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3/6【新日本】大本命・オカダ1回戦で散る…鷹木がNJC会心スタート「龍の如く駆けのぼる」

『NEW JAPAN CUP 2021』東京・大田区総合体育館(2021年3月6日)
「NEW JAPAN CUP 2021」1回戦 ○鷹木信悟vsオカダ・カズチカ×

 大本命のオカダがNEW JAPAN CUP1回戦で敗退。レインメーカーを叩き潰して会心の勝利を挙げた鷹木は「昨年1回戦負けのこの俺が、今年はてっぺん目指して龍の如く駆けのぼってやるぞ」と予告した。

 優勝候補同士によるNJC1回戦屈指の好カードが大田区大会のメインで実現した。昨年のG1公式戦(10・10大阪)以来2度目の一騎打ちで、前戦はオカダがマネークリップでレフェリーストップ勝ち。1月にNEVER王座から陥落し、再浮上を狙う鷹木と、再びIWGP戦線に返り咲くべく、NJC制覇を予告しているオカダの戦いはし烈を極めた。

 オカダは首攻め、鷹木は腰攻めで序盤戦は消耗戦に。そんな中でも、鷹木は「レインメーカーを出してみろよ」と挑発したり、「来た来た来た!」と叫んでからレインメーカーポーズを披露しつつ、掟破りの逆レインメーカーを狙うなど揺さぶりをかけた。ここまで挑発されると、オカダも黙っていない。フラップジャックで鎮圧すると、鷹木の猛攻を巧みに切り抜け、首攻めの総仕上げとばかりにマネークリップへ。鷹木の抵抗を鎮圧しつつ、何度も絡み取った。

 なんとかロープに逃れた鷹木は、コーナー最上段からの雪崩式ブレーンバスターで腰にダメージを与える。苦しんだオカダが手首を固めてのショートレンジラリアットを放ってきても、その手首を逆に捕らえて、MADE IN JAPANをズバリ。ショートレンジパンピングボンバーや左右のエルボーで攻めに攻めた。

 猛攻を耐え抜いたオカダはドロップキックで鷹木の動きを止めると、マネークリップにこだわる。旋回式ツームストンやバックブリーカーを挟んで、執ようにマネークリップに捕獲。G1公式戦を再現するように絞め落としにかかった。だが、脅威の粘りを発揮した鷹木の足がロープに届く。

 ふらつく鷹木だったが、ショットガンドロップキックに被弾しても倒れず、パンピングボンバーを叩き込む。オカダも正面から受け止め、ローリングラリアットを狙ったが、ラリアットで右腕を刈った鷹木は、ついに掟破りの逆レインメーカーを一閃。こん身のパンピングボンバーも叩き込むと、あえてフォールに行かず、ラスト・オブ・ザ・ドラゴンの構えに。

 粘るオカダはここぞという場面で出すショルダースルーと同時にエビ固めで押さえ込む秘密兵器で3カウントを迫るも、鷹木は執念のキックアウト。ワンハンドバックブリーカーで再びオカダの動きを止め、死力を振り絞ってパンピングボンバーを振り抜いた。それでも沈まないオカダは序盤の鷹木の挑発を思い出したか、2・27大阪城大会のEVIL戦に続いてレインメーカーの構えに。が、このチャンスを待っていた鷹木はそのままオカダを担ぎ上げると、ついにラスト・オブ・ザ・ドラゴンがさく裂し、3カウントを奪取した。

 NJCを優勝してIWGP戦線に返り咲くというオカダの野望を粉砕した鷹木が激勝。昨年G1のリベンジを果たすとともに、2回戦進出を決めた。

 会心の勝利を挙げた鷹木は「大田区! 凄く個人的なことを言わせてもらいます。スッキリしました。ああああ、本当にスッキリしたぜ。この対戦カードが発表された時、俺はみんなの気持ちわかってるよ。オカダが勝ってもつまんねえなって。だからこそ、勝ってやったんだ」とEVIL戦後のオカダのマイクアピールを真似てニヤリ。「今日は3月6日、49回目の旗揚げ記念日だ。その記念日、メインで勝って、マイクを持っているのはオカダじゃなく、俺だってことは最高じゃねえか」と満足げに言い放った。

 「このNEW JAPAN CUP、優勝候補筆頭に勝ったんだ。これがお前ら、どういう意味かわかるか? 俺には聞こえるぞ。鷹木信悟待望論がな、おい」と自ら“待望論"をぶち上げると、「俺は飯伏に対してもふざけんなって気持ちがあるんだよ。あの野郎、好き放題やりやがって。きっちりケジメつけてやるからな」とIWGP世界ヘビー級王者の飯伏にまで宣戦布告。そのうえで、最後に「その前に、このNEW JAPAN CUPだ。昨年1回戦負けのこの俺が、今年はてっぺん目指して龍の如く駆けのぼってやるぞ」と優勝を高らかに予告した。

 「さすがにオイ! レインメーカー食らったら、ただじゃ済まねぇのはバカな俺でもわかるぞ。こう見えても俺は戦略家だからよ。オカダ、まんまと引っかかったな。なんだ、あいつ調子悪いのか? 腰が悪いのか? 知らねぇけどよ、プロなんだから何の言い訳も通用しねぇよな」と作戦勝ちを強調した鷹木。リング上に続いて、舌鋒は飯伏にも向き、「俺は飯伏に対しても不満があんだよ。ふざけんなよ、あの野郎。何が負けない? 逃げ出さない? 大事MANブラザーズ(バンド)みたいなこと言っといてよ。俺からは逃げてんじゃねぇのか、飯伏?」と挑発した。

