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2/14【DDT】上野が坂口を逆絞殺でUNIVERSAL王座V3

『KAWASAKI STRONG 2021』神奈川・カルッツかわさき(2021年2月14日)
DDT UNIVERSAL選手権試合 ○上野勇希vs坂口征夫×

 上野が青木真也から授かったスリーパー対策を活かして坂口を逆絞殺。UNIVERSAL王座V3を果たした。

 UNIVERSAL王者・上野が今年最初のビッグマッチのセミファイナルでV3戦に臨んだ。前哨戦では坂口にスリーパーで絞め落とされる屈辱を味わい、「何も対応できていないのが現状」と寝技対策の必要性を実感。青木に弟子入りし、スリーパーのディフェンスや、スリーパーを切り返してピンフォールを奪いにいく方法などを授かった。

 開始早々、上野は三角絞めに捕まったが、場外戦で左腕を鉄柱に叩きつけるなどお株を奪う腕攻めに出る。坂口に攻勢を許してもトルニージョを発射。坂口が胴締めスリーパーを仕掛けても後方回転の丸め込みで阻止した。アームブリーカーで再び左腕に狙いを定め、ミサイルキックを挟んで、変型アームロックで絞め上げた。

 しかし、坂口にしのがれ、変型羽根折り固めや三角絞めで反撃される。動きが鈍った上野はコーナーに乗せられての飛びヒザ蹴りを被弾。ジャーマンで投げ、カウンターのレッグラリアットも見舞ったが、フロントネックロックに捕まってしまう。これをブリザードスープレックスで切り返し、フロッグスプラッシュを放ったものの、続くBMEは不発に終わり、神の右膝を食らってしまった。

 すかさず坂口がミドルキック連打、ランニングローキック、左右のハイキックと蹴りの雨を浴びせ、上野は青息吐息となったが、3カウントは意地で許さない。2発目の神の右膝をドロップキックで撃墜すると、ハイキックをかいくぐってストレッチボムを敢行。スリーパーに捕まりかけても振り解いてドロップキックやWRをさく裂させた。それでも坂口は何度も胴締めスリーパーを仕掛けてきたが、上野は必死に抵抗して決めさせず。お株を奪う胴締めスリーパーで捕獲し、一気に絞め上げて逆転のレフェリーストップ勝ちを決めた。

 掟破りの逆絞殺で上野が雪辱を遂げ、UNIVERSAL王座V3に成功。意地でもギブアップしなかった坂口だが、試合後は潔く負けを認め、自らの手でベルトを上野に渡した。花道を下がる坂口に向かって上野は「坂口さん、俺はよく言うような嫌な気持ちとかまったく本当になくて。坂口さん、こんな僕のチャレンジを受けていただいて、そのおかげでいろんなものが、ちょっとずつですけど、掴めたような気がします。本当にありがとうございます」と感謝した。そして「今日はきっと、ちょっとだけ僕のほうが運が良かっただけな気がします。だけど、ちょっとずつちょっとずつ実力を高めて、僕も何年後か先に、坂口さんみたいな怖くて、凄くて、カッコいい大人になりたいです。これからも試合でたくさんいろんなことを教えてください。ありがとうございます」と敬意を表した上で、これからも坂口の背中を追いかけていく構えをみせた。

 感情むき出しで渡り合ってきた両者だが、真っ向勝負の末にノーサイド。上野は2・23名古屋大会でKO-Dタッグ王者・樋口&坂口に挑戦する竹下&MAOに勝利のバトンを渡した形となった。

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