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2/28【DDT】勝俣EX王座V1、オモチャ散乱で盟友・MAOから37カウント勝利 ブルックス迎撃へ

『Into The Fight 2021』東京・後楽園ホール(2021年2月28日)
DDT EXTREME級選手権試合〜キッズルームデスマッチ・37(サウナ)カウントエディション ○勝俣瞬馬vsMAO×

 勝俣が後楽園のメインでEXTREME王座を死守。オモチャがリング上に散乱する異色の形式でDDTサウナ部の盟友・MAOを「37」カウントで撃破した。試合後、クリス・ブルックスが挑戦に名乗りを挙げ、3・14後楽園大会で迎え撃つことが決定した。

 勝俣は2・7温泉プロレスの路上マッチで高木三四郎を破り、EXTREME王座初戴冠。キャリア初のシングル王座を手にした勝俣は次期挑戦者に盟友・MAOを指名し、後楽園メインでのV1戦が決定した。

 勝俣が決めたルールは「キッズルームデスマッチ・37(サウナ)カウントエディション」。勝俣はブロック玩具を、MAOは浴槽などに浮かべるアヒル人形をよく凶器として使用しているが、今回はリング上を子供部屋(キッズルーム)に見立ててアイテムが設置され、松井レフェリーが「子供に不健全と思われるアイテム」は使用できない特殊なルール。通常の3カウント決着のほか、1カウントまたは2カウントを取った場合も、そのカウント数を加算していき、DDTサウナ部らしく37カウント先取したら勝利となる異例の形式だ。

 リング上には様々なオモチャが置かれ、ゴングが鳴ると、プラレールも動き出す。のっけから激しい先制争いを繰り広げ、フォールを何度も奪い合う。ブロック玩具の入った箱で殴り合うと、子供が遊び倒したあとのように、リング上にブロック玩具が散乱した。トペをプラケースで迎撃したMAOが主導権を握ると、子供用のイスやブロック玩具に連続して投げつけていく。さらに、オモチャの中に忍ばせたブロック塀をコーナーから腹部に投下。これは松井レフェリーに注意された。

 流れを変えたい勝俣は、反転式ドロップキック、飛びつき式DDTなど空中戦で挽回。連続スクールボーイなどで何度もフォールするが、ウラカンラナはMAOがシットダウンパワーボムで切り返し、カウント数が「22」で並んだ。MAOは「勉強机」と言い張って、テーブルを場外の鉄柵に固定し、勝俣をそこに寝かせると、トペコンヒーロで決死のダイブを敢行。テーブルがへし折れて、自らも大ダメージを負う。

 子供用のテーブルを挟んで2人は向かい合うと、プラレールのレール部分を頭部に叩きつけ合って火花。口めがけてのクラッカー合戦でも競り合った。MAOは子供用のテーブルを勝俣のスネに叩きつけると、その上でその場飛びムーンサルトダブルニーを投下する。丸め込み合戦も白熱して互いにポイントを奪い合い、「32」で並んだ。

 どちらも許されるのは残り「5」カウントのみ。一気に勝負に出たMAOはあひる人形入りプラケースめがけてへの逆打ち、雪崩式みちのくドライバーIIと大技を連発して、勝俣を残り「1」カウントに追い込んだ。ここぞとばかりに、リング上に置かれたプラケースやブロック玩具付きバットで痛打するが、勝俣はカウント1すら許さず連続して意地のキックアウト。ならばとMAOは巨大ブロック玩具めがけてのみちのくドライバーを狙ったものの、勝俣は不時着。トラースキックなどで畳みかけてフォールを連発し、逆にMAOを残り「2」カウントまで猛追した。

 勝俣はタオル付きの有刺鉄線を腰に巻きつけ、ダイビングボディプレスへ。避けられて痛恨の自爆に終わったものの、MAOの丸め込みを逆に切り返し、2カウントを奪取して、「37」カウント達成。逆転勝利を手にした。

 勝俣が後楽園のメインでEXTREME王座初防衛に成功。MAOから初勝利を挙げた。さすがに疲労困ぱいの様子で、「MAOちゃん、凄い散らかってるね。やっとやっとMAOちゃんから勝てたよ。嬉しくて、目からサウナが…。やっとあなたに37カウントで勝てましたよ。MAOちゃん、今日のメイン、EXTREME初の防衛戦はMAOちゃんとじゃないとできなかったです。今日はありがとう」とMAOに感謝のメッセージを送った。

 ここで、ブルックスがリングサイドに登場。流ちょうな日本語で、「カツマタサン、ダイジョウブ? ヒドクナイ。ボクハヤサシイ。カツマタサン、シアイスバラシイ、スゴイ。ホントウニオメデトウゴザイマス。デモ、ボクハソノベルトニチョウセンシタイ。オネガイシマス。セイセイドウドウ、オネガイシマス」と挑戦表明した。

 勝俣は「わかりました。あなたを信じて、正々堂々戦うということで、このベルトを懸けて戦いましょう」と同意。3・14後楽園大会で迎え撃つことに。2人は握手を交わすが、ブルックスが裏切って襲撃。「オイ、カツマタバカヤロー。ソレハジョウダンデスヨ。カツマダイキライ。カツマタシュンマ、ブッコロス」と言い放つや、必殺のプレイングマンティスボムを仕掛けたものの、間一髪で切り返した勝俣はトラースキックで返り討ちにした。

 「クリス、信じてたのに! ああ、痛いよう。信じてたのに」と嘆いた勝俣だったが、対戦のキャンセルは認められず。「3月14日、やりたくないですけど、このベルトを懸けてクリスとタイトルマッチします。応援よろしくお願いします」と気を取り直した勝俣は、最後に同じくDDTサウナ部のMAOと並び、「熱波WER!」の雄叫びで波乱の後楽園大会を締めくくった。


【DDT】3/14(日)東京・後楽園ホール『Day dream Believer 2021』17:30開場、18:30開始

▼準烈vsErupiton!
坂口征夫
樋口和貞
vs
大石真翔
秋山準

▼KO-D6人タッグ選手権試合
[挑戦者]
火野裕士
高尾蒼馬
遠藤哲哉
vs
翔太
平田一喜
彰人
[第42代王者]
※彰人&平田&翔太3度目の防衛戦

▼DDT EXTREME級選手権試合
[挑戦者]
クリス・ブルックス
vs
勝俣瞬馬
[第50代王者]
※勝俣2度目の防衛戦
※ルール未定

▼DDT UNIVERSAL選手権試合
[挑戦者]
岡田佑介
vs
上野勇希
[第4代王者]
※上野4度目の防衛戦

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