プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

2/18【全日本】小林が怒りの無法暴走で宮原圧倒 世界タッグ戦へ2連勝による“リアル最大の汚点”予告

『2021 EXCITE SERIES』東京・新木場1stRING(2021年2月18日)
宮原健斗vsアブドーラ・小林

 世界タッグ前哨戦として実現したシングル初対決は小林が無法暴走で宮原を圧倒。最強タッグ公式戦に続いてタイトルマッチでも最高男の首を狩り、本当の意味での「最大の汚点」を宮原につけることを予告した。

 最強タッグ公式戦で宮原&青柳を破っている大日本・関本&小林の“マッスル&ファットです"が世界タッグ挑戦を表明し、2・23後楽園大会でのタイトルマッチが決定。しかも前哨戦としてこの日、宮原と小林の初シングルが組まれた。

 宮原は最強タッグでの敗北を「キャリア最大の汚点」と表現。挑戦表明時の小林のジャージ姿を「コンビニに行くような格好」と批判した。これに小林は激怒。全日本道場に殴り込みをかけ、不在だった宮原に大日本道場来訪を要求した。さらにツイッター上では宮原のツイートを真似る挑発行為も繰り返した。

 だが、「あんまり関わりたくない」と拒絶反応を示す最高男はことごとく無視。一騎打ち前の直接対面を拒んだ形となっていた。収まらない小林は「あいつがキャリアの一番の汚点と言うなら、俺、キャリアで一番怒ってるかもしれない。とりあえずシングル戦だよね。怒りをぶつけます」と宣言。世界タッグ戦を前に、ただで済まない空気が充満して両者のシングル初対決を迎えた。

 宮原はいつものように先入場。小林は宮本武蔵を気取ってか姿を現さない。宮原がレフェリーに入場ゲートを確認させるなど焦れていると、小林が背後から襲撃した。Tシャツで首を絞め上げて出鼻をくじいた小林は、宮原が反撃に出ても、ウエスタンラリアットを叩き込んで譲らず。シャイニングウィザード、バカチンガーエルボードロップと得意技を連発して主導権を握った。

 宮原もエプロン上での攻防の際、フロントハイキック、ブラックアウトを叩き込んで逆襲。場外にしばし倒れ込んだ小林が戻ってくると、後頭部への串刺しブラックアウトで追い討ちをかけたが、ジャーマンは小林がロープをつかんで投げさせない。宮原がランニングエルボーを叩き込むと、小林は故意か偶然か、レフェリーに激突してしまった。

 無法地帯となったスキに、小林はセコンドについていた佐藤孝亮から凶器を受け取り、デスマッチモードに突入していく。手にしたのはスパナ。それで宮原を容赦なく殴りつけ、口の中に食い込ませるなど大日流の洗礼を浴びせた。

 最強タッグで宮原を仕留めたダイビングバカチンガーエルボーは自爆に終わり、ブラックアウトを食らった小林だったが、続く宮原のフロントハイキックをレフェリーに誤爆させて回避した。またもレフェリー昏倒で不在となった中、小林はゴングを入れるジュラルミンケースを宮原に投げつけ、テーピングで首を絞めたり、スパナを押し付けたりとやりたい放題。宮原のパートナー・青柳もやってきて収拾つかず、ノーコンテストの裁定が下された。

 勝敗度外視の無法暴走で小林が宮原を圧倒。シングル初対決にして世界タッグ前哨戦で優位に立ってみせた。当然「汚点」呼ばわりされた怒りは収まらず。「俺に負けたのがレスラー人生最大の汚点と言ってたな。そんなの最大の汚点じゃねぇぞ。最大の汚点は2月23日、アブドーラ・小林に2連敗する。それが最大の汚点だ」と予告。対宮原2連勝を飾って関本と世界タッグを強奪することによって、最高男のキャリアに“リアル最大の汚点"をつけるつもりだ。

 そこで小林は「俺はもう宮原を徹底マークする」と宮原狙いを公言。「世界タッグはな、日本で一番権威のあるタッグベルトだ。お前たちのルールで勝ってやるよ。王道レスリング? みせてもらおうじゃないか。そのうえで俺らが勝つ!」と自信満々に豪語してみせた。

 「勝つべくして俺たちが勝つ。タッグリーグであいつはプロレスキャリア最大の汚点って言っただろ。序章だな、それは。23日が宮原のプロレスキャリア最大の汚点」。バックステージでもそう言い切った小林は宮原狩りは既定路線と言わんばかりに「アブドーラ・小林に2連敗した男として、その後のプロレスキャリア頑張ってください」と今から通告した。

 対する宮原は最強タッグに続いて、またも屈辱を味わわされた。大日流で圧倒されたとあって、「俺はてめぇのすべてを受け止めてやろうと思ってたがな、正直、今日でそんな気はなくなった」とキッパリ。「実は心の中でやさしく接してやろうと思ってたがな、今日で吹っ切れたぞ」と珍しく声を荒らげたように激おこモードで、「このプロレス界の最前線を走る男を怒らせたんだ。それだけは認めてやろう。23日、どうなるか。ベルト以上に立てなくしてやるからな」と制裁を予告した。

 最強タッグ以来、3カ月ぶりの対戦となった初シングルによって両者の遺恨は深まった。世界タッグ戦へ向けて互いに首を狙い合う状況が出来上がった形で、2・23後楽園が決着の舞台となる。

【宮原の話】「あぁ! てめぇ、コラ! アブドーラ・ザ・小林。俺はてめぇのすべてを受け止めてやろうと思ってたがな、正直、今日でそんな気はなくなった。おい! 連日連夜、人のことツイッターでタグ付けしやがって。俺はな、実は心の中でやさしく接してやろうと思ってたがな、今日で吹っ切れたぞ。今日は恥かかせてくれたな。てめぇ、ちょっと怒ってるぞ俺。ちょっと怒ってるよ。いいのか? このプロレス界の最前線を走る男を怒らせたんだ。それだけは認めてやろう。ただな、ちょっと俺は怒ってる。23日、いいか。お前は今日この会場、テレビの前の皆さんの前で恥かかせたんだ。てめぇの勇気だけは買ってやる。怒ってるぞ。23日、どうなるか。ベルト以上に立てなくしてやるからな」

【小林の話】「最高じゃないか。最高だろ? 前哨戦という言葉が嫌いなアブドーラ・小林と、そのアブドーラ・小林と絡みたくない宮原とのシングルマッチ。組んだのは誰だ? ありがとうと言うよ。最高の前哨戦だよ。最高のトライアルマッチになったよ。次は23日だな。リング上でも言った通り、日本で最も権威のあるタッグベルトに俺が挑戦するんだぞ。それに関本さんがついてるんだぞ。青柳ごときの三下は、三冠ベルト獲れなかった三下は関本さんが相手してくれる。あとは俺が宮原を相手する。マンツーマンマークだな、マンツーマンマーク。(役割分担)だよ。勝つべくして俺たちが勝つよ。勝つべくして俺たちが勝つ。タッグリーグであいつはプロレスキャリア最大の汚点って言っただろ。序章だな、それは。23日が宮原のプロレスキャリア最大の汚点。アブドーラ・小林に2連敗した男として、その後のプロレスキャリア頑張ってくださいと思いますね、宮原は。リング上がすべてですね今日は。質問ある人? こんなにマスコミいて質問ないのか? 大日本の時はいつも3人ぐらいしかいないけど、今日は16人いるのに。これが全日本のやり方か? アウェイの洗礼か? 16人マスコミいて質問ゼロか? そんだけリング上が説得力あったんだな。23日、勝つべくして勝ちます。以上です」

プロ格 情報局