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2/28【新日本】GODが薄氷のタッグV2 後藤&YOSHI-HASHI猛攻も逆転負け

『CASTLE ATTACK』大阪城ホール(2021年2月28日)
IWGPタッグ選手権試合 ○タマ・トンガ&タンガ・ロアvsYOSHI-HASHI&後藤洋央紀×

 GODが薄氷のタッグ王座V2。後藤&YOSHI-HASHIが怒とうの猛攻に出たものの、セコンドに付いた邪道が竹刀攻撃で援護射撃すると、すかさずトンガがガンスタンを決めて逆転勝利を挙げた。

 後藤&YOSHI-HASHIは2・11広島大会でBULLET CLUB相手にNEVER6人タッグ王座を死守(パートナーは石井)。YOSHI-HASHIがタッグ王者の一角であるロアをピンフォールした実績を盾に、“GOD"トンガ&ロアの持つベルトへの挑戦をアピールし、タイトル戦にこぎつけた。前夜はロアがYOSHI-HASHIに、後藤がトンガにシングル戦で勝利。1勝1敗のイーブンとなり、決戦当日を迎えていたが、試合は両軍の連係攻撃が交錯する激闘となった。

 勢いで勝る後藤&YOSHI-HASHIが先制。民話「さるかに合戦」をモチーフにした連続技“さるかに合戦"をトンガに決めると、ロアをダブルショルダータックルなどで圧倒した。しかし、GODもコンビネーションで譲らず。後藤をダブルドロップキックで場外に排除すると、ロアは豪快なパワーボムでYOSHI-HASHIの動きを止め、流れはGODに傾いた。ラフファイトのみならず、連続セントーンアトミコなど華麗な動きも披露する。

 代わった後藤は巻き返しに出るが流れを変えるには至らず、再び入ったYOSHI-HASHIも奮戦したが、トンガのトンガンツイストを食らうと急ブレーキ。ここぞとばかりにGODは2人がかりで畳みかけ、トンガのリバースガンスタン、バックドロップ&リバースガンスタンが立て続けにさく裂した。後藤が急行しても、合体トンガンツイストで返り討ちに。

 セコンド・邪道の指示を受けたGODは一気にマジックキラーで勝負に出るも、YOSHI-HASHIは意地のキックアウト。続くスーパーパワーボムをなんとか防ぐと、GODの連続ダイブも後藤の援護を受けて切り抜け、荒武者にあとを託した。

 気迫全開の後藤はGODを対角線のコーナーに追い詰め、串刺しラリアットを連発。トンガには村正、ブルドッキングヘッドロックの連続攻撃を浴びせる。YOSHI-HASHIとの連係も冴え渡り、ヘッドショット&ネックブリーカーでロアを排除すると、後藤の背中に隠れたYOSHI-HASHIがカウンターのトラースキックを放つ連係技“隠し狭間"、さらにはGYRでトンガを攻め立て、間髪入れずにGYWの構えに。ロアがYOSHI-HASHIをジャーマンでぶん投げて阻止すると、次々と大技が連鎖し、4選手がリング上で大の字となって、試合はクライマックスに突入する。

 YOSHI-HASHIのゲキを受けた後藤はトンガとスピーディな先読み合戦で火花。裏の裏をかいてトンガを担ぎ上げると、YOSHI-HASHIがトラースキックで援護射撃し、すかさず牛殺し式GTRがさく裂する。決定的な場面を迎えた後藤は正調GTRを仕掛けるも、ここで一瞬にして暗転。ベルトを持ち込んだロアはYOSHI-HASHIが排除したものの、混乱に乗じてセコンドの邪道が場外から後藤に竹刀で一撃。不意を突かれて棒立ちになった後藤に、トンガがガンスタンを決めて、逆転勝利を挙げた。

 ワンチャンスをものにしたトンガ&ロアが薄氷のタッグ王座V2。後藤&YOSHI-HASHIはあと一歩のところまでGODを追い詰めたものの、最後の最後でチャンスを逃す悔しい結果となった。

 試合を制したトンガは「どうだ、またしても俺たちがニュージャパンにおける史上最高のタッグチームだという証を見せてやった。いや、俺たちはニュージャパンのリングのみならず、プロレス界最高のタッグチームだ」と豪語。ロアは「俺たちは哀れなYOSHI-HASHIに同情してチャンスをやったんだ。お前に勝ったところで嬉しくもないし、価値もない。ゴトー、リマッチを望むなら、もうちょっとマシなパートナーと組め」とYOSHI-HASHIを酷評し、「YOSHI-HASHI、さすがに俺もこんなことを言うのは気が引けるが、お前はしょっぱ過ぎる。ニュージャパンのリングに上がれてるだけで奇跡だぞ」と最後まで言いたい放題だった。

 薄氷の勝利だったとはいえ、IWGPタッグ王座7度の戴冠を誇るGODが勝負強さを発揮したも確か。盤石な体制を築きつつある2人を切り崩すのは至難の業と言えそうだ。

【試合後のトンガ&ロア】
▼トンガ「どうだ、またしても俺たちがニュージャパンにおける史上最高のタッグチームだという証を見せてやった。いや、俺たちはニュージャパンのリングのみならず、プロレス界最高のタッグチームだ。なんかSNSで俺たちをクソみたいに言ってくれてるヤツらがいるが、俺たちが長きに渡りタッグでトップを張ってきた事実は誰にも否定できないだろう。次から次へと団体を渡り歩いてるお前らと一緒にすんな。これを見たファンがどう反応するのか楽しみだ」

▼ロア「(※静かなく口調で)俺らが負けるわけがない。俺たちは哀れなYOSHI-HASHIに同情してチャンスをやったんだ。お前に勝ったところでうれしくもないし価値もない。ゴトー、リマッチを望むなら、もうちょっとマシなパートナーと組め。YOSHI-HASHI、さすがに俺もこんなことを言うのは気が引けるが、お前はしょっぱ過ぎる。ニュージャパンのリングに上がれてるだけで奇跡だぞ。次の挑戦チームはいるのか?」

▼トンガ「それだけだ」

※後藤&YOSHI-HASHIはノーコメント

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