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2/10【DDT】上野がUNIVERSAL王座V3戦へ青木に弟子入り、坂口のスリーパー対策授かる

 DDT UNIVERSAL王者・上野勇希が10日、東京・世田谷区の柔術道場「IGLOO」に出向き、青木真也に弟子入り。2・14川崎大会での挑戦者・坂口征夫の得意技であるスリーパー対策を授かった。

 2・14川崎大会で坂口を迎え撃ってのUNIVERSAL王座3度目の防衛戦を控える上野。1・9後楽園大会でのバックステージや、1・28新宿大会で坂口のスリーパーによって絞め落とされてきた。坂口得意のサブミッション対策が課題として浮き彫りとなった中、上野は「前哨戦でもわかっている通り何も対応できていないのが現状なので。同じサウナ好きであり、筋肉も好きな青木さんにちょっと今、連絡を取らせていただいていまして、坂口さんに対抗するべくというよりは自分を守るべく、青木さんにどこかでご教授いただけるように」との意向を示していたが、この日、関節技のスペシャリストである青木から直接指導を受ける機会を得た。

 柔術道場「IGLOO」に出向いた上野は青木に指導を仰ぎ、練習を報道陣に公開。「今から攻めを学ぶのは無理があるので守りを教えていただきたい」と希望した上野は主にスリーパーの防御法を習った。青木は「プロレスのルールでは3カウント、エスケープがあるんで、それを生かして」とアドバイス。スリーパーのディフェンスや、入られたときに後ろに体勢を倒して3カウントを奪いにいく方法などを伝授した。

 指導が終わると、2人はスパーリングでみっちり汗を流した。何度も極められながらも必死に食らいついた上野に青木は「おもしろい試合をしようとせず、勝ちにこだわる。相手のいいところを引き出してとかじゃなく、勝負にこだわって、(関節を)取らせない。自分のやりたいことだけやることを追求しましょう。プロレスの3カウントはディフェンスにもオフェンスにも使える。それが一番」と的確な助言を送った。

 希望が叶って青木の指導を受けた上野は「対応できるかどうかわからないですけど、知っているのと知らないの、頭の中で反復しているのとしていないのとでは全然違うと思います」と充実感をのぞかせた。付け焼刃かもしれないが、この経験が坂口戦で活きる可能性は十分ある。「プロレスですから、3カウントもエスケープもある。一つ一つ外していくっていうのも教わったものでもありますし。その辺を意識しながら。負けたらチャンピオンじゃなくなってしまうという重要なことでもあるので」と話したように収穫を得たようだった。

 「どちらかと言うと、戦っているスタイルとしては得意な方なんですけど、一撃一撃のダメージを感じる。極め技一つ一つを冷静に判断するのが必要だと感じていて。このタイトルマッチの勝敗は自分のこれからに大きく影響するのかなと」と気を引き締めた上野。最後に「今日をご縁に防衛し続けた先には青木さんも…」と青木との防衛戦を見据えると、当の青木は「あり得るかな?」と苦笑していた。

☆2/14(日)神奈川・カルッツかわさき『KAWASAKI STRONG 2021』12:30開場、14:00開始

▼DDT UNIVERSAL選手権試合
[挑戦者]
坂口征夫
vs
上野勇希
[第4代王者]
※上野3度目の防衛戦

プロ格 情報局