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3/6【新日本】KENTAが3ヵ月越し対決でジュース撃破 2回戦で鈴木と激突

『NEW JAPAN CUP 2021』東京・大田区総合体育館(2021年3月6日)
「NEW JAPAN CUP 2021」1回戦 ○KENTAvsジュース・ロビンソン×

 KENTAが3ヵ月越しでようやく実現したジュースとの一騎打ちに勝利。NEW JAPAN CUP1回戦突破を果たし、2回戦で鈴木みのると激突することになった。

 当初、KENTAとジュースは1・4東京ドーム大会でUS王座挑戦権利証を懸けて対戦する予定だったが、ジュースの左目眼窩底骨折のため中止に。その後、KENTAは2・27TVマッチでUS王者ジョン・モクスリーに挑戦したものの、タイトル奪取はならなかった。どちらにとっても再起の舞台となるNJC1回戦で、KENTAとジュースが3ヵ月越しに対決した。

 のっけからKENTAはジュースの髪の毛を何度も引っ張って挑発する。ジュースが正攻法で攻勢に出ると、スカすように場外に退避。本部席からゴングを持ち出すと、レフェリーの目を盗んで、リング上から掴みかかってきたジュースの顔面を痛打した。負傷明けの左目を狙われたジュースは苦もん。すかさずKENTAは拳を擦りつけたり、かきむしったり、鉄柵の扉で挟み込んだりと、リング内外で左目付近に集中攻撃を浴びせる。浅見レフェリーが心配そうにジュースの目を確認する中、KENTAは手拍子を巻き起こしてあざ笑った。

 カウンターのスパインバスターでようやく反撃に転じたジュースは、ラリアットや右のナックルパンチを乱れ打つも、流れを変えるには至らない。KENTAにスイング式スタンガン、ダイビングラリアットで首を狙われ、フロントハイキックで場外に蹴落とされる苦しい展開に。場外では鉄柵際でショルダースルーを食らってしまい、本部席のテーブルに激突した。

 それでもコーナーからの鉄柵超えダイブは未然に防ぐと、エプロンから飛びかかってきたKENTAをキャッチし、場外デスバレーでようやく反撃ののろしを上げる。豪快な倒れ込み式パワーボムで追い討ち。KENTAも串刺し攻撃でまたまた左目を狙い撃ちにするが、ジュースもスピンキックで譲らず。ダウンした状態からGAME OVERを狙われたものの、ポジションを崩さすにこらえると、プリンスズスロウンを繰り出した。

 ジュースがパルプフリクションを仕掛けると、KENTAもgo 2 sleep狙いで切り返してポジションは二転三転し、スリリングな攻防が続く。KENTAがローリング袈裟斬りチョップから右の掌底を乱射すれば、ジュースも右のナックルパンチをカウンターで一閃。腰砕けに追い込むと、今度こそとパルプフリクションを狙ったが、腕を絡め取ったKENTAはリング中央でGAME OVERに捕獲。左目付近でクラッチを決めて絞め上げ、ギブアップをもぎ取った。

 3ヵ月越しのシングルマッチを制し、昨年のG1で敗れた借りも返したKENTA。「まあ今日、ロビンソンと試合して、まあ、もう終わったことだけど、(IWGP)US(ヘビー)の権利証の防衛の中で、あいつとの決着っていうのは、まだ自分の中でも終わらしてない感じがして、まあこれでホントの意味でUSの“あれ"が終わったかな、これで」とUS王座を巡る戦いに区切りをつけられたようだ。

 2回戦(3・13名古屋)の相手は鈴木。新日本マットではタッグで対戦経験があるものの、一騎打ちは2005年のノア8・27ディファ有明大会以来、実に16年ぶりとなる。「そんなことよりもNEW JAPAN CUP、次は誰!? 鈴木みのるね。“オカダ風"に言うと“ミズキスノル"!? やってやるよ。久しぶりだな、やるの。実はまあ知ってる人も知らない人ももちろんいると思うんだけど、俺と“ミズキさん"は1回、ほかの団体でやってるんだよ、シングルマッチ」とわざと名前を間違いつつ振り返ったKENTAは、「でもあんとき俺、まあ体調が本調子じゃなかったんだよ。こんなこと言いたくないんだけど。本調子じゃなかったんだよ、あんとき。なんで本調子じゃないか、わかる!? わかる!? 天龍(源一郎)さんに前日飲まされた! メッチャ調子悪かった(苦笑)」と前戦で敗北した理由を告白した。

 「今回、俺もあれから歳も重ねて、まあ今、自分なりのスタイルでやってて、楽しみじゃん」と久々の対戦に向けての思いを語りつつも、「今夜、天龍さんに会わなければ次、必ずいい体調で迎えられるよ。楽しみにしとけよ」とニヤリ。「だから結局、俺がなにが言いたいかっていうと……“鈴木みのるはTwitterでポエムみたいなことをつぶやきがち"ってこと」と最後に鈴木を皮肉ってみせた。

【KENTAの話】「(※馴染みのカメラマンに対し)どういうこと…!? どういうこと!? 昨日も勝って、今日も勝っちゃったよ、お前いるのに(苦笑)。お祓い行った!? もしかして、なんか清めた!? (※カメラが左右に振られるのを見て)おかしいな、こんなことあんのかよ!? お前、全部(取材に)来いよ、この際。え!? 返事しねぇのか。まあ、ちょっと座れよ。座らせてくれよ(※と言ってフロアに座り込む)。まあ今日、ロビンソンと試合して、まあ、もう終わったことだけど、(IWGP)US(ヘビー)の権利証の防衛の中で、あいつとの決着っていうのは、まだ自分の中でも終わらしてない感じがして、まあこれでホントの意味でUSの“あれ"が終わったかな、これで。まあ、そんなことよりもNEW JAPAN CUP、次は誰!? 鈴木みのるね。“オカダ風"に言うと“ミズキスノル"!? やってやるよ。久しぶりだな、やるの。実はまあ知ってる人も知らない人ももちろんいると思うんだけど、俺と“ミズキさん"は1回、ほかの団体でやってるんだよ、シングルマッチ。でもあんとき俺、まあ体調が本調子じゃなかったんだよ。こんなこと言いたくないんだけど。本調子じゃなかったんだよ、あんとき。なんで本調子じゃないか、わかる!? わかる!?(※と確認するが、カメラは左右に振られる)天龍(源一郎)さんに前日飲まされた! メッチャ調子悪かった(苦笑)。でもね、今回、俺もあれから歳も重ねて、まあ今、自分なりのスタイルでやってて、楽しみじゃん。今夜、天龍さんに会わなければ次、必ずいい体調で迎えられるよ。楽しみにしとけよ。(※立ち上がり)USの権利証の“あれ"が終わったからって、まだまだ終わりじゃねぇから。なあ!? だから結局、俺がなにが言いたいかっていうと……“鈴木みのるはTwitterでポエムみたいなことをつぶやきがち"ってこと」

※ジュースはノーコメント

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