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2/6【DDT】KO-D王者・遠藤が秋山戦へ鉄人訪問 小橋氏がアドバイス&“握り拳"伝授

 KO-D無差別級王者・遠藤哲哉が2・14川崎大会での秋山準との防衛戦へ向けて小橋建太氏にアドバイスと指導を仰ぎ、“握り拳"を伝授された。

 DDT今年初のビッグマッチとなる2・14川崎大会でKO-D王者・遠藤はD王 GRAND PRIX 2021覇者・秋山を迎え撃つ。「とっておきの切り札」として「秋山を最もよく知っていて、俺と同じハードトレーニングする人。その人物と近日中に会って、この体を鍛え直してもらう」と予告していたが、遠藤が頼ったのはなんと小橋氏だった。

 小橋氏は全日本、ノア時代の秋山の先輩。自身が率いたユニット「バーニング」で共闘し、2人で世界タッグ王座を2度戴冠した間柄だ。遠藤が言うように、誰よりも秋山のことを熟知した人物といえる。2月某日、小橋氏がオーナーを務めるエニタイムフィットネス等々力店(東京都世田谷区)を訪問した遠藤は「秋山選手とKO-Dのベルトを懸けて対戦することになりまして、アドバイスをいただけたら」と依頼。来訪を歓迎した小橋氏は「DDTに上がるようになって、全日本で背負ってたモノがなくなって、自分らしく本来の準のよさが出ている」とDDTマットでの秋山のファイトを分析し、「その準を倒したら、遠藤君のランクがまた一つ上がる。そういう試合になる」と続けた。

 遠藤は昨年11・22後楽園大会におけるD王GP公式戦で秋山から勝利を挙げている。それを聞いた小橋氏は「リーグ戦とタイトル戦は違う」と強調。「2連敗は許されないというのが彼のなかにはある。フリーでやっていて、ここでタイトルを獲らなかったら、準のプロレス生命にかかわってくるから非情になる。だから面白い」と秋山の心境を分析した。

 そこで小橋氏は「準は左ヒザを手術して、(遠藤戦が)復帰3戦目で非情にくると思うんで覚悟した方がいい。それを上回る非情さでいかないと、全部もっていかれる。遠藤君はヒザを潰す気持ちにならないと。そこが勝負のポイントになる」、「アイツに慌てさせたら勝機がある。冷静だから。慌てさせることで勝利につながる」、「1回シングルでやってて、タイトルマッチで同じ手を準が食らうかな? 遠藤君は大胆にダイナミックにいかないとプロレスの幅は広がらない」などとアドバイス。「受けて立つ遠藤君がどうさばくか。遠藤君のプロレス人生にとっても、ためになるタイトルマッチになる」とハッパをかけた。

 「遠藤君にはベルトを守ってほしい気持ち。準にはあの世代で、まだまだ頑張ってほしい気持ちで半々。どっちにも味方する思いがある」と複雑な胸中を明かした小橋氏。代名詞だった“握り拳"に話が及ぶと、「使ってくれれば準がリズムを壊して、動揺を誘うかもしれない。遠藤君がシューティングスター・プレスにいく前に、『行くぞー!』って鼓舞して上がったら? 自分もムーンサルトにいくときに鼓舞するためにやってた。かわされたことも、キックアウトされたときもあったけど、気合が入った」と提案した。遠藤も「握り拳がポイントになる。攻めるときも耐えるときも」と乗り気。その場で小橋氏から伝授された。

 また、遠藤が独身で、交際している相手もいないことを知った小橋氏は「ベルトと結婚すれば結婚できる。チャンピオンとしてベルトを磨いてあげると、ベルトも喜んでくれるし、ベルトも戻ってくる」と独自の理論を展開。さらに「高木(三四郎)社長に言って、ベルトをホンモノの金にしてもらったら? 10回防衛したら考えてもらおう」と提案した。

 約1時間に及ぶ面談を終えると、小橋氏がジムへと案内。遠藤にウエイトトレーニングを熱血指導した。普段はハードトレで鳴らす遠藤だが、「きつい」と舌を巻くばかり。最後の記念撮影時には小橋氏が逆水平チョップで気合を入れた。

 小橋氏からアドバイスと熱血指導を受けた遠藤。本人公認で握り拳も手に入れ、秋山とのV4戦へ向けて収穫の多い鉄人体感となったのは間違いない。

☆2/14(日)神奈川・カルッツかわさき『KAWASAKI STRONG 2021』12:30開場、14:00開始

▼ヤネカベpresents KO-D無差別級選手権試合
[挑戦者/D王 GRAND PRIX 2021優勝者]
秋山準
vs
遠藤哲哉
[第75代王者]
※遠藤4度目の防衛戦

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