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2/23【新日本】ヒロム長期欠場で大阪城出場不能に デスペ&金丸がジュニアタッグ奪回へ名乗り

『Road to CASTLE ATTACK』東京・後楽園ホール(2021年2月22日)
○石森太二&エル・ファンタズモvs鷹木信悟&BUSHI×

 ヒロムが長期欠場することになり、ジュニアタッグ挑戦&大阪城2連戦出場が消滅。ここがチャンスと前王者のデスペラード&金丸が乱入してファンタズモ&石森を襲撃し、ベルト奪回へ名乗りを挙げた。

 左肩を負傷し、2・20山形大会から欠場していたヒロム。精密検査の結果、「左大胸筋断裂」により「全治半年」と診断されたことが今大会で発表された。その結果、2・25後楽園大会のIWGPジュニアタッグ戦「(王者)ファンタズモ&石森vsヒロム&BUSHI(挑戦者)」、2・28大阪城大会のIWGPジュニア戦「(王者)ヒロムvsファンタズモ(挑戦者)」は中止が決定的に。ヒロムが保持するIWGPジュニア王座も返上濃厚となった。

 ヒロムとのタイトル2連戦が立ち消えになったファンタズモは、この日、石森との王者タッグで鷹木&BUSHI組と激突。入場時には自分の大胸筋を触り、「ヒロムはどこにいった?」と白々しくショックなフリをしてみせた。ゴングが鳴れば、凶器が仕込まれている疑惑のある右足のシューズを活用。ヘビー級の鷹木を圧倒すると、石森とともにノリノリで蹂りんする。ヒロムの分まで頑張ろうとBUSHIが奮闘したものの、逆さ押さえ込みを狙った瞬間、ファンタズモは疑惑の右足でスーパーキックを一閃。石森が楽々と3カウントを奪取した。

 大の字になったBUSHIを見下ろしたファンタズモは、「ヒロム、どこに隠れてるんだ? TIME BOMBはどこに消えた? BUSHI、ヒロムはどこにいるんだ?」とわざとらしくマイクアピール。「病院で手術を受けてるんだろ? つまり当分復帰は無理だ。ということは、木曜日の後楽園ホールのタイトルマッチはなくなったのか。じゃあ、パーッと盛大に祝杯をあげるとするか!」と高笑いを決めた。

 と、ここで思わぬ乱入者が…。1・23大田区大会でファンタズモ&石森にジュニアタッグ王座を奪われた前王者のデスペラード&金丸だ。デスペラードがナックルパンチで石森を叩きのめすと、すかさず金丸はファンタズモの股間を蹴り上げ、垂直落下式ブレーンバスターでKOした。

 マイクを持ったデスペラードは「ファンタズモ。ヒロム、ヒロム、ヒロム、ヒロム、ずっとヒロムの名前ばっかり言って、BUSHIのことも少しは呼んでやれよ。かわいそうだろ? ただでさえ地味なんだからよ」と倒れるファンタズモに言い放ち、「挑戦者がいねえ? いるんだよ。お前らが挑戦者だよ。俺たちの腰から適当にかっさらっただけのタッグのベルト、返してもらうぞ。後楽園のメインでタッグタイトル、きっちり返してもらうからな。覚悟してかかってこい。胸貸してやるぜ」とタイトル戦を要求した。

 バックステージではファンタズモ&石森が受けて立つ構えを見せたため、2・25後楽園大会でのリマッチが決定的に。また、ジュニアシングルのベルトについてはファンタズモが「ヒロム、ひとつ要求がある。オーサカジョーホールには姿を見せろ! そして、IWGPジュニアのベルトを直接俺に手渡せ。最初から、お前を倒し、俺がそのベルトを巻くはずだったんだから」と観客の前でのベルト献上を要求した。

 デスペラード&金丸の実力行使、そしてファンタズモのベルト献上要求…。さらなる混乱も予想されるだけに、ヒロムの長期欠場という緊急事態によって、ジュニア戦線は混迷の時代を迎えることになりそうだ。

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