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3/6【新日本】鈴木がNJC1回戦突破 奮闘・本間を真っ向粉砕

『NEW JAPAN CUP 2021』東京・大田区総合体育館(2021年3月6日)
「NEW JAPAN CUP 2021」1回戦 ○鈴木みのるvs本間朋晃×

 鈴木が気迫全開で奮闘した本間を真っ向から叩き潰し、NEW JAPAN CUP1回戦を突破した。

 昨年11月にNEVER王座から転落して以降、鳴りをひそめていた鈴木だが、再浮上を果たすべくNJC初制覇、そして新たに生まれたIWGP世界ヘビー級王座獲りに照準を絞り、1回戦に臨んだ。対戦相手はシングル初対決となる本間。1月から懸命にアピールした内藤哲也戦は実現に至らなかったが、それでも闘志は消えず、「俺はこけし王になる」と豪語して、鈴木の前に立ち塞がった。

 のっけから激しい打撃戦になるが、鈴木は逆水平連打を受けても仁王立ち。小こけしを2連続で自爆させると、冷酷な表情でエルボーやニーリフトを叩き込んだ。さらに、巧みにロープ際に誘い込んで、ぶら下がり式腕十字に捕らえると、場外でも一方的に暴行し、鈴木の時間が続く。本間は早くもリングアウト負け寸前まで追い込まれた。

 笑みを浮かべて打撃戦で圧倒した鈴木だったが、気持ちで負けない本間はランニングローキックを耐え抜くと、DDT、バックドロップと畳みかけて反撃に出る。フェイスクラッシャーから小こけしにつなげる得意パターンもさく裂。鈴木が手首を掴んだ状態でビンタやハンマーパンチを乱れ打つと、たまらずヒザをついたが、ゴッチ式パイルドライバーはなんとかリバース。鈴木の凄まじい打撃の前にサンドバッグ状態となったが、気合いで耐えきると、ビンタをぶち込み、ショートレンジのこけしロケットもクリーンヒットした。

 千載一遇のチャンスを掴んだ本間は、「来いよ」叫ぶ鈴木にこん身のエルボーを猛連打。雪崩式バックドロップ狙いはエプロンに叩き落とされたものの、頭突きでカチ上げてマットに突き落とし、ダイブ式こけしロケットを発射する。すかさず腕を同時に極める変型STFに捕獲。それでも沈まないとみるや、こけし落としを狙うが、これは抵抗を受けて決まらなかった。

 本間に負けじと感情むき出しになった鈴木はラリアット連発を意地の仁王立ち。「本間!」と絶叫して強烈なビンタでねじ伏せにかかる。本間も果敢に打ち返し、エルボー合戦に発展。本間はふらつきながらも踏みとどまるが、破壊力の差はいかんともし難く、ダウン寸前に。鈴木はすかさずスリーパーに捕らえると、ゴッチ式パイルドライバーへ。こらえた本間はターメリッククラッチで最後の粘りを見せたものの、キックアウトした鈴木はビンタやエルボーで棒立ちにさせると、今度こそゴッチ式パイルドライバーでマットに突き刺し、3カウントを奪取した。

 鈴木が本間を真っ向から叩き潰してNJC2回戦進出。「ああ、いいねえ。殴るとか殴られるとか、フハハハ!」と充実感をあらわにしたが、当然、この程度で満足する気はさらさらない。「ただよ、指くわえてよ、平々凡々とこの『NEW JAPAN CUP 2021』に出てるわけじゃねぇんだよ。お前らが言ったんだ。優勝者にはIWGP、新設されたIWGP世界への挑戦権を与えると。オイ! 挑戦権どころか、IWGPは俺のモンだ。そろそろ獲りに行くぞ」と改めてNJC初制覇、そしてIWGP世界ヘビー級王座奪取を予告した。

 2回戦は3・13名古屋大会。第4試合でジュース・ロビンソンを下したKENTAと久々に激突する。誰が来ようと鈴木の戦い方は変わらない。本間同様、KENTAも真っ向から粉砕するのみだ。

【鈴木の話】「ああ、いいねえ。殴るとか殴られるとか、フハハハ! ただよ、指くわえてよ、平々凡々とこの『NEW JAPAN CUP 2021』に出てるわけじゃねぇんだよ。お前らが言ったんだ。優勝者にはIWGP、新設されたIWGP世界への挑戦権を与えると。オイ! 挑戦権どころか、IWGPは俺のモンだ。そろそろ獲りに行くぞ」

【本間の話】「(※ガックリと座り込んで涙声で)負けたよ…負けたあ! 俺は何やってんだよ、このチャンスによぉ。肝心なところで勝てない自分自身がイヤになる、本当に。何やってんだ、俺…。でも、このままじゃ終わんねぇからな! 絶対終わんねぇよ! 絶対こっから這い上がってみせる。負けないよ、俺は! クソがッ!」

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