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2/11【DDT】秋山戦へ「バーニングな遠藤哲哉」降臨予告? 最終野望はディズニー超え 2・14川崎へインタビュー

 DDT2・14川崎大会で秋山準の挑戦を受けるKO-D無差別級王者・遠藤哲哉。

 DDTに主戦場を移して進撃を続ける秋山を、昨年末の『D王 GRAND PRIX』で撃破。だが、その後巻き返した秋山はD王GPを制覇し、王座を懸けてのリターンマッチが決まった。

 今年最初のビッグマッチでビッグネームを挑戦者に迎える。舌戦でも実戦でも前哨戦を展開し、“秋山を最も知る男"小橋建太さんからの熱血指導も受けた。

 DDTが誇る冷静沈着なハイフライヤー王者だが、川崎では「“バーニング"な遠藤哲哉が見られるかもしれない」。そして秋山戦のその先に描く最終的な野望は「ディズニー超え」だった――。

【遠藤哲哉インタビュー】

――D王GPで秋山に勝ち、その後は前哨戦でやりあってきたが、改めての所感というのは?

▼遠藤「当然自分よりキャリアも長いですし、巻いてきたベルトの数も違う。闘う前は“レジェンド"と言っても過言ではない認識でしたけど、リーグ戦で闘ってみて、実際に勝つことで『自分でも勝てる相手』と思えた。体重的にも向こうはヘビー級。僕は85キロ。ジュニアのウエイトですけど、それでも『勝てる相手』として認識できた。つまり秋山準を通じて『DDTでも小さく縮こまる必要はないんだな』と明確に思えましたね」

――遠藤選手にとって、秋山準を倒すことによる最大のメリットは?

▼遠藤「あの人がDDTに上がってから『新日本プロレスを超える』と言い続けてる。その“きっかけ"を、自分が秋山準を倒すことでつかめるんじゃないですかね。それが最大のメリット。DDT出身である僕が勝たなければ、秋山準や(高木)社長が言う『新日本を超える』はなし得ない、と思ってるんで」

――竹下選手も勝てていない秋山準をタイトルマッチで退けることによって、DDTの中で完全に突き抜けた存在になって、それがDDTを一段上のステージに上げることにつながると?

▼遠藤「そうですね。ただ“竹下が勝ててない"っていうのは自分のなかでは全然重要なポイントじゃなくて。DDTで一番強い人間は僕。そこと比べられるのは腑に落ちない」

――なるほど…。改めて前哨戦などを経て浮かび上がった秋山戦に向けた警戒点は?

▼遠藤「警戒するのは……自分自身ですね。リーグ戦で1回勝ってることで、自分のなかで気持ちにほころびが生まれてしまう…っていうのが一番怖い。相手に対する警戒点というのは特にないです」

――試合のポイントになりそうなことは?

▼遠藤「やっぱり相手の手術箇所である足(左ヒザ)を攻めるのか、攻めないのか。そこはキーポイントになってくると思いますけど、もう今から足を狙ってるワケでもなくて、そこは試合の流れ。他を攻めたほうが良さそうなら他に行くし」

――あくまで王者として泰然自若に構えて臨機応変に迎え撃つと?

▼遠藤「そうですね。最終的には“勝てる技"を僕は持ってるんで。前回のリーグ戦で勝ったシューティングスタープレスは、自分のなかで確固たる自信を持ってる技なので。そこにどう繋げるか…っていう組み立てになってくるとは思います」

――小橋さんからのアドバイスはどう活かす?

▼遠藤「秋山準の弱点を知るために訪ねたんですけど、試合に向かう時の気持ちの持ち方についてのアドバイスが響きましたね。小橋さんは完全に熱く気持ちを全面に出して闘うスタイル。僕はどちらかというと、冷静にその場その場で判断していくタイプなので」

――『最終的には気持ちだ』と言われたそうだが?

▼遠藤「そのアドバイスは僕のなかでかなりプラスになった。すごく基本的なことなのかもしれないですけど、僕はデビュー当時から『感情が出ない』と周りから言われてたんで。それでもベルトは巻けましたけど、チャンピオンとしてもう1段階上に行くためには、それ(気持ち)も必要なことだなと。もちろん、今まで築いてきた自分自身の今のスタイルというのは崩さず、どううまく取り込めるか…という感じですね」

――では、川崎では何かが燃えている遠藤哲哉が見られるかもしれない

▼遠藤「そうですね。もしかしたら“バーニングな遠藤哲哉"が見られるかもしれない。それは観てのお楽しみ…ということで」

――秋山選手も遠藤選手のことを認めていることは伝わってくる。現マット界の3大王者をIWGPの内藤、GHCの潮崎、KO-Dの遠藤…とした発言は物議を醸した

▼遠藤「うーん…それについては『ひねくれてんなぁ』って思いましたね。僕と似てるな…って。僕もひねくれてるところがあるんで、何か近いところを感じますね」

――逆にその発言が物議を醸すというのは、まだその認識に違和感を感じる人が多い…ということでもある気がする

▼遠藤「うん、その“違和感"を無くすことがチャンピオンとしての僕の仕事なので。そのための踏み台になってもらいます」

――突き抜けた存在となった末に、団体をどこまで引っ張り上げたい?

▼遠藤「そこはもうエンターテイメントといえば、やはり皆さんディズニーを思い描くと思うので。ディズニーに負けないエンターテイメントにしていきたいですよね」

――2日前には同じCyberFightのノアも武道館でビッグマッチがある、対抗心はある?

▼遠藤「もちろん。新日本プロレスだけが目標じゃない。すべての団体、すべてのエンターテイメントに負けたくないし、すべてをひっくるめてDDTを一番にしていきたい…っていう思いが今、生まれてきてるんでね」

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