2/12【NOAH】原田陥落…大舞台で吉岡GHCジュニア初戴冠「一員になれた」 小峠名乗り
『ABEMA presents DESTINATION 2021 〜BACK TO BUDOKAN〜』東京・日本武道館(2021年2月12日)
GHCジュニアヘビー級選手権試合 ○吉岡世起vs原田大輔×
吉岡が原田との熱戦を制し、GHCジュニア王座初戴冠。武道館の大舞台でジュニアの頂点に立ち、「ノアの一員になれた」とかみ締めた新王者に小峠が挑戦を表明した。
昨年4月からノアに参戦している吉岡は11月に年間契約を交わして入団。ノアの一員となった本当の意味での証がほしいと武道館の大舞台でGHCジュニア2度目の挑戦のチャンスをつかんだ。両雄のシングルマッチは昨年7月のTVマッチで実現し、20分時間切れ引き分け。ベルトをかけた決着戦の意味合いも含んだ大一番となった。
のっけからスピーディーな展開となった中、シザースキックで先手を取った吉岡はエプロン上での攻防もトラースキックで制し、コーナー最上段からのケブラーダを発射して拍手を起こした。その後、両者は丸め込み合戦、読み合いでしのぎを削り、原田がターンバックルフロントスープレックスで逆襲した。
すかさず原田はターンオーバーニーをさく裂させ、片山ジャーマンを狙う。不発に終わらせた吉岡はミスティカ式ジャンピングアームブリーカー、顔面蹴りで反撃したが、原田はカウンターのラリアットで返り討ち。吉岡もミドルキックをこれでもかと連打したが、ヒザをついた原田は意地で倒れず。吉岡はなおも容赦なく蹴りの雨を降らせた。
王者の意地をこれでもかとみせつけた原田は片山ジャーマンホールドで逆転を狙うものの、返した吉岡はトラースキック、顔面蹴りを立て続けにさく裂。旋回式変型ドライバーで突き刺すと、クラッシュドライバーでダメ押しして3カウントを奪った。
吉岡が2度目の挑戦にしてGHCジュニア王座を初戴冠。ノアジュニアの頂点に立った。しかも原田と熱戦を展開し、ノアジュニアの新たなライバルストーリー幕開けを告げた。「自分の限界を引き上げてくれたのが原田大輔だと思うんで。そこに関しては感謝」と話した吉岡は「歴史と伝統のあるこのベルト。正直、重いかもしれない。でも、その重さが俺がノアの一員になったという証だと思って、これから新しいノアジュニアを作り上げて、一番このベルトが似合う男になってみせます」と誓ってみせた。
試合後、原田の相棒・小峠が挑戦を表明した。両者はかつてFULL THROTTLEリーダー問題で対立。昨年8月のリーダー決定戦を小峠が制したものの、その後、FULL THROTTLEを脱退し、原田と桃の青春を再結成した経緯がある。「パートナーの原田が負けてもうたやないか。次は俺がお前のベルトに挑戦したるからな」と名乗りを上げた小峠に対し、吉岡はベルトを掲げて呼応。バックステージでも対峙すると「僕もまだ許したわけじゃないんで。過去の遺恨、ありますよね? スッキリさせましょうよ。ベルトを懸けて」と遺恨清算を見据えた。
【試合後の吉岡】
※大原とYO-HEYに祝福されると
▼吉岡「やっとGHCのベルトを獲ることができました。歴史と伝統のあるこのベルト。正直、重いかもしれない。でも、その重さが俺がノアの一員になったという証だと思って、これから新しいノアジュニアを作り上げて、一番このベルトが似合う男になってみせます」
※記念撮影に移るが、小峠が乱入すると
▼小峠「まだ早いぞ、お前には。お前には武道館の舞台でタイトルマッチしようなんて、100万年早いわ」
▼吉岡「決まって、実際獲ったんです。僕もまだ許したわけじゃないんで。過去の遺恨、ありますよね? スッキリさせましょうよ。ベルトを懸けて」
▼小峠「1回で終わらせてやるからな。覚悟しとけ」
※小峠が去っていくと
――WRESTLE-1からノアに来て1年弱。戦いを振り返ると?
▼吉岡「なくなってしまったものはもう…。WRESTLE-1はなくなってしまったんで、僕にはもう関係なくて。キャリアをやり直すつもりで、一から新しく積み重ねていくつもりで、僕はこのノアジュニアに来たんで。でも、結果が出なくて、胸を張って俺はノアジュニアの一員だって言えずに、どこか引っかかりがあったんですけど、このベルトを獲って、今は胸を張って、ノアジュニアの一員だって言える気がします。1年かかりましたけど」
――相手の原田選手については?
▼吉岡「決着がつかなくて、1回シングルやってね。思い返してみれば、初めて会ったのもこの日本武道館で。日本武道館でまた相見えるというのは、なにか不思議なことがあったんだと思います。でも、自分の限界を引き上げてくれたのが原田大輔だと思うんで。そこに関しては感謝です」
※原田はノーコメント