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3/5【新日本】矢野NJC2回戦へ “逆テーピング刑"危機乗り越えファレ場外葬

『NEW JAPAN CUP 2021』東京・後楽園ホール(2021年3月5日)
「NEW JAPAN CUP 2021」1回戦 ○矢野通vsバッドラック・ファレ×

 矢野が得意の“テーピング刑"を逆手に取られて、リングアウト負け寸前に追い詰められたが、機転を利かせて危機を乗り越え、ファレを場外葬。グレート-O-カーンが待つNEW JAPAN CUP2回戦へと駒を進めた。

 矢野とファレは、昨年の12・23後楽園大会で「KOPW2020」を懸け、「ボディスラムマッチorラストコーナーパッドマッチ」で対戦。巨漢のファレをボディスラムで投げて矢野が勝利したものの、試合後にはファレが怒りを爆発させていた。

 今宵は通常ルールでの対戦だけに、矢野は試合前から「怖いよ〜」と及び腰だ。一方、ファレは矢野の長い選手紹介に苛立ちを隠せず。終わった瞬間に襲撃。矢野が手に持っていたKOPWのトロフィーをハンマーパンチで破壊すると、お株を奪うスクールボーイで丸め込んだ。

 なんとか肩を上げた矢野は、ファレの頭を何度も叩いて応戦したものの、さらなる怒りを買ってしまう。ショルダータックルで吹き飛ばされ、場外に転落し、「無理無理無理、無理だって。怖い怖い怖い」と怯えるばかり。何度も鉄柵に投げつけられ、リングアウト寸前まで追い詰められると、その後もボディスラムやエルボーで一方的に攻め込まれた。

 意を決した矢野は、エルボードロップを自爆させると、場外に誘い出し、鉄柵への自爆を誘発させると、テーピングを投入。鉄柵に固定して場外葬に持ち込む得意の作戦を仕掛けた。が、これも読んでいたファレはテーピングを強奪。鉄柱を抱き込ませるような形で矢野の両手をテーピングで結びつけ、もはや矢野の敗北は決定的となった。

 しかし、矢野は最後まで勝負を捨てなかった。自由を奪われて、わずかしか動けない状態ながらも、ファレの突進を回避して鉄柱に自爆させると、レフェリーの目を盗んで急所蹴りをズバリ。もん絶するファレをよそに必死にリングに戻ろうと試みる。テーピングがはぎ取れないとみるや、両手が固定されたまま、体だけリングに入れるという機転を利かし、最後の最後で大逆転のリングアウト勝ちを手にした。

 なんとか勝利したとはいえ、またまたKOPWのトロフィーを破壊されてしまっただけに、試合後の矢野は涙に暮れるばかり。実況席の獣神サンダーライガーに「ライガーさんこれ直して」と懇願した。普段からトロフィーを赤ん坊のように大切にしている矢野は、バックステージでも「まだ1歳にもなってないんだぞ、お前ら! 1歳にもなっていない子供に、なんてことするんだよ、オイ!」と肩を落とした。

 なにはともあれ、NJC1回戦突破を果たした矢野。3・11松山大会で行われるNJC2回戦では、オーカーンと激突する。

【矢野の話】「(※壊れたKOPW2021のトロフィーを両手で持ちながら)オイ! この年端も行かない、まだ1歳にもなってないんだぞ、お前ら! 1歳にもなっていない子供に、なんてことするんだよ、オイ! 今、リング上から語りかけたら、ライガーさんが直してくれるって」

※ファレはノーコメント

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