 昨年のG1公式戦では鷹木が勝利しているが、飯伏から雪辱戦を求める声は上がっていない。それに苛立ちを隠せない鷹木は「俺はこう見えても口下手のシャイボーイだ。おまけに受け身なんだ、俺は。待ってんだよ。お前から来るのを待ってたんだよ、飯伏。だが、お前から寝ても起きても来ねぇんだったら、俺からお前の前に行ってやろうじゃねぇか」と自ら動く構えを見せた。

 そのためにはNJCで優勝するのが最短ルートとなるが、2回戦(3・13名古屋)の対戦相手は後藤洋央紀。オカダに続き、一筋縄ではいかない荒武者と激突する。「一難去ってまた一難かよ。後藤ね。おもしれぇ、やってやろうじゃねぇか」と気合いを入れた鷹木だったが、レインメーカーを撃破したその勢いは本物。「でも、昨日発表されたろ? 緊急事態宣言が延長されたんだ。ということは、GoToトラベルもまだ使えねぇんだよ。ということは! 後藤のトラベルも使えねぇってことだな。上手いこと言ったな。お前ら! ここは笑うところだぞ、オイ!」と最後はドヤ顔まで披露した。

【試合後の鷹木】
▼鷹木「(※ドッカリとアグラをかいて)ああ、危なかったな、危なかった。紙一重だよ、紙一重。レインメーカーvsパンピングボンバー? 知るか、この野郎。さすがにオイ! レインメーカー食らったら、ただじゃ済まねぇのはバカな俺でもわかるぞ。こう見えても俺は戦略家だからよ。オカダ、まんまと引っかかったな。なんだ、あいつ調子悪いのか? 腰が悪いのか? 知らねぇけどよ、プロなんだから何の言い訳も通用しねぇよな。まあ、もし今コンディションが悪いんだったら運が悪かったな。運も実力の内だ。ということは今日の俺の勝ちは完全勝利だ、オイ! リング上で言ったように、俺は飯伏に対しても不満があんだよ。ふざけんなよ、あの野郎。何が負けない? 逃げ出さない? 大事MANブラザーズ(バンド)みたいなこと言っといてよ。俺からは逃げてんじゃねぇのか、飯伏? なあ、まだ遠い先にいるかもしんねぇけど、いい機会だから言っとくわ。昨年のG1で俺は飯伏から勝った。しかし飯伏はそのG1で優勝した。まあ、でも、いずれ何か言ってくんじゃねぇかと思って俺は待ってたよ。だがな、ドームに向けて、内藤と前哨戦。ドーム明けてからはSANADAと前哨戦。そして、また内藤。俺がどういう気持ちでリング上にいたと思うよ? 飯伏よ、シカトかましやがって。あいつも寝て起きたら忘れる後藤タイプか? 前にも言ったかもしれねぇけど、俺はこう見えても口下手のシャイボーイだ。おまけに受け身なんだ、俺は。待ってんだよ。お前から来るのを待ってたんだよ、飯伏。だが、お前から寝ても起きても来ねぇんだったら、俺からお前の前に行ってやろうじゃねぇか。飯伏、俺ももう若くねぇんだ。巷じゃ“ハツラツオジサン"とか言われてっからな。オジサンはオジサンでも、超元気なオジサンを見せてやろうじゃねぇか。まあ、とは言っても1回戦勝っただけだから、今日のところは短めにコメントを終わらせてもらう。次、誰だ、2回戦?」

――後藤選手です

▼鷹木「ほう、後藤か(とニヤリ)。なんだ、オイ! 一難去ってまた一難かよ。後藤ね。おもしれぇ、やってやろうじゃねぇか。でも、昨日発表されたろ? 緊急事態宣言が延長されたんだ。ということは、GoToトラベルもまだ使えねぇんだよ。(※ことさらに声を張り上げて)ということは! 後藤のトラベルも使えねぇってことだな。上手いこと言ったな。お前ら! ここは笑うところだぞ、オイ!」


【オカダの話】「(※ガックリと座り込んで)まあ、IWGP世界ヘビー級よりもダサいのがオカダ・カズチカだということがわかったんじゃないですかねぇ。相当ダサいよ、オカダ・カズチカ。あんなこと言っといてね。ああ、ダセぇ! クソダセぇよ、オカダ・カズチカ! まあ、本当にオカダならこの状況を打破してくれるだろうと思ってた皆さんには申し訳ないし、IWGPにも申し訳ないと思いますし、クソダセぇな、本当。まあ、でも現時点ではEVILより強くて、鷹木よりも弱いということがわかりましたから、どっか痛いとかね、そんなの言い訳にも何もならないですから。どっかしら痛くてもs立ち上がって戦ってるのがプロレスラーですから。1回戦負けとして、もっともっと強くなって、また新日本プロレスの頂上まで登っていきたいなと思います。ただ、本当に今日はクソダセぇ。情けないにも程があるな」

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