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2/17【新日本】SANADAが“チャンカー決勝"想起の熱闘勝利 永田と急きょ一騎打ち

『Road to CASTLE ATTACK』東京・後楽園ホール(2021年2月17日)
〇SANADAvs永田裕志×

 SANADAが急きょ実現した永田との一騎打ちで、10年前のチャンピオン・カーニバル決勝戦を想起させる熱闘の末に快勝した。

 内藤の右ヒザ負傷による欠場のため、大会当日になってカード変更。セミファイナルは永田とSANADAの一騎打ちとなった。両者は2011年4月の全日本チャンピオン・カーニバルで優勝戦を争い、永田が勝利している。

 ゴングが鳴ると手拍子が発生。応えるように二人は序盤から白熱の攻防を展開した。互いに投げを打ち合い、永田のランニングローキックをSANADAが回避すれば、SANADAのパラダイスロックは永田が決めさせない。その後も永田がミドルキック連打からのサッカーボールキックで先手を取れば、SANADAもすぐさまドラゴンスクリューで応戦。場外に転落した永田にプランチャを放って拍手を起こした。

 ここからSANADAは永田の蹴りを封じるべく、ストンピング連発や低空ドロップキックで右足を狙い撃ち。足4の字固めで捕らえる。さらに低空ドロップキックで狙い撃ちしたが、永田はミドルキック連打で挽回。「いくぞオラ!」と気合を入れてから串刺しフロントハイキック、ダブルアームスープレックスの波状攻撃に出た。

 スワンダイブ式ミサイルキックで反撃されても、永田はラウンディングボディプレス、Scull Endをことごとく食い止め、ナガタロックIIで絞め上げた。SANADAがロープに逃れても、攻撃の手を緩めない永田はショルダーアームブリーカー、タイナー、エクスプロイダー、延髄斬りの波状攻撃を浴びせた。

 だが、バックドロップはSANADAが決めさせない。ネックスクリューで逆襲すると、Scull Endを狙う。食い止めた永田が垂直落下式ブレーンバスターで突き刺したが、バックドロップはSANADAが押し潰して再び不発に終わらせ、ムーンサルトで飛びついてのドラゴンスリーパーからScull Endで捕獲。手拍子を受けた永田も意地で耐え続けたが、SANADAはラウンディングボディプレスを発射して3カウントを奪った。

 前回はまだキャリア4年で、百戦錬磨の永田に完敗を喫しているSANADAだが、熱戦の末の快勝で10年前の借りを返した。しかも舞台も10年前と同じ聖地・後楽園。急きょ決まった再戦にSANADAは「10年前も同じカードで。で、同じコーナーだなと今日思って。何かヒストリーがあるといいですね。こういうの好きなんですよ」と感慨深げだった。

【SANADAの話】「10年前(2011年4月13日・全日本プロレス『チャンピオンカーニバル』決勝戦)も同じカードで。で、同じコーナーだなと今日思って。なんかヒストリーがあるといいですね。こういうの好きなんですよ」

【永田の話】「急に決まったカードだけど、ちょうどよかったよ、俺にとっては。どうせ対戦するならシングルが欲しかったから。でも気持ちは負けてない。まだまだ立ち上がる。立ち上がるのは俺は得意なんで。現状からまた天に昇ればいいだけのこと。まだまだギブアップしない。ネバーギブアップ(※と言って敬礼)」

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