ。ジュニア、ジュニア全てのために、そして自分のために最高の試合をしてやろうぜ。俺とお前はできる。そうだろ? 楽しみで仕方ない。いろんなものを敵に回して、そして俺が勝つ。いやあ、楽しかった、楽しかった、楽しかったな〜」

【BUSHIの話】「あ〜あ、やってらんねぇよ。レフェリー、3つ入れちゃうんだもんな。せっかく返したとこ、よ〜く見てくれよ。でもな、正直うれしいな。マスター・ワト、いや川人! 指名したかいがあったよ。お前を指名したかいがあった。これから毎日、お前と当たるわけだ。これから楽しい刺激がある毎日になりそうだな」

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