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2/28【DDT】ALL OUTが4年の活動に幕 3・12新木場で解散興行

『Into The Fight 2021』東京・後楽園ホール(2021年2月28日)
○高尾蒼馬&遠藤哲哉&火野裕士vs竹下幸之介&彰人&飯野雄貴×

 彰人の提案により、竹下率いるユニット・ALL OUTが約4年の活動に幕を下ろすことに。3・12新木場で解散興行を行うと発表された。

 竹下が中心となって2017年4月に立ち上がったユニット・ALL OUTは、近年のDDTマットをけん引してきたが、現在、彰人は若手通信世代と共闘、竹下&勝俣はDDTサウナ部としての活動が目立ち始めていた。そんな中、脊髄硬膜外血種で半年間欠場していた飯野が今月復帰。久々にフルメンバーが揃い、1つの区切りを迎えていた。

 この日、竹下&彰人&飯野は、DAMNATIONの遠藤&高尾&火野と激突。彰人は平田&翔太とKO-D6人タッグ王座を保持しており、DAMNATIONの3人の挑戦を3・14後楽園で受けることが決まっているだけに、激しい前哨戦を繰り広げた。特に同じく若手通信世代の高尾を強烈に意識。試合後にはTシャツを渡して勧誘したが拒否された。

 飯野は2・23名古屋大会での一騎打ちで敗れた火野と火花。真っ向勝負でやり合う。終盤はその飯野と竹下が連係攻撃で攻め込んだものの、最後は高尾のエンドレスワルツで飯野が丸め込まれて敗戦となった。

 試合後、彰人はメインで試合を控える勝俣を含むALL OUTのメンバーをリングに呼び込み、「飯野君が復帰するまでALL OUTで待とう。そして、飯野君が戻ってきたら、もう1回全力でなにか挑戦していこうって言ったじゃん? 飯野君が川崎で復帰してから、僕なりにいろいろ考えたんだよ。僕なりにALL OUTとしてどうやっていくか考えたんだけど、どうしてもこの答えしか出ないんだよ。ALL OUTを解散したほうがいいって答えしか出ません」と解散を提案した。

 それぞれ別の目的が見つかりつつあり、復帰した飯野にも火野という標的ができた。勝俣から「もう僕たちの中でALL OUTの役目は終わったんじゃないかな?」と問いかけられた竹下は「彰人さんの言っていることはもちろんわかります。僕と彰人さんで4年前作ったこのALL OUT。ディエゴもいたり、勝俣が入って、飯野が入って、海外にはスペース・モンキーもロイス・チェンバースもいますけど、確かに言っていることはわかります」と同意。「でも、僕たちの気持ちだけじゃなくて、勝俣と飯野の気持ちも聞かないとこればっかりはわからないんで」と若い2人のマイクを渡した。

 勝俣は「メチャクチャ寂しいですけど彰人さんの言う通りなのかなと僕は思うんで、解散という形でいいと思います。ALL OUTで本当にいい経験をさせてもらいました。なんで、このあと、メインイベントで成長を見せられたらと思います」、飯野も「本当に欠場中、僕がいない間もALL OUTを守っていただいて、本当に嬉しいです。しかも、このALL OUTで僕は変わりましたし。だから、僕は悔しいですけど、でも、人間一歩一歩上に行かなきゃいけないので」と受け止めた。

 竹下は「今日をもって解散とか、正直、僕も心の整理がつかないし、なによりずっと4年間応援してくれたALL OUTのファンの人たちも納得いかないと思うんで」と解散興行を今林GMに提案。大会後、3・12新木場で行われることが発表に。残る時間は2週間ほどとなったが、竹下は「こんなALL OUTですけど、最後に解散興行を絶対組んでもらうんで。その日までALL OUTみんな最後まで突っ走りますんで、皆さんよろしくお願いします」と前向きに意気込むと、4人は揃って笑顔で記念撮影に応じた。


【DDT】3/12(金)東京・新木場1stRING『ALL OUT解散興行 ALL OUT FINAL FIGHT』18:30開場、19:00開始

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