2/24【NOAH】桜庭カーフキックで中嶋の左足破壊、タッグ防衛へ杉浦と仁王立ち 拳王-カシン、藤田-征矢は大乱闘
『STEP FORWARD 2021』東京・後楽園ホール(2021年2月24日)
○桜庭和志&杉浦貴&藤田和之&ケンドー・カシンvs拳王&マサ北宮&征矢学&中嶋勝彦×
GHCタッグ王者の桜庭が、年末MMA界わいを騒がせた“カーフキック"で次期挑戦者・中嶋の左足を破壊。3・7横浜武道館大会での防衛戦へ、相棒・杉浦ともども仁王立ちした。横浜でのGHCナショナル王座戦を控える王者・拳王と挑戦者・カシンもエレベーターまでもつれ込んでの乱闘を繰り広げ、肉弾戦を展開した藤田と征矢の一騎打ちも横浜で行われることが決まった。
3・7横浜武道館大会のGHCタッグ王座戦「(王者)杉浦&桜庭vs中嶋&北宮(挑戦者)」、GHCナショナル王座戦「(王者)拳王vsカシン(挑戦者)」に向けたダブル前哨戦が後楽園のセミファイナルで実現。まず動きをみせたのはカシンだった。
2・21仙台大会では海賊ライオン丸、2・23大会前橋では柔術着の白覆面…とカシンに酷似した謎のマスクマンが拳王を襲撃していたが、この日はカシン本人が別の入場口から現れて拳王を襲撃。怒りの拳王もガウンで絞首刑に処したが、カシンもナショナルベルトやらSAKUベルト、SUGIベルトまで投げつけ、試合が終わってもバックステージの“搬入用エレベーター"までもつれ込む大乱闘を繰り広げた。
昨年末から遺恨が生まれていた藤田と征矢も真っ向からの肉弾戦を展開。ともに怒声を響かせながら場内外で何度もぶつかり合い、こちらも試合が終わっても場外で喧嘩腰の乱闘を展開、3・7横浜武道館大会での一騎打ちがついに決まった。
そしてGHCタッグ王座戦に向けても両軍が火花。北宮得意のセントーンを繰り出してみせた桜庭が存在感を発揮したものの、王座獲りへ“残虐モード"に突入している中嶋が終盤にかけて猛烈に巻き返す。前後からのサッカーボールキック乱射し、ランニングローキックと畳みかけるや、ヴァーティカル・スパイクで脳天から桜庭をマットに突き刺した。
杉浦のカットが間に合ったものの、ならばと中嶋は倒れ込む桜庭のどてっ腹を思いっきり蹴り飛ばすや、再度のヴァーティカル・スパイクで仕留めにかかる。
だが、不時着した桜庭は、左足下部めがけてローキックを連射。昨年末にMMA界わいをにぎわした、いわゆる“カーフキック"だ。中嶋が激痛に顔をゆがめたところで、カーフスライサー(ふくらはぎを絞める関節技)なる足関節技を繰り出し、鮮やかにギブアップを奪い去った。
流行のMMA殺法で桜庭がタッグ防衛へ弾み。立ち上がれない中嶋、それを介抱する北宮を眼下に、すかさずマイクを握った杉浦は「おい、北宮。俺たちはふざけてんじゃねえんだよ。おい、俺たちはな、プロレスを楽しんでるんだよ」と、杉浦軍を「居酒屋のノリでフザけてるおっさんども」と忌み嫌う北宮に改めて忠告。桜庭と肩を組みながら「横浜武道館、楽しませてもらうからな」と横浜武道館へ仁王立ちを決め込んだ。
【試合後の杉浦&桜庭&カシン】
※カシンだけが先に姿を現すと、遅れて杉浦と桜庭が登場する
▼杉浦「待ってる」
▼カシン「遅いよ。遅い」
▼杉浦「今日なんかしました? 前哨戦なんかしました?」
▼カシン「したよ」
▼杉浦「戦った?」
▼カシン「俺には夢があるんだ。甲子園でバット振ること。チャンピオンになること。そして、プロレス界を良くすることだ。CyberFight、高木三四郎をクビにして、武藤敬司、秋山、この2大全日本の経営者、これを社長と副社長にすればいい」
▼杉浦「会社のことはいいんで…。自分の前哨戦のことをなんか話して」
▼カシン「違うんだよ。プロレス界のことを言ってんだよ。武藤敬司は株式を売店で売ろうとしたんだよ。秋山は社長の時、1回も黒字出してないんだ、黒字。月でも黒字出してないぞ」
▼杉浦「そんなの俺に言われてもね」
▼桜庭「ひとり言ですよ」
※カシンが先に去っていくと
――「プロレスを楽しんでいる」という発言があったが?
▼杉浦「だから、向こうが『ふざけてる』って言うけど、俺たちは楽しんでやってるんだよ。キッチリ勝負を決めるし」
▼桜庭「楽しむのはいいけど、人の名前を勝手に使わない」
▼杉浦「あの人も変な意味で楽しんでるからね。人に迷惑がかからないように楽しめば」
――最後はカーフキックから勝負を決めたが?
▼桜庭「ああ、カーフキック? 最近覚えました。ただのローキックでしょ?」
▼杉浦「ローキックの場所を変えて」
――最後の関節技は?
▼桜庭「関節はあれ、カーフスライサーってやつ。ふくらはぎを極める技です」
――タイトルマッチでも効果はありそう?
▼桜庭「ダメージが残ったらですね。結構ふくらはぎのダメージって残るんで。アキレス健固めとまた違う極め方です」
――セントーンも披露したが?
▼桜庭「セントーンね。初っぱなやったけど…」
▼杉浦「初っぱな、自分がちょっと頭打ったから、失敗したって」
▼桜庭「失敗したなって言われて」
▼杉浦「そうしたら、2回目は上手くいったよね。でも、そういういろいろ試すのが凄いなと思うよ。それが楽しいんですよ」
▼桜庭「本家のセントーンはやっぱりキツい。体重が違うから、キツいですけどね」
――タイトルマッチに向けては問題なしと?
▼杉浦「こんな感じだからね」
※拳王&中嶋&北宮&征矢はノーコメント