プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

3/5【全日本】「王道ストロングスタイル」確立誓うヨシタツが三冠挑戦へ西村と合同練習 新日本道場流トレで原点回帰

 3・21京都大会で三冠ヘビー級王座に挑戦するヨシタツが5日、神奈川・横浜市の全日本道場で新日本時代の先輩・西村修と合同練習。新日本道場流のトレーニングで原点回帰したヨシタツは三冠ベルト初戴冠と「王道ストロングスタイル」の確立を誓った。

 ヨシタツの三冠ベルト挑戦は2019年6・30後楽園大会で第62代王者・宮原健斗に挑んで以来3度目。王者・諏訪魔には現在シングル3連勝中で、絶対の自信を誇る。1年9ヵ月ぶりの大勝負へ向けてヨシタツはこの日の午前、新日本時代の先輩で3・14後楽園大会での前哨戦のパートナーとなる西村とともに全日本道場で合同練習に臨んだ。

 その内容は新日本プロレス道場流。スクワットやプッシュアップをランダムに選んだトランプの数の10倍の回数を連続してこなすものを筆頭に、タオルの引き合い、ブリッジなど両者の原点となる練習法で汗を流した。スパーリングも新日本流で、試合形式ではなく関節技の極め合い。道場内に二人の息遣いとマットの音だけが響いた。

 最後に二人は正座しながら黙想して合同練習を終えた。「自分が始まったところの原点の練習とかそういうのって忘れられないと思うんですね。今でもやっぱりどうしても新日本プロレスの練習が自分の中のベースになってる」というヨシタツにとって、新日本時代と同じメニューをこなしたことで原点回帰を図る意味合いもあった。というのも「王道ストロングスタイル」をぶち上げているからだ。

 王道は全日本、ストロングスタイルは新日本をそれぞれ象徴する言葉で、両団体のスタイルは相反するものとされてきた。「正直な話、王道というのは馬場さんで始まって馬場さんで終わってると思っていて。言ってみれば闘魂も猪木さんで始まって猪木さんで終わってると思う」と持論を展開したヨシタツが考える「王道ストロングスタイル」は、「その二つをミックスさせたというか、王道ストロングスタイルというのは進化したストロングスタイルであり王道」というものだ。

 ヨシタツは三冠王者となって、かつてのアントニオ猪木のように異種格闘技路線にまい進することも宣言しており、その中で王道ストロングスタイルの確立を目指す。「自分は王道ストロングスタイルとか、超闘魂とか凄く大きいこと言っていて、それはやっぱり自分の目指すところというか理想であるので、難しいのは当たり前だし、批判されるのは当たり前だと思うんですけど、それを何とか体現するというか、ファンの皆さんに見せていきたい」と反発を覚悟のうえで誓ったヨシタツは、“革命狂戦士"らしく「ストロングスタイルというワードを使ってる人間が三冠巻くというのは革命的な出来事だと思うんで、俺が巻いたら全日本プロレス、いい方向に革命起こしていきますよ」と至宝ベルト初戴冠を描いていた。


☆3/14(日)東京・後楽園ホール『2021 DREAM POWER SERIES〜ReOStaff株式会社 presents〜』11:30開始

▼三冠ヘビー級選手権試合前哨戦
西村修
ヨシタツ
vs
佐藤光留
諏訪魔


☆3/21(日)京都・KBSホール『2021 DREAM POWER SERIES〜京藤梱包運輸presents〜』17:00開始

▼三冠ヘビー級選手権試合
[挑戦者]
ヨシタツ
vs
諏訪魔
[第63代王者]
※諏訪魔7度目の防衛戦


【合同練習後のヨシタツ、西村】
▼ヨシタツ「今回の三冠挑戦するにあたって、その前哨戦で組んでいただいてありがとうございます。合同練習ありがとうございます」

▼西村「もともと出身の新日本というのが同じ釜であったし、そのあと紆余曲折、お互い違う道にいきましたけど、あなたにとって山本小鉄さんがいて、私のスタートも山本小鉄さんであって、あなたが高い壁に挑んでいる姿を見て、自分自身いても立ってもいられないという部分で今日こちらに参りました。ぜひ本当に死ぬ気で頑張っていただきたい、今までの集大成を全てをぶつけていただきたい。あなた自身の戦いでもあるし、激動の今、未来に向かったプロレス界に対してのメッセージというものをヨシタツ流でぜひ見させていただきたいですね」

▼ヨシタツ「ありがとうございます」

――新日本式トレーニングだったが?

▼ヨシタツ「凄いなと思ったのが、西村さんが新日本プロレスを離れてだいぶ経つと思うんですけど、その内容をこと細かく寸分たがわず覚えていらっしゃって、それがすぐパって…要は若手とかと同じような練習なんですけど、そういうのを急にいきなり今日来て、すぐにこなせるっていうのは凄いなって。やっぱり凄い先輩だなというのがありますね。(3・14)後楽園でタッグを組ませてもらうのは凄く感慨深くて。実は西村さんはもしかしたら覚えていらっしゃらないかもしれないけど、新日本プロレス所属として最後の試合が後楽園ホールで、まだヤングライオンだった自分と最後組ませていただいたというね。自分は凄く覚えてるんです。西村さんの新日本最後の試合で俺なんかと組んでもらっていいのかなみたいな、そんな気持ちが凄くあったので。その西村さんと今回ね、こうやって後楽園ホールでまた組ませてもらえるのは自分の中では物凄く感慨深い。そういうのもあって西村さんに今回お願いしました」

――3・21京都で三冠戦に挑むが、根底にあるストロングスタイルや今回のような練習が力になる?

▼ヨシタツ「ベースの部分って自分だけじゃなくて、他の選手もそうだと思うんだけど、自分が始まったところの原点の練習とかそういうのって忘れられないと思うんですね。今でもやっぱりどうしても新日本プロレスの練習が自分の中のベースになってるし。それはそれでいいと思うんですけど。自分は王道ストロングスタイルとか、超闘魂とか凄く大きいこと言っていて、それはやっぱり自分の目指すところというか理想であるので、難しいのは当たり前だし、批判されるのは当たり前だと思うんですけど、それを何とか体現するというか、ファンの皆さんに見せていきたいなというのがあってね。今度の三冠戦というのは今の全日本の流れをガラッと変える戦いというか。俺が三冠獲ったら今の全日本の流れガラッと変わるだろうし、言ったら全日本の歴史が変わりますよね。ストロングスタイルというワードを使ってる人間が三冠巻くというのは革命的な出来事だと思うんで、俺が巻いたら全日本プロレス、いい方向に革命起こしていきますよ」

――西村選手は諏訪魔選手と久しぶりに対戦するが?

▼西村「全日本に入って一番最初の三冠…川田さんがいて、その後ろには諏訪魔が常にいましたから、一生懸命、自分もその高い壁を乗り越えようとしてモチベーションを上げてきましたけど、それ以来になりますかね。この10何年の分で彼自身も変わったでしょうし、自分自身は政治の世界に入ってしまいましたから、なかなか戦う機会もなかったですけど、私は私でモチベーションを絶好調にして彼に挑む部分でワクワクしてますよ」

――王道ストロングスタイルとは?

▼ヨシタツ「ここで話すと長くなってしまうので、はしょってまとめさせてもらうと、正直な話、王道というのは馬場さんで始まって馬場さんで終わってると思っていて。言ってみれば闘魂も猪木さんで始まって猪木さんで終わってると思う。なので王道ストロングスタイルと僕が言ったのは俺独自の…最初、僕は猪木さんから始まって、今、馬場さんで、両方のいいところを混ぜ合わせたというか、そういうものを独自に確立させようと思ってるんですね。だから、その言葉を使わせてもらってるんですけど、もっと全然、批判とか起こしてもらっていいですし。あくまでも僕はその二つをミックスさせたというか、王道ストロングスタイルというのは進化したストロングスタイルであり王道だと思ってるんで、そういうものを自分なりに、ヨシタツなりに確立させて、周りの人に認めさせよう、ファンの人に認めてもらおう、そういうのがあります」

――西村選手が全日本に期待することは?

▼西村「日本におけるプロレスが力道山で始まって、アントニオ猪木さん、ジャイアント馬場さんたちがいて、私は途中で海外、様々な60's、70'sの人たちのいろんな教えを受けてまいりましたけど、どこに行こうが、誰から教わろうが、常にプロレスというものはエンターテインメントだとかショーだとかいう部分を全て超越して、やっぱりプロレスは戦いであるというのは6メートル40センチ四方のリング上ではありましたよね。常にブレてない、今までの師匠たちが教えてくれた、やっぱり私はその部分で何10年経とうともプロレスは戦いであるという部分から微塵たりともブレないし、これからもブレてほしくないという部分で私はこの全日本プロレスに期待したいと思います」

プロ格 情報局